TOEFL iBT対策リスニング、10ヶ月で19点から28点までスコアをあげた勉強法

TOEFLのリスニングは非常に難しいです。なぜかというと、

リスニングが長い。

3分から6分の文章を(メモを取りながら)聞き、問題に答えます。長すぎて内容が把握できなかったり、メモを取るのに夢中で意味が分からなくなったり、集中力が切れてついていけなくなったり、TOEICの短いリスニングに慣れた人(自分を含め)は非常に苦労するセクションです。しかし、日本人にとってスピーキングやライティングを伸ばすのはかなりの時間が必要なので、TOEFL100点超えを目指すならリスニングは高得点(27点以上)を狙いたいところ。

TOEFLリスニングが初めての方はまず以下のサンプル問題をやってみてください。解答は記事の最後。

サンプル問題

問題:
Now listen to a conversation.

質問:
1. What are the speakers mainly discussing?

  • A: Their plans for next semester
  • B: Why the woman can’t go to the concert
  • C: Their favorite band
  • D: Finding a tutor

2. What will the woman do on Saturday?

  • A: Teach a class.
  • B: Mark tests.
  • C: Visit her cousin.
  • D: Go to a concert.

3. What can be inferred from the conversation?

  • A: The woman never works on weekends.
  • B: The man and woman take the same courses.
  • C: The speakers live in the same dorm.
  • D: The man stayed after class for help.

4. How does the male student feel about the woman’s weekend plans?

  • A: He feels sorry for her.
  • B: He is excited for her.
  • C: He is worried about her.
  • D: He is jealous of her.

リスニング問題の傾向

各パッセージは3分から6分のリスニングで、質問数は6問(講義形式)か5問(会話形式)。通常6パッセージで合計60分の試験時間(ダミー問題が含まれる場合は9パッセージ90分)。内訳は講義形式4パッセージと会話形式2パッセージとなっています。講義形式の方が会話形式よりもリスニング時間が長め。

各問題形式はおおよそ以下のような内容になっています。

  • 講義形式
    • 教授が一人でしゃべる
    • 教授がしゃべりつつ学生が質問する
  • 会話形式
    • 学生と教授のオフィスアワーでの会話(授業内容についての質問など)
    • 学生と大学職員の会話(大学の体育館の使い方など、学生から職員への相談)
    • 学生同士の会話(テスト内容に関する話など)

リスニングのスコアを上げるには?

ディクテーションする

リスニングの文章を一文ずつ再生し、ディクテーション(書き取り)します。ディクテーションと言っても(時間がかかるので)ちゃんと書き取る必要はなく、頭の中で文章が書ければオッケー。聞き取りづらいところは何度か聞き、できるだけ答えの文章を見ずに耳だけで聞き取れるようにしましょう。分からなかったところは自分が知らなかった発音なので、復習して忘れないように。

大量の英文を聞く(=リスニング自体に慣れる)

ディクテーションのように丁寧に聞くのも大事ですが、日本では英語に触れる機会が圧倒的に少ないので大量の英語に触れてリスニング自体に慣れる必要があります。これは1日1時間程度の参考書の勉強では全く足りません。リスニングに慣れていないうちは、すべてを聞き取ろうと力んでしまいます。知らない単語が出てきただけで「この単語どういう意味だろう」と考え出し、次の文章が全く頭に入ってきません(経験談)。TOEFLの問題は学術的なので知らない専門用語が確実に出てきます。

リスニングに慣れてくると読むスピードについていけるようになり、多少知らない言葉があっても内容は理解できるようになります。日本語の映画や小説で知らない言い回しがあっても前後の文脈で意味を判断するような感覚です。どうでもいい箇所は聞き飛ばし、重要なところはしっかり聞けるようになります。TOEFLリスニングのほとんどの問題が細部ではなく大枠を問う問題なのでこのスキルはけっこう重要です。(実際留学してもこのスキルは重要)さらに、そこまで集中力を使わずに済むようになり、長時間聞いていても疲れなくなります。

参考書のリスニング問題に長時間、継続的(毎日)に取り組める人は別として、継続してリスニングをこなすには面白いコンテンツが最適です。自分がやっていたことは、

  • TED TalkやYoutubeで興味のある英語コンテンツを見る
  • 英語で映画を見る(できれば英語字幕つき)
  • オーディオブックを聴く(詳しくは別記事にて)

自分はハリーポッターが好きだったので長い通学時間を利用して全巻オーディオブック(アメリカのアマゾンで聴けます)で聴きました。

問題に慣れる

TOEFLリスニングが特徴的なのは、「数分間聞き続ける」ことと「聞きながらメモを取る」こと。この2つに慣れる必要があります。特にメモ取りはやってみると分かりますが、聞きながらメモするのは非常に難しいです。メモをしているときはあまり聞けないのでメモを取りすぎないようにしましょう。メモはあくまで自分が思い出すために必要なものなので、単語を完全に書き出す必要はありません。長い単語は一部だけ書けばオッケー。自分の場合、メモを見て話の流れがだいたい分かる程度にメモしていました。例えば上のサンプル問題をやってみたメモがこちら。

メモを最小限にして、固有名詞や数字が出てきたときだけ書き出すというのもあり。

使用した参考書

自分がリスニング対策に使った参考書は2つ。1つ目は「TOEFL TEST対策 iBT リスニング」。この参考書がいいところは1つの文章が長いこと。基本的に本番より長めで、10分近いものもあり。この長さに慣れておいて本番に挑むとだいぶ楽に感じられます。かなり難しめの問題集です。

 
上の参考書が難しすぎる場合、問題が易しめなアルクの「iBT対応TOEFLテスト完全攻略リスニング」から始めると良いでしょう。

 
最後に、サンプル問題の解答と全文:
1:B、2:B、3:D、4:A
全文を見る
 

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