MBAとはMaster of Business Administration(経営学修士)の略で、ビジネスの経営者(あるいは経営幹部)になるためのコース。アメリカのCEOの約40%がMBAホルダー(S&P500の企業、参考:fortune.com)です。MBA留学でアメリカに来ている日本人にもよく会います。MBAは学費が高額ですが、それなりに学位を取得する価値はあります。実際、MBA取得の前と後では年収にかなりの差が出てきます。こちらは世界中のビジネススクールの、MBA取得前後の給料を表したチャート。
各線がそれぞれのビジネススクールを表し、下の小さい丸はMBA前の給料、上の大きい丸はMBA後の給料。チャートの右にいくほど学生のMBA前の給料が多いスクール、左にいくほど給料が少ないスクールとなっています。ビジネススクールは地域ごとに色分けされています。
MBA後の収入が多いのはアメリカのビジネススクールがほとんどで、たまにヨーロッパがちらほらとある感じ。MBA取得の前と後では平均で79%も給料が増加(ボーナスは入れずに)していて、有名校はMBA後の給料も多い傾向にあります。例えばスタンフォードやハーバードは約5万ドルも年収が増加。ペンシルベニア大学のMBAコース(Wharton)は金融系の学生が多く、MBA前からすでにかなりの給料があるので給料の増加率は29%と控えめ。給料の増加率が一番高かったのはミシガン州立大学のEli Broad College of Businessで200%(3倍)。これは学生のMBA前給料が低め($34,500)なのが一因です。
ヨーロッパのビジネススクールはコスパが良く、例えばHEC Parisは16ヶ月のコースで学費が$67,400と低い(高く感じますがアメリカのビジネススクールに比べると半額以下です)にもかかわらず、MBA後の給料は2.5倍まで跳ね上がります。