MBA卒業後、年収は平均79%も増加する

MBAとはMaster of Business Administration(経営学修士)の略で、ビジネスの経営者(あるいは経営幹部)になるためのコース。アメリカのCEOの約40%がMBAホルダー(S&P500の企業、参考:fortune.com)です。MBA留学でアメリカに来ている日本人にもよく会います。MBAは学費が高額ですが、それなりに学位を取得する価値はあります。実際、MBA取得の前と後では年収にかなりの差が出てきます。こちらは世界中のビジネススクールの、MBA取得前後の給料を表したチャート。

参考:The Economist

各線がそれぞれのビジネススクールを表し、下の小さい丸はMBA前の給料、上の大きい丸はMBA後の給料。チャートの右にいくほど学生のMBA前の給料が多いスクール、左にいくほど給料が少ないスクールとなっています。ビジネススクールは地域ごとに色分けされています。

MBA後の収入が多いのはアメリカのビジネススクールがほとんどで、たまにヨーロッパがちらほらとある感じ。MBA取得の前と後では平均で79%も給料が増加(ボーナスは入れずに)していて、有名校はMBA後の給料も多い傾向にあります。例えばスタンフォードやハーバードは約5万ドルも年収が増加。ペンシルベニア大学のMBAコース(Wharton)は金融系の学生が多く、MBA前からすでにかなりの給料があるので給料の増加率は29%と控えめ。給料の増加率が一番高かったのはミシガン州立大学のEli Broad College of Businessで200%(3倍)。これは学生のMBA前給料が低め($34,500)なのが一因です。


ヨーロッパのビジネススクールはコスパが良く、例えばHEC Parisは16ヶ月のコースで学費が$67,400と低い(高く感じますがアメリカのビジネススクールに比べると半額以下です)にもかかわらず、MBA後の給料は2.5倍まで跳ね上がります。

ココナラで大学院留学相談と英文添削を始めました

ココナラとは、知識やスキルを売り買いできるフリーマーケットサイトです。

「お店のロゴデザインします」「似顔絵描きます」「旅行のアドバイスします」など、自分が出来ることに適当な値段をつけて出品できます。海外在住者を含め、在宅での副業にぴったり。最低500円から最高20万円まで出品者が自由に値段を決められます。いくつかのサービスは無料お試し枠が使えるようになっています。

ざっと見た感じ、実際に販売実績があるサービスは500円〜数千円でそれ以上は怪しげなサービスが多い印象。購入するときは販売件数をチェックするようにしましょう。

 

coconalaで始めた2つのサービス

ココナラは海外在住でも使えるので、自分も大学院留学の相談と英文添削を始めてみました。

「大学院留学の相談」では、留学準備、TOEFLやGREの英語試験準備、留学先とのやりとり、大学の募集要項をみても英語でよく分からない場合など、自分の経験をもとに大学院留学に関する不安・疑問にお答えします。

 

「英文添削」では、仕事や研究の英文、TOEFLやGREの英作文、留学のための志望動機書などの英文添削をしています。興味ある方は是非お試しあれ。

アメリカの博士課程に授業料タダ、生活費支給で留学できた経験談

博士課程というと、みなさんどういうイメージでしょうか。日本にいると「まだ学生やってるの?(笑)」なんて言われることが多く不快ですが、アメリカでは「おおすごいね!」という反応が多いです。日本とアメリカでは博士のイメージも違いますが、待遇も全然違います。アメリカではほとんどの博士課程の学生(いわゆる文系は例外ですが)は授業料免除+給料支給です!自分が博士課程に進学するならアメリカ、と考えていた理由の1つも「経済的に自立した生活ができるから」でした。

授業料

博士課程の学生は研究活動を通して大学・大学院の評判を高めてくれるので、大学側(特に私立)もいい待遇で迎えてくれます。その分、大学生から多くの学費をとっているとも考えられますが。アメリカの大学・大学院の授業料はめちゃくちゃ高く、私立なら年間約400万〜550万円(2017年現在)なのでそれを免除してくれると思うとすごい。自分が留学した研究室はかなり潤っていて、授業料免除に加えて入学時にMacbook Proがもらえました。日本にいたときの研究室が貧乏だったのでかなり嬉しかったです。

医療保険も無料

博士課程の学生は医療保険も無料で入れます。自分の大学院では年間$1,148する保険がタダになっていました。

給料

給料はTA(Teaching Assistant)やRA(Research Assistant)をすることで支払われます。TAは試験監督や採点など雑務が多いので、研究してお金をもらえるRAが人気ですが、競争も激しいです。給料支給ということで、Social Security Cardもゲットできてクレジットカードを作れたりもしますし、税金も払います。

博士課程は4年間在籍して、1年目はTAをやっていました。最初のセメスターはLinuxサーバーを使ってリモート授業を可能にするシステムの構築(自分の専門と全く違うので大変でしたがTAは四人いたのでなんとかなりました)。次のセメスターはふつうに教授の授業の手伝い。2年目からはRAで、運良く長期(2,3年)のプロジェクトを持っている教授のもとで研究できることになり、そのまま卒業まで同じ研究をすることができました。夏休みは共同研究先でインターンをしていたので、年中自分の研究が出来ていたことになります。

自分の場合はラッキーで、RAの内容が自分の研究内容と必ずしも一致するとは限りませんし、短期のRAしかないことも多々あります。セメスターごとに違うRAをして、その中から共通項を見出して博士論文の方向性を決めるという友人もいました。夏休みは企業にインターンに行く学生が多く、インターン先で自分の研究ができるケースは稀です。

ちなみにアメリカのインターンは日本のインターンと全然違い、ふつうに社員と同じように働き、給料ももらいます。自分の研究室ではシリコンバレーのテック企業でインターンする学生が多く、3ヶ月で1年間の博士課程の給料を上回る額をもらったりしていました。

博士の給与はアメリカどこでも手取り月収が約$2,000。自分の大学院は田舎だったので生活費が安く済んだんですが、Harvard、MIT、Colombia、Stanfordなど物価の高いところに行ってたら生活がカツカツだったことでしょう。お金の出どころですが、理工学系なら企業と共同研究をしたり、ファンドに申請したり、政府からお金をゲットしたりして研究をしてます。この辺りは教授のお仕事。

資金援助がもらえるかどうかは合格時に分かる

お金のことは一番気がかりだったので出願前に留学先の教授に確認しました。そのときのやりとりがこちら。「我々の大学院ではできるだけ多くの出願者に授業料免除とスタイペンド(=給料)をあげるようにしていて、合格通知と一緒にどれくらいの資金援助がもらえるか知らされます。資金援助は生活費をカバーするのに十分です。」とあります。

  • 自分の質問:
    I have to pay for my living wage and tuition fee by myself until I get Ph.D degree. I can’t rely on parents’ financial support. So I need enough scholarship, tuition waiver, and TA or RA assistantship. Is it possible such incomes cover my living wage and tuition fee until I get Ph.D degree? And can I know whether I get enough scholarship or not at the same time when I receive my admission result?
  • 留学先教授からの回答:
    Yes. We try to give financial support (tuition and stipend) to as many applicants as possible and you are notified of that at the same time you are notified of the admission decision. The tuition waiver and stipend (TA or RA position) are enough to cover your living expenses.

 

自分の場合、合格通知がまずemailで来て、その後admission letter, I-20, information packetの書類が郵送されてきました。admission letterにFinancial Aidの情報が書かれていました:

We are pleased to offer you a Graduate Assistantship that will pay your tuition $33,234 and a stipend of $17,500 for the academic year beginning 5 September 2011. This award will normally consist of a research assistantship, teaching assistantships, or a combination of these. You may also eligible for support during the summer from research and other assistantships. It is our expectation that you will fulfill your duties responsibly and make satisfactory progress towards your degree. Funding in future years will depend on your academic performance.

 

$17,500のスタイペンドが給料のことで、夏休みを除いた約9ヶ月の給料になります。日本のごく平凡な家庭に育ったので、自分も親もほんとに大学が高額な授業料を免除してくれて給料まで払ってくれるのか心配でした。笑

ということで、アメリカの博士課程では親に頼ることなく、アルバイトする必要もなく、経済的に自立した生活が可能です。

アメリカ大学院留学(修士、博士、MBA)の費用・授業料の相場は?

アメリカの大学院に留学を考えるとき、重要なのがお金のこと。留学費用は大学院が州立なのか私立なのかと、留学課程の種類(修士、博士、MBA)によって違ってきます。まず、こちらがアメリカ大学院の年間授業料の相場(2017年現在、U.S. News & World Reportから作成)。

大学院の種類年間授業料
私立大学院$35,000 ~ 50,000
州立大学院(州内)$10,000 ~ 25,000
州立大学院(州外)$25,000 ~ 40,000
MBA$65,000 ~ 70,000

ハーバードやスタンフォードなどアメリカの有名大学はほとんど私立なので、そういうところに留学しようと思うと学費は年間400万円ほど。MBAだとさらに高額になり年間約700万というとんでもない金額です。州立大学院の授業料は州の税金が財源になっているので、州内在住の学生の方が州外在住の学生よりも安くなっています。修士課程と博士課程の学費は基本的に同じですが、授業料免除額が異なります。詳しくは下に。

学費は年々増加

アメリカ大学院の学費は年々増加しています。以下のグラフは20年間のアメリカ大学の学費の推移。私立大学(緑色の棒グラフ)をみると、2002年から2017年で学費がなんと2倍になっています。

参考:https://www.usnews.com/education/best-colleges/paying-for-college/articles/2017-09-20/see-20-years-of-tuition-growth-at-national-universities

自分が留学していた私立の大学院も、2011年入学当時の学費は$34,000でしたが、2017年では$44,000になっていました。

奨学金・授業料免除

授業料が高額なアメリカ大学院ですが、実際のところ額面通りの授業料を支払っている人はほとんどいません。さらに額面では高額な私立大学院の方が、いい人材を獲得するためにお金を出してくれる(=授業料免除してくれる)ことが多いです。もちろんケースバイケースですが、一般的には以下のようになっています。

  • 博士課程の場合、授業料は基本的に全額免除
  • 修士課程とMBAの場合、数割から5割の免除

合格時に自分がどれくらいの授業料免除を受けられるのか分かります。残念ながら芸術系や文系のコースは例外で、授業料免除となるケースは稀です。

一方、外部の財団の奨学金や社費で留学する場合、大学側は予算を確保する必要がなくなるので合格率が上がります。ただし、奨学金は競争率が高く、審査に通るのはかなり難しいです。自分は大学のGPAが平均以下で特に目立った研究成果もなかったので各財団の奨学金には全く通りませんでした。

生活費用はTAやRAで賄う

一般的にアメリカ大学院生の生活費用はTA(ティーチングアシスタント)やRA(リサーチアシスタント)で賄うことができます(MBAは例外)。RAは教授の研究の手伝いで、TAは授業中の手伝いやテストの採点などの雑用です。研究ができるとあってRAの方が人気ですが、RAの仕事が学生の人数分あるとは限りません。また、専攻によっては予算がかつかつだったりしてRAやTAの仕事を探し回らないといけない場合もあります。手取り月収はアメリカどこでも約$2,000。田舎なら余裕で生活できて、都会ならちょっと厳しいくらい。一応週20時間勤務が上限となっていますが、研究なのであまり関係ありません。これもケースバイケースなので留学希望先の大学院に聞いてみるのが一番です。

出願費用(Application Fee)

アメリカ大学院の出願費用(受験料、検定料)は日本より安く、$35から$125くらいが相場です。ただし、MBAの場合は値段があがり、有名校の出願費用はおおよそ$200から$250となっています。

個人の経験談

最後に、自身の体験談をもとに留学費用に関する記事を書いてくれている人をご紹介。THE RAD VISIONARYさんの記事ではティーティングアシスタント(TA)、リサーチアシスタント(RA)について詳しく書かれていて参考になります。

理系と文系の分野別アメリカ大学院ランキング(2017年)

文系分野からは日本人にも人気なMBAとロースクールのアメリカ大学院ランキング、理系分野からは工学(エンジニアリング)とコンピュータサイエンスのアメリカ大学院ランキングを1位から10位までご紹介。データは2017年のものです。

それぞれの分野で順位、大学名、州、年間授業料、学生数をリストアップしています。州立大学の学費は州内在住の学生と州外からくる学生とで違うので2種類のせています。

MBA

順位大学名学費/年学生数
1Harvard Universityマサチューセッツ州$64,0001,871
1University of Pennsylvania (Wharton)ペンシルベニア州$68,0001,708
3University of Chicago (Booth)イリノイ州$67,0001,185
4Massachusetts Institute of Technology (Sloan)マサチューセッツ州$68,000809
4Northwestern University (Kellogg)イリノイ州$66,0001,301
4Stanford Universityカリフォルニア州$67,000833
7University of California, Berkeley (Haas)カリフォルニア州$56,000 (州内)
$58,000 (州外)
502
8Dartmouth College (Tuck)ニューハンプシャー州$66,000567
9Columbia Universityニューヨーク州$69,0001,326
9Yale Universityコネチカット州$64,000694

ハーバード、MIT、スタンフォードなど有名どころが並んでいます。第7位のUCバークレーは州立大学で唯一トップ10入り。

ロースクール

順位大学名学費/年学生数
1Yale Universityコネチカット州$60,000632
2Stanford Universityカリフォルニア州$58,000579
3Harvard Universityマサチューセッツ州$61,0001,771
4University of Chicagoイリノイ州$60,000603
5Columbia Universityニューヨーク州$65,0001,234
6New York Universityニューヨーク州$62,0001,369
7University of Pennsylvaniaペンシルベニア州$61,000749
8University of Michigan, Ann Arborミシガン州$55,000(州内)
$58,000(州外)
929
8University of Virginiaバージニア州$56,000(州内)
$59,000(州外)
893
10Duke Universityノースカロライナ州$60,000676
10Northwestern Universityイリノイ州$60,000661

順位はだいたいMBAと似ています。MBAと同様、授業料はかなり高額で年々高くなっています。

工学

順位大学名学費/年学生数
1Massachusetts Institute of Technologyマサチューセッツ州$48,0003,124
2Stanford Universityカリフォルニア州$50,0003,675
3University of California, Berkeleyカリフォルニア州$11,000(州内)
$26,000(州外)
2,076
4California Institute of Technologyカリフォルニア州$46,000543
5Carnegie Mellon Universityペンシルベニア州$43,0003,737
5University of Michigan, Ann Arborミシガン州$24,000(州内)
$46,000(州外)
3,570
7Georgia Institute of Technologyジョージア州$13,000(州内)
$28,000(州外)
8,850
8Purdue Universityインディアナ州$10,000(州内)
$29,000(州外)
3,744
9University of Illinois, Urbana-Champaignイリノイ州$18,000(州内)
$33,000(州外)
3,806
9University of Texas, Austinテキサス州$9,900(州内)
$18,000(州外)
2,362

州立大学が多くランクイン。第4位のカリフォルニア工科大学(通称カルテック)は学部教育もかなり評判が高いです。

コンピュータサイエンス

順位大学名
1Carnegie Mellon Universityペンシルベニア州
1Massachusetts Institute of Technologyマサチューセッツ州
1Stanford Universityカリフォルニア州
1University of California, Berkeleyカリフォルニア州
5University of Illinois, Urbana-Champaignイリノイ州
6Cornell Universityニューヨーク州
6University of Washingtonワシントン州
8Princeton Universityニュージャージー州
9Georgia Institute of Technologyジョージア州
9University of Texas, Austinテキサス州

4校が同率一位でランクイン。その中でもカーネギーメロン大学は特にコンピュータサイエンスで有名。コンピュータビジョンやロボット工学で有名な金出武雄教授も教鞭をとっています。

より詳細な分野のランキングはU.S. News & World Reportにて。

アメリカ大学院留学の準備はいつから?

自分は大学に入るまで海外に行ったこともなく、留学経験もありませんでした。日本で修士課程に行き始めた頃、ふとアメリカで博士課程をしてみようと思い立って留学準備に取り掛かりました。アメリカ大学院受験に必要なものは、GPA、TOEFL、GRE(もしくはGMAT)、推薦状、志望動機書(Statement of Purpose)、そしてやる気です!細かいところは大学院によって違ってくるので要確認。

準備期間

こちらが自分の留学準備スケジュール。アメリカ大学院の応募シーズンは前年の10月から12月で、早く応募する方が留学先の予算の関係上好ましいです。それに合わせて留学開始の約2年前から動き出しました。TOEFLは1年かけて7回受験、GREも1年かけて3回受験。

1. GPA

GPA(Grade Point Average)とは平均の成績評価値のことで、大学院留学で必要になるのは日本での大学・大学院のGPAです。日本の大学ではだいたい優・良・可の3段階評価で、アメリカではこれが点数化され、優:4.0、良:3.0、可:2.0となります。自分は単位さえ取れればいいと思っていたので大学のGPAがなんと2.6しかありませんでした。笑 アメリカの大学の平均的なGPAは3.1で、しかも博士に行こうとする人ならもっと高いはずなので、2.6はそうとう悪い部類です。GPAが低いせいで日本の奨学金は全くもらえませんでした。しかし無いものは無いので他で補うしかありません。

この記事を読んだ方でちょっとでも留学を考えているなら、今からでもいい成績で単位を取れるようにしましょう。ちなみに留学先以外からの奨学金や、会社が費用を負担してくれる場合には合格率は格段にアップします。

2. TOEFL

現在の方式はTOEFL iBTと呼ばれる形式で、Reading、Listening、Speaking、Writingの4つのセクションで構成され、英語の4つのスキル全てがテストされます。各セクション30点満点で合計120点満点。試験時間がとにかく長くて3、4時間かかり、英語力と同時に集中力が試されます。笑
合格基準はだいたい100点前後。

3. GRE(もしくはGMAT)

GREはVerbal(語学)、Quantitative(数学)、Analytical Writing(筆記)、の3セクションからなるテスト。VerbalとQuantitativeは各170点満点、Analytical Writingは0.5点刻みの6点満点。TOEFLと違い、GREは留学生向けのテストではなくアメリカ人向けのテストなので、Verbalがめちゃくちゃ難しいです。その一方Quantitativeは異常に簡単で、理系の人ならほぼ満点が取れるレベル。MBA留学の場合はGREでなくGMATが必要なケースが多いです。(最近はGREのスコアで代替してくれる学校も多々)

Verbalセクションには穴埋め問題や読解問題があり、選択形式です。例えばこんな感じ。

She volunteered to work in a mathematics class because of her ( ) nature.
1. altruistic
2. baneful
3. candid

アメリカ人でもあまりなじみのない英単語のオンパレードなので、普通の日本人なら選択肢の単語が全て分からないということもザラです。ネット上には「GREは難しすぎるのであまり勉強せずに他に力を注ぐべし」というアドバイスもあるほど。しかし自分でどうにかできるものは志望動機書、TOEFL、GREしかないので、この3つのうちの1つを捨てるというのは非常にもったいないです。自分もそうでしたが、勉強すれば必ず結果が出ます。しかも英単語はGRE用に覚えればTOEFLでも使えるので絶対に勉強すべき。(ちなみに上の答えはaltruistic)

4. 推薦状

だいたい二人からの推薦状が必要で、自分の指導教官ともう一人探せばオッケー。自分は学部4年時の指導教官と修士課程のときの指導教官に書いてもらいました。ほとんど面識はないけれど有名な先生に推薦状を書いてもらうべきか?という質問がよくありますが、自分の留学先の教授は「有名な先生よりも自分をよく知っている身近な先生に書いてもらって下さい」と言っていたので答えはノー。もちろん大学や人によると思いますが。気になったら直接聞いてみましょう。教えてくれないかもしれませんが、何もしないよりはマシ。

5. 志望動機書(Statement of Purpose)

曖昧な表現を使わず、具体例をたくさん挙げて、自分はどういう人物で、なぜ留学先を志望するのかを1、2ページで書きます。志望動機書はかなり大事で、自分は約2ヶ月かけてGrammarlyで何度も添削、その後バイリンガルの先生に頼んで添削、そしてオンラインの有料添削サービスで添削してもらって完成させました。

6. やる気

最後に必要なものは「やる気」。自分は留学開始の約一年前、留学希望の研究室に訪問しました。当時、訪問した方が合格しやすいかなとなんとなく考えていたんですが、大阪の人が東京に行くような軽いノリで訪問はできません。飛行機+宿代+その他諸々で軽く20万円は超えてしまう感じなので学生にはちょっと厳しい。なので自分は、研究室訪問で合格率が上がるのか、直接教授に聞きました。そのときの自分の質問と教授からの回答がこちら。英語が不自然ですが留学前なのでご理解ください。

  • 質問:
    If I visit you, does this give me an advantage to pass the admission by the reason that you can know about me better than just exchanging emails? If so, I’d like to visit you and the laboratory.
  • 教授からの回答:
    A visit certainly helps. It is good both for us to meet you and for you to learn more about the lab and our activities. We would be happy to have you visit sometime if you want to. (But please do not feel that it is required.)

教授はすごく優しく丁寧な人で自分はラッキーでしたが、普通のアメリカ人はこんなに丁寧じゃありません。笑 そんなわけで留学先の教授の言葉もあって研究室に訪問することに決めました。実際訪問すると雰囲気もちょっと分かるし、現実味が帯びてきて留学準備にもさらに気合いが入りました。

自分の留学先はかなり少人数制で、毎年数人しか受け入れていません。入学後に聞いた話では2、30人から応募(ただしアメリカは出願費用が数千円と安いので適当に出願する人も多い)がありその中から選考したとのこと。「あのとき訪問したのは良かったね」と教授から言われました。自分のGPAは最低要件を満たしてませんでしたが、最低要件はあくまで参考で他で挽回できてればいいと言ってました。

というわけで一番大事なのは英語の点数でもなくGPAでもなく「やる気」です!諦めなければ留学できますよ。

TOEFL iBT対策ライティング、オススメの参考書

ライティングセクションは、スピーキングよりも取り組みやすく、比較的高得点が狙えます。純日本人でTOEFL100点超えを狙うなら、ライティングは足を引っ張らないよう25点くらい欲しいところ。自分は最初に受けたTOEFLのライティングが17点、最後が24点(最高25点)という結果でした。

問題形式

ライティング問題は2問あり、解答時間は合計50分。

1. Integrated Writing

スピーキングのIntegrated Taskと同様、リーディング、リスニングが組み合わされた問題。約3分でパラグラフを読み、約3分のリスニングを聞き、その後20分で解答。要約問題で、自分の意見は書きません。ETSによると、良いエッセイは150〜225字。

2. Independent Writing

短い問題文に対し、自分の意見を30分で解答します。ETSによると、良いエッセイは最低300字。問題は、例えばこんな感じ:

Nowadays, food has become easier to prepare. Has this change improved the way people live? Use specific reasons and examples to support your answer.

ライティングのコツ

基本的に練習あるのみなのでひたすら問題を解く、モデルアンサーを見る、自分の文章と比べる、たまに添削してもらう、を繰り返していきましょう。以下、細かい点。

採点基準

ETSによると、両方のタスクで求められているのは以下のとおり。日本人は文法は得意なので、いかに語彙力をつけるか、そしてそれを使いこなせるかが鍵になります。

  • 説得力のある内容
  • 適切な語彙
  • 多様な表現(語彙)
  • ミスの少ない文法

テンプレートは点数にならない

TOEFLはテンプレートで解答することを非常に嫌がるので、テンプレートは文章の大枠を構成する程度にとどめておくのが無難です。例えば、In conclusion, from the above reasons, I consider …というような部分はいくら長く書いても内容がないので点数になりません。参考書などである程度スタイルを確立させたら豊かな表現で内容を充実させることに集中しましょう。

添削してもらう

スピーキングと同じく、アウトプットの学習はときどき評価してもらわないとどんどん自己流になってしまいます。ここでオススメなのが英文を自動校正してくれるグラマリー(Grammarly)。通常使うぶんには無料版で十分で、誤字・脱字、文法など基本的なミスは指摘してくれます。自分は最後の仕上げのときだけ有料版にアップグレードして使っていました。

さらに、自分はウェブトフルのIndependent Writing添削コースを一度受講しました。生身の人間に添削してもらうのはやっぱりためになります。そのぶんお金もかかりますが。

関連記事:アメリカ博士修了者がオススメするオンライン英文校正サービス、Grammarly

使用した参考書

Barron’s Writing for the TOEFL iBT

これだけあればiBT100点目指すのには十分だと思います。練習問題が大量。Writing Sectionは①Integrated Taskと②Independent Taskがありますが、参考書の内容は、①の取り組み方、②の取り組み方、共通して使える役に立つ表現、モデルエッセイという感じ。説明はすべて英語ですが、それほど難しくないですし、英語に慣れる訓練になります。特に良かったのが、②に関するモデルエッセイが185種類!もあること。TOEFL PBTではこの中のどれかから必ず出題されていました。

ちなみに下の参考書がいろんな方からオススメ(Amazonのレビューも高評価)されていたんですが、これはPBT用で古いバージョンです。自分も買ってみたのですが、185種類のエッセイをはじめ、全部内容が上のiBT用の参考書に含まれているので買う必要はありません。

Hackers TOEFL Writing

これはウェブトフルのライティングコースで使用されてた教材です。Web TOEFLの葛山さんも書いていますが、問題がすごく良い。特にIntegralの問題はBarron’sよりもHackersの方が断然いいです。自分の場合、IndependentはBarron’s、IntegralはHackersと使い分けていました。Hackersは韓国の参考書で、解説が韓国語で読めないのが残念なところ。(解答は英語なので問題ありません)しかし、実際スコアもLimited→Goodまで上がったのでかなりいい教材でした。

TOEFL iBT対策スピーキング、勉強方法とおすすめの参考書

TOEFLのスピーキングは日本人が一番苦手なセクションです。実際、自分は7回受けて最高22点、最低15点とかなり苦戦しました。純ジャパニーズには厳しいですが、しっかり時間をかけて勉強してなるべく他のセクションの足を引っ張らないようにしましょう。英語の4技能はお互い関係していて、スピーキングの勉強がリスニングやライティングにも役立ちます。

問題形式

問題は全6問で20分と短め。最初の2問が簡単な質問に答えるIndependent Tasks、あとの4問が文章を読んだり聞いたりしたあとに答えるIntegrated Tasks。後半はスピーキング力だけでなくリーディング・リスニング力も要求されます。

1・2問目:Independent Tasks

準備時間:15秒
回答時間:45秒

1問目は、例えば「今まで一番楽しかった思い出は?」など、身近なことについての質問。この質問に対する回答を15秒で考えて、45秒の間しゃべらなければなりません。日本語でも難しい。。他にも「一番尊敬する人は誰か」「どこに旅行したいか」「将来の夢は」など。できるだけ具体的に答えられれば良し。2問目は2つの意見があってどちらに賛成するか聞かれます。例えば、「レストランやカフェで友達と時間を過ごすのが好きな人もいれば、家で友達と時間を過ごすのが好きな人もいます。あなたはどちらが好きですか?」1問目と同じく具体的に答えられれば良し。

3・4問目:Integrated Tasks 1

リーディング時間:約45秒
リスニング時間:60~90秒
準備時間:30秒
回答時間:60秒

短い文章(約100字)を読み、それに関連したリスニングパートを聞き、質問に答えます。問題は例えばこんな感じ。

  • 読む文章はある授業の宿題のプリントアウト
  • リスニングは宿題についての学生男女2人の会話
  • 質問:男子学生は何を主張していますか?(=男子学生の意見を要約せよ)

個人的には1・2問目ほどアドリブ力が必要ないので3問目以降の方が簡単に感じます。

5・6問目:Integrated Tasks 2

リスニング時間:60~90秒
準備時間:30秒
回答時間:60秒

3・4問目のリーディングがないだけで質問形式は同じです。授業の内容を要約したり、2人が言い合っていてどちらの意見をサポートするか理由と共に述べたりします。

採点基準

スピーキングはコンピューターではなく人間によって採点されています。1人の受験者につき3人から6人の採点者が採点し、特定の採点者によるバイアスが排除され、適正な採点基準が保たれています。文法ミスがいくつあったから何点減点、という機械的な採点ではなく、採点者によって総合的に判断されます。以下、ETSの公式ページに基づいた情報。

3つの採点項目

スピーキングには3つの採点項目があります。

  • Delivery(発音とアクセント)
  • Language Use(文法と語彙)
  • Topic Development(話の構造)

日本語にはあまり抑揚がなくアクセントが弱いですが、英語ではアクセントがしっかりしていないと通じなかったりします。アメリカに何年も住んでいるので分かりますが、アクセントは発音以上に大事なので何度も聞いて使いこなせるようにしましょう。話の構造とは、いかに話し上手か、話がまとまっているか、です。

テンプレートを使いすぎない

色々なサイト・ブログでテンプレートが大事!と書かれていますが、テンプレを作りすぎるのはよくありません。ETSの公式サイトで

“Don’t memorize responses before the test, memorized responses will lower your score. They sound different and the content is different.”

とあるように、覚えた文章を「読んで」いるとそれが採点者に簡単に見抜かれてしまいスコアが下がります。

接続語を使って自然にしゃべる

  • Because
  • So
  • After that
  • On the other hand
  • I want to mention
  • What this means is

のような接続語を使って自然にしゃべるように回答しましょう。

回答に構成は必要ない

ライティングのように前置きやまとめは必要ありません。

勉強方法

短期間で伸ばせるのは小手先の技術(テンプレートを覚える、問題形式に慣れる)で、点数の伸びには限りがあります。さらにスコアを上げるには時間をかけて本質的なスピーキング力を伸ばしていかなければいけません。自分を含め、普通に日本で生まれ育った人は英語を話す機会がほとんどないので他のセクション以上に継続的に勉強して体に染み付かせる必要があります。

下に紹介してある「TOEFL TEST対策 iBTスピーキング」などの参考書を使って、想定される問題にひたすら取り組みましょう、できれば毎日。自分は、問題をやって、スピーキングを録音して、聞き直し、ちょっと凹み、モデルアンサーを見て、流暢に答えられるようになるまで復習、を繰り返しました。

スピーキングの練習は1人では限界があり、たまに誰かに客観的に評価してもらわないとどんどん自己流になってしまう可能性があります。周りにそういう友達がいればいいですが、いなくてもDMM英会話レアジョブなどのオンライン英会話で対策できます。

自分の場合、一人で取り組みにくいIndependent Tasksをレアジョブでやってました。講師がTOEFLスピーキングで出そうな質問をしてくれるので、それに回答し、そのまま評価してもらいます。自分がよくお願いしていた先生は「発音が悪い」とか「イマイチだね」とか自分の意見をズバズバとストレートに言う人でちょっと不快ですが非常に勉強になりました。笑

使った参考書

自分がスピーキング対策に使った参考書はただ1つ、「TOEFL TEST対策 iBTスピーキング」。多くの人がオススメしていて、TOEFLスピーキングといえばまずこの参考書です。

問題量が多くてやりごたえがあります。しかもモデルアンサーが2種類ついており、こういう言い方もあるのか、と勉強になります。自分の回答はだいたい具体性に乏しいということにも気づかされました。

最後に、お金を使わず勉強したい方はMagooshがYoutubeにサンプル問題を無料公開してます!

他にも、CIEEがIntegrated Taskの例題を公開していたり、探すと色々出てきますよ。

 

TOEFL iBT対策リスニング、10ヶ月で19点から28点までスコアをあげた勉強法

TOEFLのリスニングは非常に難しいです。なぜかというと、

リスニングが長い。

3分から6分の文章を(メモを取りながら)聞き、問題に答えます。長すぎて内容が把握できなかったり、メモを取るのに夢中で意味が分からなくなったり、集中力が切れてついていけなくなったり、TOEICの短いリスニングに慣れた人(自分を含め)は非常に苦労するセクションです。しかし、日本人にとってスピーキングやライティングを伸ばすのはかなりの時間が必要なので、TOEFL100点超えを目指すならリスニングは高得点(27点以上)を狙いたいところ。

TOEFLリスニングが初めての方はまず以下のサンプル問題をやってみてください。解答は記事の最後。

サンプル問題

問題:
Now listen to a conversation.

質問:
1. What are the speakers mainly discussing?

  • A: Their plans for next semester
  • B: Why the woman can’t go to the concert
  • C: Their favorite band
  • D: Finding a tutor

2. What will the woman do on Saturday?

  • A: Teach a class.
  • B: Mark tests.
  • C: Visit her cousin.
  • D: Go to a concert.

3. What can be inferred from the conversation?

  • A: The woman never works on weekends.
  • B: The man and woman take the same courses.
  • C: The speakers live in the same dorm.
  • D: The man stayed after class for help.

4. How does the male student feel about the woman’s weekend plans?

  • A: He feels sorry for her.
  • B: He is excited for her.
  • C: He is worried about her.
  • D: He is jealous of her.

リスニング問題の傾向

各パッセージは3分から6分のリスニングで、質問数は6問(講義形式)か5問(会話形式)。通常6パッセージで合計60分の試験時間(ダミー問題が含まれる場合は9パッセージ90分)。内訳は講義形式4パッセージと会話形式2パッセージとなっています。講義形式の方が会話形式よりもリスニング時間が長め。

各問題形式はおおよそ以下のような内容になっています。

  • 講義形式
    • 教授が一人でしゃべる
    • 教授がしゃべりつつ学生が質問する
  • 会話形式
    • 学生と教授のオフィスアワーでの会話(授業内容についての質問など)
    • 学生と大学職員の会話(大学の体育館の使い方など、学生から職員への相談)
    • 学生同士の会話(テスト内容に関する話など)

リスニングのスコアを上げるには?

ディクテーションする

リスニングの文章を一文ずつ再生し、ディクテーション(書き取り)します。ディクテーションと言っても(時間がかかるので)ちゃんと書き取る必要はなく、頭の中で文章が書ければオッケー。聞き取りづらいところは何度か聞き、できるだけ答えの文章を見ずに耳だけで聞き取れるようにしましょう。分からなかったところは自分が知らなかった発音なので、復習して忘れないように。

大量の英文を聞く(=リスニング自体に慣れる)

ディクテーションのように丁寧に聞くのも大事ですが、日本では英語に触れる機会が圧倒的に少ないので大量の英語に触れてリスニング自体に慣れる必要があります。これは1日1時間程度の参考書の勉強では全く足りません。リスニングに慣れていないうちは、すべてを聞き取ろうと力んでしまいます。知らない単語が出てきただけで「この単語どういう意味だろう」と考え出し、次の文章が全く頭に入ってきません(経験談)。TOEFLの問題は学術的なので知らない専門用語が確実に出てきます。

リスニングに慣れてくると読むスピードについていけるようになり、多少知らない言葉があっても内容は理解できるようになります。日本語の映画や小説で知らない言い回しがあっても前後の文脈で意味を判断するような感覚です。どうでもいい箇所は聞き飛ばし、重要なところはしっかり聞けるようになります。TOEFLリスニングのほとんどの問題が細部ではなく大枠を問う問題なのでこのスキルはけっこう重要です。(実際留学してもこのスキルは重要)さらに、そこまで集中力を使わずに済むようになり、長時間聞いていても疲れなくなります。

参考書のリスニング問題に長時間、継続的(毎日)に取り組める人は別として、継続してリスニングをこなすには面白いコンテンツが最適です。自分がやっていたことは、

  • TED TalkやYoutubeで興味のある英語コンテンツを見る
  • 英語で映画を見る(できれば英語字幕つき)
  • オーディオブックを聴く(詳しくは別記事にて)

自分はハリーポッターが好きだったので長い通学時間を利用して全巻オーディオブック(アメリカのアマゾンで聴けます)で聴きました。

問題に慣れる

TOEFLリスニングが特徴的なのは、「数分間聞き続ける」ことと「聞きながらメモを取る」こと。この2つに慣れる必要があります。特にメモ取りはやってみると分かりますが、聞きながらメモするのは非常に難しいです。メモをしているときはあまり聞けないのでメモを取りすぎないようにしましょう。メモはあくまで自分が思い出すために必要なものなので、単語を完全に書き出す必要はありません。長い単語は一部だけ書けばオッケー。自分の場合、メモを見て話の流れがだいたい分かる程度にメモしていました。例えば上のサンプル問題をやってみたメモがこちら。

メモを最小限にして、固有名詞や数字が出てきたときだけ書き出すというのもあり。

使用した参考書

自分がリスニング対策に使った参考書は2つ。1つ目は「TOEFL TEST対策 iBT リスニング」。この参考書がいいところは1つの文章が長いこと。基本的に本番より長めで、10分近いものもあり。この長さに慣れておいて本番に挑むとだいぶ楽に感じられます。かなり難しめの問題集です。

 
上の参考書が難しすぎる場合、問題が易しめなアルクの「iBT対応TOEFLテスト完全攻略リスニング」から始めると良いでしょう。

 
最後に、サンプル問題の解答と全文:
1:B、2:B、3:D、4:A
全文を見る
 

TOEFL iBT対策リーディング、文章量に慣れるのが大事

TOEFLリーディングは約700字の文章が3パッセージで60分(ダミー問題がある場合は4パッセージで80分)のセクションになります。日本人が最も得意なのがリーディングなので、このセクションは高得点を狙えます。逆にTOEFL100点超えを目指すならほぼ満点近く取りたいところ。色々説明する前に、まずはどんな雰囲気なのか、下のサンプル問題の一部(第一段落)で体感してください。(答えは記事の一番下にあります)

サンプル問題:

Growth, reproduction, and daily metabolism all require an organism to expend energy. The expenditure of energy is essentially a process of budgeting, just as finances are budgeted. If all of one’s money is spent on clothes, there may be none left to buy food or go to the movies. Similarly, a plant or animal cannot squander all its energy on growing a big body if none would be left over for reproduction, for this is the surest way to extinction.

1. The word squander in the passage is closest in meaning to

  • A: extend
  • B: transform
  • C: activate
  • D: waste

2. The word none in the passage refers to

  • A: food
  • B: plant or animal
  • C: energy
  • D: big body

3. In paragraph 1, the author explains the concept of energy expenditure by

  • A: identifying types of organisms that became extinct
  • B: comparing the scientific concept to a familiar human experience
  • C: arguing that most organisms conserve rather than expend energy
  • D: describing the processes of growth, reproduction, and metabolism

リーディング問題の傾向と対策

ほぼすべての問題は段落ごと

問題は各パラグラフごとに出されるので、文章をすべて読んで解答する必要はありません。効率的に問題を解くには、段落ごとに読み、段落ごとに解答していくのがベストです。上のサンプル問題も一段落しか載せてませんが、そこを読むだけで3つの問題が解けます。

最後の問題は文章要約

リーディング問題の最後はいつも文章要約問題。通常の問題は配点が1点なのに対し、要約問題は2〜4点と配点が高いです。この問題だけは全文を見返す必要があります。完全解答する必要はなく、一部間違えた場合には部分点がもらえます。

完璧な答えよりも最善の答え

難しい問題になればなるほど「あ、これだ!」と思う解答がありません。そういうとき(かなり頻繁にあります)は消去法で確実に不正解の選択肢を見極めます。例えば選択肢にmost、always、neverなどがあると不正解な可能性が高いです。

模擬テストで時間配分に慣れる

TOEFLのリーディングはあまり時間に余裕がありません。1パッセージ20分で、問題数が12から14あるので1問2分以下で解答することになります。ただし、3パッセージ合計して60分なので、極端な話1パッセージに40分かかっても残りの20分で他の2パッセージを終わらせれば問題ありません。制限時間内ならパッセージ間を移動できるので、よくわからない問題はささっと解答して、全部解いてから時間があれば見直しするのがおすすめ。時間配分は慣れなので、模擬テストを解いて感覚をつかみましょう。

リーディング力を鍛えるには?

上で述べた対策はいわば小手先のテクニックで、英語のリーディング能力が本当に高ければ必要ないものです。長期的にTOEFLのスコアを上げていきたいなら本質的なリーディング力を鍛えることと語彙を増やすことに時間をかけましょう。肝はリーディングセクションの文章量に慣れること。自分が教材として使った本は2種類で、両方ともTOEFLリーディング用の本ではありませんが意外と使えますよ!

まずは書店でもよく見かける「速読英単語」シリーズ。文章の読解と単語の暗記、両方を兼ねているオススメ参考書です。文章量がちょうどTOEFLリーディングの1パッセージと同じくらいで、ちょうどいい訓練になります。速読英単語シリーズはたくさんあるので自分にあったレベルから始めるといいでしょう。

 

英語は質より量という考えのもと、いかにストレスなく長時間英語を勉強し続けられるのか考え抜いた結果、行き着いたのがこの「The Japan Times News Digest」。全く知らない、つまらない学術的な内容の文章を英語で読むより、少し背景知識のある内容や興味ある内容を英語で読む方が楽しく勉強できるし、人間は自分に関係していることなら物覚えが良くなるものです。例えばこのvolume 66では、以下のような内容のニュースが英語と日本語でダイジェストされています。

  • 引退の真央さん、運命のソチ五輪では
    Mao said, “I’m so sorry” for the fall
  • テロリストの最新兵器は自動車
    Cars are weapons of the time
  • 北朝鮮ミサイルで日本の漁民が悲鳴
    N. Korea missile threat looms over fishermen

参考書のようなテスト対策ガチガチの文章ではなく生きた英語の文章。案外ここに出てくる英単語がTOEFLに出てきたりします。速読英単語シリーズと同じく、文章量がちょうどなのも良いところ。こちらもたくさんシリーズ作があり、数年前のものは中古で数百円だったりするのでお買い得です。The Japan Times社説集シリーズもあり、こちらはもうちょっと硬い、TOEFL寄りの文章。

自分は当時、英語を読む機会には恵まれており(修士課程の研究で英語論文を読んだり、洋書を読んだり)、かつリスニング、スピーキング、ライティングが駄目駄目だったのでリーディングでは極力精神力を使わなくていいような学習をしていました。なのでTOEFLリーディングの文章に触れるのは模擬テストのみ。ただし、GREにも役立つので単語の暗記には相当力を入れました。TOEFL(とGRE)の英単語学習については別記事に詳しく書いています。

最後に、問題の答え。1:D、2:C、3:B