アメリカでは州によって食料品に税金がかからない?

アメリカの多くの州では、生活必需品である食料品が非課税です。これは特に低所得者に配慮した政策で、多くの州で採用されています。以下が食料品にかかる税金の州別マップ。


多くの州で食料品に税金がかからない(赤色)、またはそもそも消費税がない(灰色)ことが分かります。

食料品にかかる税金がタダではないが消費税より安い州(オレンジ色)はアーカンソー、イリノイ、ミズーリ、テネシー、ユタ、バーモント州となっています。そして食料品に通常の消費税がかかる州(黄色)はアラバマ、ハワイ、アイダホ、カンザス、ミシシッピ、オクラホマ、サウスダコタ州。ハワイは離島で物価がそもそも高いのに加えて、食料品にも消費税がかかるのは興味深いです。

また、いくつかの州ではSoda(炭酸飲料)やCandy(チョコレートやその他お菓子を含む)は食料品の部類から除外されています。これは栄養価を見て本当に必要な食料品のみ非課税にしたいという意図があるようです。

引用:Tax foundation; Tax Treatment of Groceries, Candy, and Soda Can Get Tricky

アメリカ国内線の飛行機で金魚と植物を持って引越した話

アメリカ国内での引っ越しで、うちにある植物と金魚をどうしても持っていきたい+車で引っ越しできる距離ではないので、色々調べて飛行機で持っていくことにしました。結果から言うと飛行機で金魚と植物は運べます。

まず第一案は「家具と一緒に引越業者にまとめて輸送してもらう」でしたが、配送に数週間かかり、プラントや金魚などの生き物は死んでしまうので配送できないとのことだったのでボツ。次に飛行機で運べるかについて調べました。

金魚

TSA(アメリカ運輸保安庁、国内線で荷物チェックをしている人たち)のウェブサイトによると、透明な容器に入れた生きた魚はCarry-on Bag(機内持ち込みバッグ)として持っていけると書かれています。Checked Bag(預け入れ荷物)としては持っていけません。

Youtubeで金魚を飛行機で運べたという動画もいくつかあります。

航空会社にも個別ルールがあるかもしれないので、航空会社に問い合わせました。私が利用したのはAlaska Airlinesだったのですが、Alaska Airlineの規定には以下のように書かれていて、(金魚とは書かれていませんが)tropical fishは犬や猫のペットと同様のペットエリアで運ばれるとのこと。

Alaska Airlines accepts most small, domesticated pets. Pets that may travel in the climate-controlled baggage and cargo compartments include cats, dogs, ferrets, guinea pigs, hamsters, household birds, non-poisonous reptiles, pot-bellied pigs, rabbits, and tropical fish.

しかし、私の金魚は一匹のみ、体長5cmくらいなのでペットエリアで運ばれるとは思えません。TSAの生魚はCarry-onのみというルールにも反しているようです。何度か問い合わせましたが人によって言っていることがまちまちで、誰もルールを分かっていないようでした。ただ、色々調べた結果、TSAさえOKならば航空会社もOKであるようです。

私は下のような500mlほど入るプラスチックの容器をContainer Storeで買って、金魚を入れました。酸欠になるのを恐れて機内では蓋を開けていました。金魚くんは緊張して大量のフンをしています。笑

空港では、手荷物検査のところでバックパックに入れていた金魚+容器をを取り出して列に並んでいました。TSAの人は金魚を見ると別の人を呼びにいき、その人が金魚の入っている水に検査液?のようなものを入れて水の安全性をチェック。安全だと分かり無事金魚はセキュリティを通過できました。私の懸念事項は水が100ml以上ある(おそらく400mlほど)ことだったのですが、特に何も言われませんでした。

植物

TSAによると、植物はChecked BagでもCarry-on Bagでも運べます。

なので段ボールにほとんどの植物を詰めてChecked Bagとして送りました。チェックインカウンターの方がすごくいい方で、中身が植物ですと言うと「こっち側が上」ステッカーを貼ってくれました。結局横になってBaggage Carouselに運ばれてきたので効果があったは分かりませんが。笑

サボテンはバケツに入れてキャリーオンバッグとして持ち込みました。バケツに何が入ってるのかよく聞かれましたが「サボテンです」というと少し笑われるくらいで、持っていくのは全く問題ありませんでした。

(カリフォルニアなど)州によっては植物を他州から持ってくることに規制があるのでご注意ください。

Ask TSA

金魚や植物の他にもアメリカ国内線で何が持っていけるのか、TSAのサイトで調べることができます。

また、TSAは「Ask TSA」というサービスをやっていて、TwitterFacebookで質問に答えてくれます。(政府機関にしては珍しく)返信が早くて1日以内に返信されることが多いです。例えば金魚に対しては以下のような返信。

アメリカの税金:Form W-4で源泉徴収額を減らす方法

アメリカの会社では、ペイチェックごとにもらう給料は税金が天引き(=源泉徴収: Tax Withholding)されています。この源泉徴収額を調節することで、各年のタックスリターンのリファンド額を調節することができます。例えば源泉徴収額(天引き額)を減らすと、タックスリターンのリファンド額が減ります。源泉徴収額の調節にはForm W-4を使います。

Form W-4

Form W-4とは、Employee’s Withholding Certificateで、雇用者が従業員の給与から適正に源泉徴収を行うことを目的としたInternal Revenue Service(IRS)のフォームです。Form W-4は従業員(=自分)が記入した後、雇用者(=会社)に提出します。

2019年まではForm W-4の「Number of Tax Allowances」の数字を調節(例:Tax Allowanceの数を増やす→源泉徴収額が減る)して源泉徴収額を調節したのですが、2020年からForm W-4が新しくなり、Number of Tax Allowancesの項目がなくなりました。新Form W-4では、IRSのTax Withholding Estimator(https://apps.irs.gov/app/tax-withholding-estimator)を使って、源泉徴収額を調節できます。

IRSのTax Withholding Estimator

給料明細の情報や扶養家族の有無など、必要情報を記入していくと、予測される源泉徴収額(Expected tax withholding)と支払うべき税金の予測値(Anticipated tax obligation)、そしてタックスリターン時のリファンド額(もしくは納税額)が分かります。下の例では$1,931のリファンドがもらえると出ています。

tax withhold estimator 1

このリファンドを0になるように調節したのが下の画像。源泉徴収額はペイチェックごとに今よりも$215減り、Form W-4のLine 3に$6,485と記載すればよいと書かれています。

tax withhold estimator 2

最後に「How to Adjust Your Withholding」の項目にある「Form W-4」をクリックすると、下のようなLine 3が記入された状態のForm W-4をダウンロードできます。これを会社に提出すれば完了。

w-4 example

源泉徴収額は多い方がいい?少ない方がいい?

心理的には、タックスリターンのときにたくさんリファンドがあるとボーナスをもらったような得した気分になります。しかし、経済的には損(機会損失)をしています。源泉徴収額が多すぎると、そのぶん無駄にIRSに自分のお金を預けていることになります。預けている間は利子がつきませんし、貯蓄や投資にも使えません。なので、経済的には源泉徴収額を少なくするのがお得だと言えます。ただし、源泉徴収額を0にしてタックスリターン時に全部の税金を払う、ということはおそらくできません。W-4で虚偽の申請をしたり、源泉徴収額が少なすぎたりすると罰金となる可能性があります。(IRSは明記していませんが、ネット上にはそのような情報がちらほらあります)

というわけで「タックスリターンで少しリファンドがもらえる程度」まで源泉徴収額を少なくするのがベストと言えます。

アメリカで小遣い稼ぎできるサイト:SwagbucksとMyPoints

アメリカ在住でお小遣い稼ぎをしたい方におすすめなのがSwagbucksとMyPointsというサイト。両方とも、サーベイ・アンケートに答えたり、ゲームをしたり、サイト経由でオンラインショッピングをしたりしてポイントを稼ぐことができます。稼いだポイントはギフトカードやビザプリペイドカードと交換できます。SwagBucks・MyPointsともに同じ親会社、Prodegeが所有しているので似たような特徴が多いです。下はSwagBucksの参考画像。

一番お得なのは「Deal(案件)」

SwagBucksなら「Featured Ways to Earn」、MyPointsなら「Deals」から探せます。仕組みとしては何かサービスを試してみて、その対価にポイントを受け取ります。案件によってはコストと同じくらいポイントがもらえるので実質無料でサービスが使えたり、たまにコスト以上に稼げる案件もあります。

例えば下の「SURFEASY」というVPNのサービスに月額1.99ドルでサインアップすると、2200SwabBucksポイント(SB)もらえます(後述しますが22ドルの価値)。

Disclaimerで規約を必ずチェックするようにしてください。「SURFEASY」のDisclaimerをみると、以下のように書かれています。

* SB may be revoked if the subscription is canceled before 32 days. SB will appear as Pending for 32 days. This offer is only available to new SurfEasy customers/subscribers. Must submit valid name, address, credit card and other subscription information to earn SB. Offer may only be redeemed once (1) per user. This offer is presented to you by Swagbucks on behalf of a third-party merchant or sponsor (“Merchant”). Swagbucks does not endorse (and therefore is not responsible to you for) the Merchant’s views, policies, products or services. Have questions? Please contact the Swagbucks Help Center here: https://help.swagbucks.com/hc/en-us/requests/new?ticket_form_id=47240. If you are not credited within 32 days of offer completion, you have 14 days to contact the Swagbucks Help Center for further investigation. Help Center tickets submitted after the 14 day grace period are not eligible for further investigation and SB.

要約すると、新規登録者で、32日間サービスに登録していればポイントが付加されると書かれています。ということは月額費用を2度支払うことになるので3.98ドルの出費で22ドル(+SURFEASYのサービス)もらえてしまいます。Disclaimerはどの案件も似ているので、なれるとそこまで注意することもありません。解約方法はサービスごとに違うので事前に確認しておくのが無難。サインアップ自体は5分程度ででき、私はカレンダーに解約すべき日や詳細を残しているのであまり苦にならないのですが、人によっては面倒だと思うかもしれません。笑

ポイントの価値と還元方法

SwagBucksの場合

1ポイント(1SB)=1セントの価値があります。還元方法は各種ギフトカード、Paypal、ビザプリペイドカードなどですが、たまにギフトカードのセールをやっているのでお得なセールを見つけたらそれを使うのが得策。

MyPointsの場合

1ポイント(MyPoints)=約2/3セント。MyPointsのポイントは還元方法によって価値が変わってきます。例えば、Amazonギフトカードなら1ポイント約0.63セントですが、SEPHORAのギフトカードなら1ポイント0.71セントで還元できます。「Redem Points」のページでどんなギフトカード・還元方法があるかチェックしてみてください。

注意事項

両サイトともにたまにトラッキングされていない(サイト経由でサービスに登録したのに記録に残っていない)ことがあります。SwagBucksの場合、「Shop Activity」のページでトラッキングされているかどうかが分かります。ちゃんとトラッキングされていれば下の画像のように「Pending, Credits in OO days」と表示されるはずです。もしされていなければSwagbucksに問い合わせましょう。返事は遅いですが今のところすべて対応してもらっています。

また、一度「寄付」系のサービス「Nature Conservancy」に登録したのですが、それから家に無駄な郵便物が届くようになったのでおすすめしません。




登録は友達紹介リンクより

最後に、SwagBucksとMyPointsを初めて使う方は、私の友達紹介リンクより登録すると両サイトとも約10ドル分のボーナスがもらえるのでご利用ください。

お得に再生エネルギーが利用可能になるArcadia Powerのレビュー

Arcadia Power(アーカディアパワー)とは、アメリカの家庭(一軒家・アパート)で利用する電気を再生エネルギーに代替してくれるサービスです。環境に良い再生エネルギーを利用したくてもできない(アパートに住んでいてソーラーパネルが設置できない等)人におすすめですが、それ以外に金銭的メリットもあります。ちょっと分かりにくいサービスなので、自分が約2年使ってみた感想も含めてまとめました。

Arcadia Powerを詳しく知る

Arcadia Powerがどのようなサービスか知るためには、まずアメリカの電力サービスについて知る必要があります。アメリカでは火力、水力、原子力、太陽光、風力など様々な方法で電力が生み出されています。生成された電力はいったん電力網に集められ、そこから電線を通って各家庭に電力が届けられます。いったん電力網に集めらてしまうと、そこから送られた電力がどの方法で生み出されたのか分からなくなってしまいます。

そこで再生可能エネルギーとそうでないエネルギーを区別するために、Renewable Energy Certificates (RECs)というものが作られました。RECsは利用している電力が再生可能エネルギー源であることの証明書です。再生可能エネルギーが1MWh(メガワット・アワー)生成されるごとに、RECが1つ生成されます。

ランダムな電力源に電気代を支払う代わりに、Arcadia Powerは利用した電力が再生可能エネルギーになるようにこのRECsと再生可能エネルギーを購入して代替してくれます。下の動画(英語)にさらに詳しい説明があります。

Arcadia Powerのメリット

環境に優しい

これは言わずもがな。Arcadia Powerでは自分が利用した電力源を可視化してくれます。さらに、平均的なユーザーと比べて自分がどれくらい電力を使っているかというのも分かり、電力を使いすぎていないかチェックしやすいです。

Smart Rate

Smart Rateは利用可能な電力のうち、一番安いレートのものを自動で選んでくれる機能。自分の場合、Smart Rateのおかげで20か月で53.2ドル節約できたようです。

クレジットカードで手数料なしの電気代支払いができる

通常電気代は銀行口座からの引き落としで、クレジットカードでの支払いはできないか、あるいは数パーセントの手数料をとられるかがほとんど。Arcadia Powerの場合はなんとクレジットカードが手数料なしで使えます。

友達紹介ボーナス

友達を一人紹介するごとに、$10もらえます。5人紹介すればGoogle Nest Thermostat($169)がもらえ、10人紹介すれば追加で$1,000もらえる紹介ボーナスがあります。

友達紹介の詳細は公式ページにて。

Arcadia Powerの登録方法と使い方

まずは利用可能かチェック

Arcadia Powerはアメリカ全州で利用可能となっていますが、いくつかのエリアはまだサービス対象外なようです。自分の居住エリアが利用可能かどうかをチェックするには、こちらのページ(私の紹介リンクで、$10の登録ボーナスあり)から名前、email、zip code、現在電気代を払っている電力会社の名前など、基本情報を入力して利用可能かどうかが確認できます。その後、登録するしないに関わらずときどきメールが届くようになるので、気になる方は普段使わないメールアドレスを使用してチェックするのが無難です。

Arcadia Powerが利用可能なエリアであれば、次に進みます。プランを選択、現在の電力会社のアカウントを入力、そして支払い方法を選択すれば登録完了です。

Arcadia Powerには以下の2種類のプランがあります。

  • 無料プラン:電気代のうち50%を再生可能エネルギーに代替
  • 有料プラン:電気代のうち100%を再生可能エネルギーに代替(月々約10ドル)


2020年11月からArcadia Powerは無料プランを廃止して、有料プラン(電気代のうち100%を再生可能エネルギーに代替、月々$5)のみとなりました。




最後に、自分も使ってみるまでよく分からなかったのですが、Arcadia Powerのアカウントを作成して登録完了しても、電力会社は現在のまま変わりません。月々の電気代をArcadia Powerに支払い、Arcadia Powerが電力会社に支払いを行うことになります。なので電力会社から電気代の請求がきても無視して、電力会社への自動引き落としもストップしておきます。また、契約期間や解約費用はありません。

DNA遺伝子検査を23andMeでやってみた体験談

アマゾンのプライムデーで、以前から気になっていたDNA遺伝子検査キットの23andMeが安くなっていたので購入して試してみました。結果は予想以上に興味深かったです。以下、レビュー。

検査方法

DNA検査キットを購入すると、下のような箱で送られてきます。中には唾液をためる用のケースと簡単な説明書。

唾液をケースに入れ、保存液と混ぜてから箱に入れて郵送します。郵送ラベルも費用も支払われているのでUSPSのドロップオフボックスに入れるだけ。郵送してから約3週間で検査完了のemailが来ました。

結果からわかること

23andMeではフルの遺伝子検査キット($199)を購入すると、

  • Ancestry(先祖)
  • Health Predisposition(病気のリスク)
  • Carrier Status(遺伝子キャリア)
  • Wellness(健康)
  • Traits(身体的な特徴)

といったことが分かります。Ancestryのみの検査キット($99)も購入可能。以下にそれぞれの結果を詳しくご紹介します。

Ancestry
私の家系は知る限り完全に日本人なので特に面白い結果は期待していませんでしたが、結果は92.6%日本人。6%韓国人が混ざっているのは驚きでした。「Ancestry Timeline」によると、私の先祖は比較的遅めに日本にやってきたようです。アメリカでよく中国人と韓国人に間違われるのはそのせいもあるのだろうか。

直近の先祖情報も詳しく分かるようになっていて、出身が中国地方なので先祖は広島・岡山・山口などに広がっていますが、愛知や沖縄にもルーツがあるのは新発見でした。

ハーフの人や欧米人がやるともっと面白い結果になるかと思います。

Health Predisposition
この項目では、パーキンソン病、乳がん、糖尿病などの病気の原因になりそうな遺伝的変異があるかチェックしてくれます。私はほとんどの項目で「Variants not detected」(=問題となりそうな変異体は特になし)でしたが、1つだけ「Increased likelihood」と出ました。それが2型糖尿病。

2型糖尿病を発症する確率は通常よりも高く、32歳から80歳の間で43%あると出ました。これは思い当たる節があり、自分の親族には糖尿病の人が2人います。母方、父方と別々で、二人とも食習慣が良くなかったようなので遺伝ではないかなと思っていたんですが、どうやら遺伝的・体質的に糖尿病になりやすいようです。今後気を付けねば。

Carrier Status
Carrier Statusは自分が遺伝的変異体のキャリアかどうかをチェックしてくれます。キャリアということは、自分の健康には影響がないけれども子孫にその遺伝子を受け継ぐことになります。いわゆる劣性遺伝(2017年から潜性遺伝と言い換えられているようです)。私は幸い(現在評価されている)すべての44項目で「Variants not detected」(=問題となりそうな変異体は特になし)でした。

Wellness
Wellnessでは食事に対する身体の反応、運動や睡眠などの特徴が分かります。私の結果は以下のようになりました。

アルコールが顔に出やすい、眠りは浅め、睡眠中の動きは少なめなどだいたい当たっています。すごい。

Traits
Traitsでは遺伝子から分かる身体的な特徴が詳しく分かります。例えば、

  • 高所恐怖症
  • 蚊に刺されやすさ
  • 乗り物酔いのしやすさ
  • 朝起きる時間
  • 肌の白さ
  • 耳たぶの形
  • アイスクリームの味の好み

など。ほとんどは「遺伝子情報からそんなことまで分かるの!?」という感想で有用なデータはあまりありません。しかし、けっこう当たってるので普通にすごいです。あと「ハゲやすくはない」ということが分かって安心しました。笑

これらの結果は23andMeのアカウントに保存され、随時アップデートされています。なので一度検査を受けておくと数年後にはさらに多くのことがわかる可能性があります。

購入手順

最後に購入方法。23andMeはフルの遺伝子検査キット($199)とAncestryのみの検査キット($99)の2種類があります。私はアメリカのAmazonでフルの遺伝子検査キットを購入しましたが、23andMeのサイトから直接購入も可能です。私の友達紹介リンクから購入すると10%オフになるのでご利用ください。

残念ながら、2019年現在、23andMeは日本からは利用できないようです。しかし日本で利用可能なDNA遺伝子検査サービスがいくつかあります。代表的なものは以下の2つ。




注意事項:プライバシー問題

23andMeで検査するとき、色々なポリシーに同意するか・しないかを決めます。その中には「あなたの(匿名化された)遺伝子情報を研究目的で利用してよいか」というようなポリシーもあります。

個人的にはより正確で有用なDNA検査ができるようになっていってほしいので、自分の情報を利用してもらうのは全然かまいません。しかし、個人情報が漏れてしまうのが気になる人は同意しないようにしましょう。

アメリカ在住日本人の州別人口マップ

アメリカの人口統計データ(US Census 2010、2019年時点で最新版)から、州別のアメリカ在住日本人人口マップを作成しました。ここでいう日本人とは、「アメリカで生まれ育ったけれど日本の市民権をもつ人」も含まれています。

日本人人口を州ごとに集計してマップにした結果がこちら。カリフォルニアとハワイが圧倒的で、それぞれ42万人、31万人となっています。カリフォルニア州は日本人の多いサンフランシスコ、サンノゼ、ロサンゼルスの複数の都市があるのでその分人口も多くなっています。続いてシアトルのあるワシントン州、ニューヨーク、テキサスとなっています。

逆に日本人が少ないのはノースダコタ、サウスダコタ、ミシシッピ、バーモント、ワイオミング州など、アメリカの田舎の州になっています。

 

次に、日本人比率(総人口に対する日本人人口の割合 [%])を州ごとに計算してマップにした結果がこちら。ハワイの日本人率は23%と圧倒的。次点のカリフォルニアは比率が一気に下がって1.1%です。人口マップと少し異なり、西海岸の方が日本人比率が高くなっています。

マップ作成に使ったデータは表にして記事の最後に貼り付けてあります。

日本人が多いアメリカの都市はどこ?

外務省が毎年集計している海外在留邦人数調査統計で、都市別の日本人人口が集計されています。2017年のアメリカ上位5都市がこちら。カリフォルニア州から3都市もランクインしています。

ロサンゼルス:68,744人
ニューヨーク:46,137人
サンフランシスコ:18,862人
ホノルル:16,306人
サンノゼ:14,761人

北米在住日本人の職業構成

アメリカにいる日本人がどういった職業についているのかを示したグラフがこちら。民間企業が約46%、留学・研究が約34%となっています。

参考:海外在留邦人数調査統計(2017、外務省)

日系人口の構造

アメリカの国勢調査(US Census)と外務省発表のデータで日本人人口に違いがありますが、これは「誰を日本人と定義するか」によります。

Censusに合わせて2010年のデータを比較すると、Censusの定義する「Japanese」は130万人(US Census 2010)、そのうち日本語をしゃべれる人は47万人(American Community Survey 2010)、そのうち在留届を出している日本人が39万人(海外在留邦人数調査統計 2010 外務省)となっています。

(在留届を出している人がCensusやACSでカウントされていない可能性もあります)

州別のアメリカ在住日本人データ

最後に、日本人人口の州別マップを作成した際に準備したデータを貼り付けておきます。

日本人の割合 [%]日本人人口州別人口
California1.1428,01437,292,564
Hawaii23.0312,2921,360,571
Washington1.067,5976,713,900
New York0.351,78119,262,122
Texas0.137,71525,242,409
Illinois0.228,62312,859,500
Florida0.125,74719,102,767
Oregon0.624,5353,801,653
Colorado0.522,7145,015,919
Nevada0.821,3642,699,067
Virginia0.320,1388,033,831
New Jersey0.219,7108,835,144
Arizona0.319,6116,414,083
Michigan0.217,4129,986,448
Ohio0.116,99511,347,238
Massachusetts0.215,3586,570,183
Georgia0.114,2479,618,342
North Carolina0.112,8789,714,808
Maryland0.212,8265,781,938
Utah0.512,7822,776,714
Pennsylvania0.112,69912,580,844
Indiana0.18,4376,337,500
Minnesota0.27,9955,258,128
Missouri0.17,0845,884,333
Tennessee0.16,9556,299,889
Connecticut0.26,2033,570,182
Kentucky0.16,1974,430,643
Wisconsin0.15,9675,611,593
Idaho0.45,6981,563,053
Oklahoma0.15,5803,825,909
New Mexico0.24,8892,022,800
South Carolina0.14,7454,729,625
Alabama0.14,3364,788,286
Kansas0.14,1782,894,138
Alaska0.63,926709,887
Louisiana0.13,1174,438,684
Nebraska0.23,1061,843,682
Iowa0.12,8543,072,000
Arkansas0.12,3842,996,200
Montana0.21,854952,909
New Hampshire0.11,8421,327,769
Rhode Island0.11,4551,050,371
Delaware0.11,196886,868
Maine0.11,1811,309,500
West Virginia0.11,1591,829,444
Wyoming0.2982560,750
Vermont0.1842615,471
Mississippi0.08072,960,000
South Dakota0.1696785,846
North Dakota0.1628656,643

アメリカ会社員がturbotaxで確定申告したら$1,877返ってきた話

毎年2〜4月はアメリカでは確定申告(タックスリターン)の季節です。自分の場合、博士課程在籍中はGlacierという大学から指定されたNonresident Alien用のサービスを使っていました。アメリカの会社で働き出してからはH&R Blockの税理士に頼んでいたのですが、家を買ったり株を買ったりしてタックスリターンが年々複雑になり、2017年の申請費用は$450もかかりました。なので2018年は多くの人が使っているTurbotax(ターボタックス)を使ってみることに。結果から言うとTurbotaxは非常に使いやすく、低コストでタックスリターンを申請できました。Turbotax Premier(株や不動産があるので)を使って合計$133でした。

以下、Turbotaxのレビューです。

概要

Turbotaxは直感的に使える税金申告サービス。下のスクリーンショットのようにQ&A方式で必要項目を入力していくと書類が出来上がります。入力した金額に応じてどれくらいの払い戻しがあるか、リアルタイムで分かるのも良い点。

Turbotaxにはブラウザーから使えるオンラインバージョンとCDでインストールして使うソフトウェアバージョンがあります。自分が使ったのはオンライン版です。オンライン版だとアカウントにずっと記録が残るので、過去の申請がどうだったかチェックするのに役に立ちます。

Turbotaxの無料版と有料版の違い

TurbotaxにはFree Edition、Deluxe、Premier、Self-Employedのプランがあります。(さらにお金を払うと税理士に頼めるturbotaxliveというプランもあり。)会社からもらうW-2フォームのみで、特に税金控除するものがない場合は無料版で事足ります。

逆に有料版を使う必要があるのは以下のような場合。

  • 去年のタックスリターンの情報をインポートしたい場合
  • 医療費や仕事関係の経費を控除したい場合
  • 住宅ローンの金利や固定資産税を控除したい場合
  • 自営業の場合
  • Health Savings Accountがある場合

どのプランが自分に適切か分からない場合、まずはフリーのプランから始めれば大丈夫です。情報を入力していくうちに、どのプランが適切かTurbotaxが勝手に判断してくれます。また、締切(4/15)が近くにつれ、値段が徐々に上がっていくので早めに申請することをオススメします。私の友達紹介リンクからTurbotaxにアクセスすると$10〜$20引きが受けられるのでご利用ください。

Turbotaxと他の税金申告ソフトとの比較

アメリカでよく利用される税金申告ソフトにはTurbotax、H&R Block、TaxAct、FreeTaxUSAがあります。それぞれの特徴をまとめてみました。

Turbotax

人気度:★★★★★
値段の安さ:★★★☆☆
使いやすさ:★★★★★

一番多くの人が使っているTurbotax。使いやすさは前述したとおりです。その分割高になっているのが唯一のデメリット。

H&R Block

人気度:★★★★☆
値段の安さ:★★★☆☆
使いやすさ:★★★★★

Turbotaxよりも人気は少し劣りますが、その分ちょっとだけ割安なのがH&R Block。Turbotaxとほとんど同じで簡単に申請ができます。初心者向け。

TaxAct

人気度:★★☆☆☆
値段の安さ:★★★★★
使いやすさ:★★★☆☆

TurbotaxやH&R Blockに人気は劣るがFreeTaxUSAほどではない、というのがTaxAct。安い分、初心者には難しく、申請に時間と労力がかかります。

FreeTaxUSA

人気度:★☆☆☆☆
値段の安さ:★★★★★
使いやすさ:★★★☆☆

無料版でもほぼすべての主要なフォームがサポートされています。州税の申告には$12.95が必要。TaxActと同じくあまり使っている人がおらず、初心者には不向き。

詳細な比較はHappy Money USAの記事によくまとめられていますのでご参考ください。

タックスリターンのスケジュール

書類を受け取った時期と確定申告の時期をまとめてみました。

1月下旬:会社からW-2フォームが届く
2月中旬〜下旬:各銀行から1099(利子や株の利益)や1098(住宅ローン)が届く
2/25:TurbotaxでFederalとState両方に申請
3/5:Federalからのタックスリターン($2,054)が銀行に振り込まれる
3/11:Stateへの支払い($177)が完了

会社からのW-2フォームしかない人の場合はすぐに申請ができるかと思います。申請時期が早ければ早いほどタックスリターンが処理される日数も少なくなります。ただし、2017年は3月になって届く書類があったりしたので、自分のように書類がたくさんある人は注意が必要です。

結局、Federalから$2,054が戻ってきて、Stateへは$177の支払い義務があったので差し引き$1,877が返ってきました。ボーナスをもらったような気分ですが、実際は自分のお金が返ってきただけでむしろ損している($1,877の運用益分)くらいです。(なので2019年は源泉徴収を少し減らしてみることに。その話はこちら


100% Accurate Calculations Guaranteeは誇大広告?

Turbotaxの宣伝で「100% Accurate Calculations Guarantee」とあり、「タックスリターンが間違ってたらTurbotaxが保証してくれる!」といった印象を受けそうです。しかし、よく説明書きを読んでみると以下のようにあります。

If you pay an IRS or state penalty or interest because of a TurboTax calculation error, we’ll pay you the penalty and interest.

IRSのフォームにはこの数字とこの数字を足して‥とかこの数字からこの数字を引いて‥といった計算が各所に登場します。Turbotaxはその計算の正確さを保証しているだけのようです。こういった計算は人間が手でやっているわけではないのでミスすることはありません。言い換えれば「計算ミスは保証するけど、あなたの入力ミスは保証しません」ということでしょう。上手い宣伝文句ですね。

アメリカのタックスリターンで支払う・返ってくる金額を調節するには?

アメリカでは源泉徴収税額(withholding tax)が自分で設定できます。毎月の手取りを多くして還付を少なくしたり、その逆も可能です。やり方は簡単で、w-4というフォームのAllowanceを増やすと源泉徴収の金額を減らすことができます。w-4は会社に申請する書類で、会社のpayroll部署に問い合わせればやってもらえます。

Turbotaxのw-4 Withholding Calculatorで、Allowanceの数を変えると源泉徴収がどれくらいになるかが計算できるのでやってみてください。IRSのページでも似たようなことができるのですが、非常に使いにくいです。


タックスリターンのときにお金が返ってくるのはボーナスのようで嬉しいですが、私は自分で運用したいので還付を減らしています。ただし減らしすぎるとIRSからペナルティを支払わされることになるのでご注意ください。

アメリカ医療保険の覚えておくべき用語まとめ

アメリカで働いているなら会社で医療保険(Cigna、Blue Cross Blue Shield、Kaiserなど)に入っているかと思います。私も入っているのですが、保険の種類を選ぶときに専門用語が多くて何をどう選んでいいかわからなかったので、医療保険の覚えておくべき用語をまとめてみました。

Deductible

年間の免責金額。免責金額以内なら100%自分で負担する必要がありますが、免責金額以上になると保険会社が全額(あるいは一部)負担してくれます。


Deductibleが$500のプランの場合、毎年、医療費が$500に達するまでは100%自己負担します。$500以上になれば、医療サービスを受けるたびに保険が適用され始めます。保険適用額はcopayやcoinsuranceによります。

Copay(=Copayment)

自己負担金。


Copayが$20で、検診に$120かかったとします。もしDeductibleが$0あるいはその年のDeductibleを使い切っている場合、$20は自分が負担し、残りの$100は保険会社が負担してくれます。

Coinsurance

直訳すると共同保険。Copay(自己負担金)とほとんど同じですが、Coinsuranceは自分が負担する金額ではなく割合が決められています。


Coinsuranceが20%で、検診に$120かかったとします。もしDeductibleが$0あるいはその年のDeductibleを使い切っている場合、自分が負担する額は$24(=$120×20%)になります。

Out-of-pocket maximum

年間自己負担額のマックス。保険適用範囲内のサービスではこれ以上負担額が増えることはありません。


$20,000の手術を受け、Deductibleが$1,300、Coinsuranceが20%、Out-of-pocket maximumが$4,400として自己負担額を計算します。

まず、Deductibleの$1,300を$20,000から差し引きます。次に差し引いた分(=$18,700)のうち20%が自己負担になるので計算すると$3,740となります。これをDeductibleと合わせると自己負担額が$5,040となります。しかし、Out-of-pocket maximumは$4,400なので、最終的に自己負担する金額は$5,040ではなく、$4,400となります。

参考:www.healthcare.gov/glossary/out-of-pocket-maximum-limit/

in-networkとout-of-networkの違い

医者や病院は自分が登録している医療保険会社(Cigna、Blue Cross Blue Shield、Kaiserなど)のウェブサイトから検索できるようになっています。それぞれの医療機関・医者にはin-networkやout-of-networkと明記されています。これは何かといいますと、in-networkの医者や病院は医療保険会社と提携しており、一般的に割引価格でサービスを利用することができます。out-of-networkはその逆で提携していないので割高になってしまいます。

out-of-networkでもかかりつけの医者に診てもらいたい!という場合を除いて、in-networkのサービスを受けるのが一般的です。