マイルを貯めるのは有効期限なしの米系航空がオススメ

自分は海外在住なこともあってよく飛行機に乗るのでマイルを貯めています。自分が使っているのはJALやANAの日系航空会社ではなく、マイルの有効期限がない米系のアメリカン航空(American AAdvantage)デルタ航空(Delta SkyMiles)ユナイテッド航空(United MileagePlus)のマイレージプログラム。日系にはないメリットがいくつかあってオススメです。ちなみにマイレージプログラムは英語でFrequent-flyer Programと言います。

マイルの有効期限が実質なし

米系マイレージプログラムの一番のメリットはマイルの有効期限が実質的にないこと。実質的に、というのはユナイテッドとアメリカン航空は一応有効期限が18ヶ月なんですが、この期間にマイルの増減があればそこから有効期限が新たに18ヶ月延長されます。たまに飛行機に乗る人なら問題なく延長し続けられるはず。一方、ANAとJALは有効期限が3年と決まっており、延長は出来ません。ちなみにデルタ航空は本当に有効期限なし。

自分のように有効期限をいちいち気にするのが面倒な人にはぴったりです。

JALやANAを利用してもマイルが貯まる

世界の航空連合(Airline Alliance)には3つあり、3つの米系航空会社はそれぞれ別の航空連合に所属しています。なのでアメリカン航空、デルタ航空、ユナイテッド航空の3つのマイレージプログラムに入っておけば世界中どの航空会社を使ってもマイルを貯めることができます。例えばANAはユナイテッドと同じ「スターアライアンス」に加盟しているので、ANAの飛行機にのるとユナイテッドのマイルが貯まります。同様にJALはアメリカン航空と同じ「ワンワールド」に加盟しています。そしてデルタ航空は「スカイチーム」に加盟。

格安航空券でも100%のマイルがつく

JALやANAのマイレージプログラムだと、格安航空を使った場合のマイレージ加算率が70%とか50%とかになってしまいます。米系マイレージプログラムではマイレージ加算率は基本的に100%と太っ腹。

アメリカ航空会社のマイレージプログラムのデメリット

JALやANAで貯めたマイルは航空券以外にもレストランや電子マネー、楽天ポイントやTポイントに使えますが、米系マイレージプログラムはそれほど利用手段がありません。基本的には特典航空券、座席のアップグレード、ホテルやレンタカー、メンバーシップ更新のみになります。ユナイテッドやデルタではショッピングも一応ありますが、レートが1マイル1セント以下で良くありません。

ただし、マイルの価値は何に交換するかによって変わり、日系・米系に限らず航空券に交換するのが一番マイル単価が高くお得です。なのでこのデメリットはあまり気にする必要はなし。romulus_kさんの記事に詳しく書かれていますが、1マイルあたりの価値をまとめると以下のようになります。航空券、特にファーストクラスやビジネスクラスに使えばマイルをお得に利用することができます。

  • ファーストクラス:7.5円から17.5円 / 1マイル
  • ビジネスクラス:約8円 / 1マイル
  • エコノミークラス:1.2円から1.6円 / 1マイル
  • 電子マネーやポイント:約1円 / 1マイル
  • 商品と交換:1円以下 / 1マイル

アメリカの物価(生活費、家賃)まとめ。高いものと安いもの

アメリカの物価は日本と比べると全体的に高いです。しかし、細かくみていくと割安なものもあり、都市や州によっても違うので一概には言えません。

物価の都市別ランキング

NUMBEOというサイトが世界中の色々な都市の物価をまとめてくれていて、かなり便利。実際のアメリカ生活で感じる物価とも合っています。
以下がアメリカの都市別の物価ランキング(2017年)で、家賃を含めた生活費(Cost of Living Plus Rent Index)が高い順になっています。ニューヨークシティが基準(=100)。

上から見ていくと、サンフランシスコ、ニューヨーク、サンノゼ、ボストン、ワシントンDC、ロサンゼルス、マイアミ、シアトルなど主要都市が並んでいます。日本の都市と比べるとどうなんでしょうか。

日本の都市を含めた東アジアの物価ランキング(2017年)がこちら。家賃を含めた生活費は東京が68.65、大阪が52.25でアメリカと比べるとかなり低くなっています。特に東京の家賃はニューヨークと比べると半分以下、大阪はなんと1/4です。(その分ニューヨークシティの家賃が高いと言えますが)上のアメリカのランキングに当てはめると東京は23位に位置するので、日本人がよく知っているアメリカの都市は日本よりも物価が高いと言えます。

ちなみに用語の意味はこんな感じ。

  • Cost of Living Index:光熱費や食費などの生活費全般(家賃除く)の相対値
  • Rent Index:家賃の相対値
  • Cost of Living Plus Rent Index:家賃を含めた生活費全般の相対値
  • Groceries Index:食料品の費用の相対値
  • Restaurants Index:外食費用の相対値
  • Local Purchasing Power Index:その都市の平均的な収入の人の購買力の相対値。例えばこの値が80なら、この都市の平均収入の人はニューヨークシティの平均収入の人と比べて購入できるものが20%少なくなります。逆にこの値が大きければより豊かな暮らしができると言えます。

次にアメリカでは何が高くて何が安いのか、具体的にみていきましょう。

アメリカの方が高いもの

家賃

これは州によって大きく違ってくるのでなんともいえませんが、ニューヨーク、ロサンゼルス、シアトルなど日本人がよく知っている大都市は総じて東京よりも家賃が高くなります。例えば2017年現在、ボストンやロサンゼルスは東京の家賃の約2倍。サンフランシスコやニューヨークのマンハッタンは約3倍となっています。逆に自分が通っていたアメリカ大学院は田舎にあったので家賃は安く、東京の半分程度でした。

食費(外食)

アメリカにはチップもあるので、普通のファミリーレストランで外食しても$20弱かかってしまいます。マクドナルドのようなファストフードでも$8から$10くらいするのでランチが軽く1000円を超えてしまいます。泣

それ以外にも、たばこは一箱10ドル近く、保育園は毎月800ドル程度(日本なら約3万円)と日本よりかなり割高です。

アメリカの方が安いもの

アメリカには日本より安いものもいくつかあります。

食費(スーパー)

外食ではなく、スーパーで売っているものは実はアメリカの方が安いです。牛乳は1ガロン(=約4リットル)で3〜4ドルだし、肉と野菜も大量生産されているおかげで安く手に入ります。

タクシー

車社会なだけあってアメリカではタクシーが安く、日本の約半額で乗れてしまいます。(日本は約320円/1km、アメリカは約1.6ドル/1km)UberやLyftはそこからさらに2、3割安くなっています。

ガソリン

同じく車社会の恩恵?で、アメリカの方が3割から5割安くなっています。

最後に

物価(特に家賃)は州や都市によって異なるので、自分が今住んでいるところと住んでみたいところをNUMBEOで比較してみるといいでしょう。

iPhone 7の色域とカラーマネジメントが斬新すぎる

あまり知られていませんが、iPhone 7はカラープロファイルを使ってカラーマネジメントする世界初のスマートフォンです。2016年9月のKeynoteスピーチでPhil Schillerも広色域(Wide color gamut)に対応したカメラに触れていました。しかし新しい技術には弊害もあり、iPhone 7の写真をブログなどに使っている人は注意が必要です。





カラープロファイルとは?

カラープロファイルとは正式にはICCプロファイルと呼ばれ、International Color Consortiumが開発しています。(ちなみに職業柄ICCの中の人たちをよく知ってます)

色彩を扱うデバイスはディスプレイやプリンターやカメラなどたくさんあって、デバイス間で色情報を上手く伝え合う(カラーマネジメントする)必要があります。例えばRGB値が(255, 50, 50)だとこんな色になりますが、この色をプリンターで印刷したいなら対応したCMYK値が必要です。さらに、モニターによってこの色は違ったようにレンダリングされます。ThinkPadで見ている(255, 50, 50)とiPhoneで見ている(255, 50, 50)は違う色、もっと正確に言えば違う測色値なのです。カラープロファイルはこのようなデバイス間のコミュニケーションに使われます。カラーマネジメントの流れは以下のような感じ。

画像の色空間
sRGB, Adobe RGB
接続色空間
XYZ, CIELAB
出力先の色空間
sRGB, CMYK, etc

OSやアプリケーションが画像に埋め込まれたプロファイルを読み、接続色空間に変換し、ディスプレイのプロファイルに指定された色空間に変換します。

iPhone 7のカラーマネジメントの仕組み

iPhone 7のカメラで撮った画像にはDisplay P3のプロファイルが埋め込まれています。これをiosが読み取り、接続色空間に変換、最後に出力先(ディスプレイ)の色空間(同じくDisplay P3)に変換されて色再現が完了します。ほとんどのスマホは計算処理を少なくするためにそもそも画像に埋め込まれているICCプロファイルを読まずに、sRGBだと仮定して色処理を行なっています。自分が知っている限りICCプロファイルを読むスマホはiPhone 7だけです。

*2017年12月現在では多くのスマホがICCプロファイルを読むようになっています。

カラーマネジメントをチェックする

下にある3つの画像でブラウザーやスマホやアプリがカラーマネジメントを行なっているかどうかが分かります。中央の画像(オリジナル)はめちゃくちゃなカラープロファイルで色がめちゃくちゃにされています。左の画像(sRGB変換)が中央の画像からPhotoshopでプロファイルをsRGBに変換したもの。どのデバイスで見ても普通の女性の顔に見えているはずです。右の画像(プロファイルなし)はPhotoshopでプロファイルを捨てたもの。どのデバイスで見ても女性の顔が紫色になっています。

中央が紫色ならカラーマネジメントなし

もし中央の画像(オリジナル)が左と同じく普通に見えるなら、カラーマネジメントが行われている証拠です。逆に紫色に見えるならカラーマネジメントは行われていません。試しにこの記事をパソコンで見たりスマホで見たり、また色々なブラウザで見てください。

ところで、正確なカラーマネジメントにはデバイス(パソコン、タブレット、スマホ)とアプリやブラウザーのすべてがカラーマネジメントを行なう必要があります。例えば古いブラウザーを使っている場合にはパソコンにカラーマネジメントの能力があってもブラウザーが対応してないので中央の画像が紫色に見える可能性があります。

この記事はもともと2017年2月に書いたものですが、1年ほど経ってかなり状況が変わってきました。2017年12月現在では多くのスマホがカラーマネジメントに対応しています。2017年12月にカラーマネジメントの不可をチェックした状況がこちら。

デバイス写真アプリChromeFirefoxSafari
iPhone 6 (ios 8.1.2)×--×
iPhone 6 (ios 11.2.1)
Android 7××-
Android 8×-

iPhone 7以前でもiosのバージョンが10以降ならカラーマネジメントに対応するようになっています。AndroidではChromeブラウザがアップデートされてブラウザ上ではカラーマネジメントできるようになりました。ただしAndroid 7の場合、Chromeから中央の画像をダウンロードしてデフォルトの写真アプリで見るとまだ紫色になっています。Android 8では写真アプリもちゃんとカラーマネジメントされています。

アップル独自の色空間:Display P3

2015年にアップルがDisplay P3という広色域な色空間をMacに導入し、2016年にiPhone 7にも導入しました。勘違いしている人が多いようなのでここに書きますが、アップルが採用している色空間はアップル独自のDisplay P3でDCI-P3ではありません。Apple Developer API Referenceによると、Display P3色空間はDCI-P3と同じプライマリーを使い、白色点はD65ですが、ガンマはsRGB色空間と同じものを使っています。これはカラープロファイルを直接読むことによっても確認できます。色度図でみるとDCI-P3とDisplay P3は全く同じですが、Display P3のガンマは2.2でDCI-P3のガンマは2.6です。

色度図はこんな感じ。多くのディスプレイはsRGBをターゲットにしているのでそれと比べるとDCI-P3の色域(= Display P3の色域)はかなり広く、より鮮やかな色を表現できると言えます。ただし、DCI-P3の色域が再現できるディスプレイはアップル製品やNECとかEIZOとかのハイエンドモニターに限られていて、たとえiPhone 7のカメラで撮った画像でも普通のモニターやスマホで見ればその恩恵は全く享受できません。

DCI-P3の色度図

iPhone7で撮った写真を使うなら画像圧縮サイトに注意

アップルの色空間は通常のsRGB色空間と違うので、利用するときは注意が必要です。例えば画像をブログに使うとき、画像サイズを小さくするためにTinyPNGなど画像圧縮できるサイトを使ったりする場合。こういった画像圧縮サイトは埋め込まれたカラープロファイルのデータをそのまま捨てています。その結果、アプリケーションが画像の色空間をsRGBと仮定して色処理するので彩度が落ちたような写真になってしまいます。また画像圧縮サイトだけでなく、上に書いたようにブログ読者がスマホから見ている場合も彩度が落ちたように見えます。

一番安全な解決策は、PhotoshopなどでまずプロファイルをsRGBに変換することです。その後ならプロファイルデータを捨てたとしてもそこそこ意図した色で表示されます。

 

まとめ

新しいことにチャレンジするとその恩恵に伴って弊害も出て来ますが、Appleの色空間はまさにそのいい例だと思います。こうやって技術が進歩していくんだなあ。Macでカラープロファイルを変更してみた話も合わせてどうぞ。

レビュー:日本へ一時帰国時におすすめなプリペイドSIM、b-mobile

自分のような海外在住者が休暇で日本に滞在するとき、アメリカで使っているスマホがそのまま使えると非常に便利です。

そんなとき使えるのがプリペイドSIM。特にb-mobileのvisitor SIMがコスパが良くてオススメです。b-mobileのプリペイドSIMを使うのは今回が4回目。プリペイドSIMは商品入れ替えが多く、2017年12月時点で販売中のものはこちらの5GB/21日のプリペイドSIM。(他にも1GB/15日で約1,000円のプランがあります。詳しくはこの記事の最後)

通話はなしでデータのみのSIMになりますが、自分はほとんど電話しないので問題ありません。もし必要ならSkypeなりGoogle Hangoutsから電話できます。通話もデータ通信もできるプリペイドとなると選択肢がせばまり、値段も高くつくので避けるべき。

他のプリペイドSIMと比較

まず、空港で売っているようなプリペイドSIMは(富士山にある自販機のように)割高なので避けましょう。有名どころのプリペイドSIMは、U-MobileIIJmioJapan Travel SIMOCNモバイルONEがあります。値段はどれも似たり寄ったりで2500円から4000円ほどで1〜2GBが限度。U-Mobileだけは1日200MBの高速通信が30日可能(7日、14日用もあり)です。ただし、U-Mobileの欠点はオンラインで販売しておらず、空港などの自動販売機か関東・関西にある専門店でしか購入できません。

ホテルや空港でも受取可

b-mobileの便利なところはホテルや空港でも受け取り可能なところ。去年は成田空港の郵便局で受け取りました。配達料金は200円でパスポートを見せると受け取れます。家に直接帰る人は届け先を家にしておけばオッケー。

自分のスマホでb-mobileのSIMが使える?

スマホはSIMフリー(=unlocked)のものに限ります。b-mobileのサイトで動作確認がされたデバイスのリストがあるので、このリストに入っていれば安心して使えます。自分のスマホはリストに入ってませんでしたが使えました。

「Will My Phone Work?」というサイトでお手持ちのSIMフリースマホがb-mobileのネットワークで使えるかどうか調べられるので確認しておくといいでしょう。下はアメリカで購入したGalaxy S7がb-mobileのネットワークに対応しているか調べた結果。4G LTEに対応していることが分かります。

使ってみた感想

購入後はAPNというのを設定する必要があり、b-mobileのサイト(英語版)で丁寧に解説されています。日本語の説明は別商品になりますがこちらを参照できます。ステップ1から3は飛ばしてください。いったん設定してしまえば問題なく使えます。b-mobileのルールは単純で、5GBを使い切るか21日の試用期間を過ぎると使用終了となります。プリペイドなので追加で請求される心配もなし。

通信速度は若干遅いですがメールやサイトを見るぶんには十分で、設定も比較的簡単なので毎回満足しています。ちなみにアマゾンから買うと10%引きで300円ほどお得。でも空港やホテル受け取りがしたい方はb-mobileのサイト(英語版)から購入して受け取り先を指定する必要があります。

他にも使えるb-mobileの格安プリペイドSIM

1週間以下の短期滞在やほとんどデータ通信しない方にオススメなのがb-mobileが提供するソフトバンクのiPhone用プリペイドSIMカード(1GB/15日)。「ソフトバンクのiPhone/iPad用プリペイドSIMカード」と宣伝されていますが、実際はソフトバンクで契約していないSIMフリーのiPhoneでも利用でき、もっと言うとSIMフリーのアンドロイドでも利用可能です!

SIMフリースマホがソフトバンクのネットワークに対応していることが条件。iPhoneならどれでも対応しており、アンドロイドもここ数年出た新しいモデルならだいたい対応しているはずです。自分もアメリカで購入したGalaxy S7で使用できました。自分のスマホがソフトバンクのネットワークが使えるかどうかは上で説明した「Will My Phone Work?」のサイトで確認可能。

5GB/21日のVISITOR SIMと異なり、空港受け取りはできません。ソフトバンク回線の4G LTEが使えるので速度はb-mobileのVISITOR SIMより断然早いです。

アンドロイドで使用するときの注意点

まず、SIMカードは「ナノSIM for iPhone」を購入します。もしスマホのSIMカードのサイズがナノSIMでなければ、SIMカードのアダプターを別途購入(Amazonで数百円程度)してください。購入後にiPhoneとは違うAPNの設定を行います。自分のスマホで上手くいったAPN設定は以下の通り。それ以外の項目は空白で大丈夫です。

  • 名前:bmobile(なんでもいい)
  • APN:sb.mvno
  • ユーザー名:bmobile@4g
  • パスワード:bmobile
  • 認証タイプ:PAPまたはCHAP

アメリカの博士課程に授業料タダ、生活費支給で留学できた経験談

博士課程というと、みなさんどういうイメージでしょうか。日本にいると「まだ学生やってるの?(笑)」なんて言われることが多く不快ですが、アメリカでは「おおすごいね!」という反応が多いです。日本とアメリカでは博士のイメージも違いますが、待遇も全然違います。アメリカではほとんどの博士課程の学生(いわゆる文系は例外ですが)は授業料免除+給料支給です!自分が博士課程に進学するならアメリカ、と考えていた理由の1つも「経済的に自立した生活ができるから」でした。

授業料

博士課程の学生は研究活動を通して大学・大学院の評判を高めてくれるので、大学側(特に私立)もいい待遇で迎えてくれます。その分、大学生から多くの学費をとっているとも考えられますが。アメリカの大学・大学院の授業料はめちゃくちゃ高く、私立なら年間約400万〜550万円(2017年現在)なのでそれを免除してくれると思うとすごい。自分が留学した研究室はかなり潤っていて、授業料免除に加えて入学時にMacbook Proがもらえました。日本にいたときの研究室が貧乏だったのでかなり嬉しかったです。

医療保険も無料

博士課程の学生は医療保険も無料で入れます。自分の大学院では年間$1,148する保険がタダになっていました。

給料

給料はTA(Teaching Assistant)やRA(Research Assistant)をすることで支払われます。TAは試験監督や採点など雑務が多いので、研究してお金をもらえるRAが人気ですが、競争も激しいです。給料支給ということで、Social Security Cardもゲットできてクレジットカードを作れたりもしますし、税金も払います。

博士課程は4年間在籍して、1年目はTAをやっていました。最初のセメスターはLinuxサーバーを使ってリモート授業を可能にするシステムの構築(自分の専門と全く違うので大変でしたがTAは四人いたのでなんとかなりました)。次のセメスターはふつうに教授の授業の手伝い。2年目からはRAで、運良く長期(2,3年)のプロジェクトを持っている教授のもとで研究できることになり、そのまま卒業まで同じ研究をすることができました。夏休みは共同研究先でインターンをしていたので、年中自分の研究が出来ていたことになります。

自分の場合はラッキーで、RAの内容が自分の研究内容と必ずしも一致するとは限りませんし、短期のRAしかないことも多々あります。セメスターごとに違うRAをして、その中から共通項を見出して博士論文の方向性を決めるという友人もいました。夏休みは企業にインターンに行く学生が多く、インターン先で自分の研究ができるケースは稀です。

ちなみにアメリカのインターンは日本のインターンと全然違い、ふつうに社員と同じように働き、給料ももらいます。自分の研究室ではシリコンバレーのテック企業でインターンする学生が多く、3ヶ月で1年間の博士課程の給料を上回る額をもらったりしていました。

博士の給与はアメリカどこでも手取り月収が約$2,000。自分の大学院は田舎だったので生活費が安く済んだんですが、Harvard、MIT、Colombia、Stanfordなど物価の高いところに行ってたら生活がカツカツだったことでしょう。お金の出どころですが、理工学系なら企業と共同研究をしたり、ファンドに申請したり、政府からお金をゲットしたりして研究をしてます。この辺りは教授のお仕事。

資金援助がもらえるかどうかは合格時に分かる

お金のことは一番気がかりだったので出願前に留学先の教授に確認しました。そのときのやりとりがこちら。「我々の大学院ではできるだけ多くの出願者に授業料免除とスタイペンド(=給料)をあげるようにしていて、合格通知と一緒にどれくらいの資金援助がもらえるか知らされます。資金援助は生活費をカバーするのに十分です。」とあります。

  • 自分の質問:
    I have to pay for my living wage and tuition fee by myself until I get Ph.D degree. I can’t rely on parents’ financial support. So I need enough scholarship, tuition waiver, and TA or RA assistantship. Is it possible such incomes cover my living wage and tuition fee until I get Ph.D degree? And can I know whether I get enough scholarship or not at the same time when I receive my admission result?
  • 留学先教授からの回答:
    Yes. We try to give financial support (tuition and stipend) to as many applicants as possible and you are notified of that at the same time you are notified of the admission decision. The tuition waiver and stipend (TA or RA position) are enough to cover your living expenses.

 

自分の場合、合格通知がまずemailで来て、その後admission letter, I-20, information packetの書類が郵送されてきました。admission letterにFinancial Aidの情報が書かれていました:

We are pleased to offer you a Graduate Assistantship that will pay your tuition $33,234 and a stipend of $17,500 for the academic year beginning 5 September 2011. This award will normally consist of a research assistantship, teaching assistantships, or a combination of these. You may also eligible for support during the summer from research and other assistantships. It is our expectation that you will fulfill your duties responsibly and make satisfactory progress towards your degree. Funding in future years will depend on your academic performance.

 

$17,500のスタイペンドが給料のことで、夏休みを除いた約9ヶ月の給料になります。日本のごく平凡な家庭に育ったので、自分も親もほんとに大学が高額な授業料を免除してくれて給料まで払ってくれるのか心配でした。笑

ということで、アメリカの博士課程では親に頼ることなく、アルバイトする必要もなく、経済的に自立した生活が可能です。

アメリカの治安が一目でわかる犯罪マップと人種マップ

アメリカは同じ街でも道一本違うだけで治安が悪くなったりします。逆に、治安が悪いと言われる街でも実際に犯罪が多発しているエリアは街の一部だけ、ということもあります。アメリカの危ない地域を見つけるのに役立つのがTruliaの犯罪マップVirginia大学が作成した人種別マップ

犯罪マップ

治安が悪い地域がみれるサイトはいくつかありますが、賃貸や不動産情報サイトTruliaの犯罪マップが一番見やすいです。こちらはニューヨークシティの犯罪マップ

TruliaではSpotCrime.comとCrimeReports.comから各種犯罪データをとってきて地図上に表示しています。赤いエリアが犯罪が多発するエリアで緑のエリアが安全なエリア。観光地は人が多いぶんスリなどの犯罪も多いので、赤いエリアが必ずしも行ってはいけないエリアというわけではありません。各犯罪の日本語での意味は下のようになります。

  • Theft: 窃盗
  • Assault: 暴行
  • Robbery: 強盗(脅したり暴行を加えたりして窃盗すること)
  • Burglary: (家への)不法侵入
  • Shooting: 銃撃

地図上でズームインすればどういう犯罪が起こったかが分かるようになっています。タイムズスクエアがあるあたりにズームインしてみると、最近Robbery(強盗)とPetit Larceny(少額の窃盗)があったことがわかります。

人種マップ

もう一つ、治安を調べるときにすごく役に立つのがRacial Dot Map。白人(青色)、黒人(緑色)、アジア人(赤色)、ヒスパニック(オレンジ色)、その他(茶色)というように人種別に色分けされた地図です。こちらはマンハッタン近郊の地図ですが、どのエリアにどの人種がいるのか一目瞭然。

マンハッタンは基本的に白人が多いですが、セントラルパークより北の方(ハーレムエリア)になると黒人やヒスパニックが大多数になります。マンハッタンの下の方にちょこっとある赤いアジア人エリアはチャイナタウン。そしてブルックリンの中央はほとんど黒人(上の犯罪多発エリアと一致します)となっています。我々アジア人としては観光地でない黒人エリアは避けるのが無難でしょう。

ところで「黒人は危険」というのは差別的な考え方で、アメリカ人はこういうことに非常に敏感です。統計的には黒人の方が白人よりも犯罪率が圧倒的に高いですが、「黒人であること」=「犯罪を犯しやすい」ではありません。一般的にアメリカでは黒人が住むエリアは貧困なエリアが多く、貧困は犯罪を引きおこしやすいというのが理由です。実際、貧困レベルが改善されれば人種にかかわらず犯罪率も下がる、ということが研究(例えばHannon and DeFina, 2005)で分かっています。

アメリカ大学院留学(修士、博士、MBA)の費用・授業料の相場は?

アメリカの大学院に留学を考えるとき、重要なのがお金のこと。留学費用は大学院が州立なのか私立なのかと、留学課程の種類(修士、博士、MBA)によって違ってきます。まず、こちらがアメリカ大学院の年間授業料の相場(2017年現在、U.S. News & World Reportから作成)。

大学院の種類年間授業料
私立大学院$35,000 ~ 50,000
州立大学院(州内)$10,000 ~ 25,000
州立大学院(州外)$25,000 ~ 40,000
MBA$65,000 ~ 70,000

ハーバードやスタンフォードなどアメリカの有名大学はほとんど私立なので、そういうところに留学しようと思うと学費は年間400万円ほど。MBAだとさらに高額になり年間約700万というとんでもない金額です。州立大学院の授業料は州の税金が財源になっているので、州内在住の学生の方が州外在住の学生よりも安くなっています。修士課程と博士課程の学費は基本的に同じですが、授業料免除額が異なります。詳しくは下に。

学費は年々増加

アメリカ大学院の学費は年々増加しています。以下のグラフは20年間のアメリカ大学の学費の推移。私立大学(緑色の棒グラフ)をみると、2002年から2017年で学費がなんと2倍になっています。

参考:https://www.usnews.com/education/best-colleges/paying-for-college/articles/2017-09-20/see-20-years-of-tuition-growth-at-national-universities

自分が留学していた私立の大学院も、2011年入学当時の学費は$34,000でしたが、2017年では$44,000になっていました。

奨学金・授業料免除

授業料が高額なアメリカ大学院ですが、実際のところ額面通りの授業料を支払っている人はほとんどいません。さらに額面では高額な私立大学院の方が、いい人材を獲得するためにお金を出してくれる(=授業料免除してくれる)ことが多いです。もちろんケースバイケースですが、一般的には以下のようになっています。

  • 博士課程の場合、授業料は基本的に全額免除
  • 修士課程とMBAの場合、数割から5割の免除

合格時に自分がどれくらいの授業料免除を受けられるのか分かります。残念ながら芸術系や文系のコースは例外で、授業料免除となるケースは稀です。

一方、外部の財団の奨学金や社費で留学する場合、大学側は予算を確保する必要がなくなるので合格率が上がります。ただし、奨学金は競争率が高く、審査に通るのはかなり難しいです。自分は大学のGPAが平均以下で特に目立った研究成果もなかったので各財団の奨学金には全く通りませんでした。

生活費用はTAやRAで賄う

一般的にアメリカ大学院生の生活費用はTA(ティーチングアシスタント)やRA(リサーチアシスタント)で賄うことができます(MBAは例外)。RAは教授の研究の手伝いで、TAは授業中の手伝いやテストの採点などの雑用です。研究ができるとあってRAの方が人気ですが、RAの仕事が学生の人数分あるとは限りません。また、専攻によっては予算がかつかつだったりしてRAやTAの仕事を探し回らないといけない場合もあります。手取り月収はアメリカどこでも約$2,000。田舎なら余裕で生活できて、都会ならちょっと厳しいくらい。一応週20時間勤務が上限となっていますが、研究なのであまり関係ありません。これもケースバイケースなので留学希望先の大学院に聞いてみるのが一番です。

出願費用(Application Fee)

アメリカ大学院の出願費用(受験料、検定料)は日本より安く、$35から$125くらいが相場です。ただし、MBAの場合は値段があがり、有名校の出願費用はおおよそ$200から$250となっています。

個人の経験談

最後に、自身の体験談をもとに留学費用に関する記事を書いてくれている人をご紹介。THE RAD VISIONARYさんの記事ではティーティングアシスタント(TA)、リサーチアシスタント(RA)について詳しく書かれていて参考になります。

オーバーブッキングになって得した体験談

飛行機の乗客はいろんな理由でフライトに間に合わなかったり、キャンセルしたりします。しかし、飛行機は輸送コストがかかるので空席のまま飛ぶと航空会社は損をします。そこで航空会社は「ある程度の人は搭乗しない」という前提で、実際の座席数よりも多くのチケットを販売しているのです。オーバーブッキングとは、搭乗する人が想定以上に多くなってしまった状態を言います。

2017年4月にユナイテッド航空のオーバーブッキングで乗客が引きずり降ろされる事件がありましたが、ふつうオーバーブッキングはもっと穏便に処理されます。自分は3回も体験しましたが、いずれも強制的ではなく「次の便に搭乗してもらえるボランティアの方を探しています、謝礼は〇〇です」というように案内があったので、条件と手間を天秤にかけて決めれました。以下、その3度のオーバーブッキング体験談。

東京からニューヨーク(ANA/ユナイテッド航空)

1度目は日本からアメリカに戻る便。成田空港のチェックインカウンターで、オーバーブッキングボランティアを募集しているけど興味はないか、聞かれました。朝の便から夕方の便に変更で、「朝食券三千円分」「エコノミーからビジネスクラスに変更」という好条件。当時学生で全く急いでいなかったので、喜んで後の便にしました。初ビジネスクラスはかなり快適でした。

パリからニューヨークでオーバーブッキング(アメリカン航空)

2度目はパリからアメリカに戻るとき。次の日の便で「Hiltonホテルに無料宿泊」「アメリカン航空で使える800ドルのクーポン(1年間有効)」という条件でした。クーポンは若干使いにくいかなと思いつつ、800ドルにつられてまたボランティア志願。空港からヒルトンホテル行きのバスでやたら待たされたのと、ヒルトンホテルの宿泊は無料でもWiFiや夕食は有料(しかもけっこう高い)だったのが残念なところ。ボランティアは4人いて、そのうちのアメリカ人のおばさんと仲良くなりました。

アメリカ国内線でオーバーブッキング

3度目はアメリカ国内線。搭乗口で「現在この飛行機はオーバーブッキングで、後の便に乗ってくれるボランティアを募集しています」とアナウンスがありました。朝から夕方の便に変更で、補償金は200ドルという条件。しかし、200ドルで誰もボランティアする人がいなかったので競りのように補償金の額がどんどん上がっていきました。笑 結局400ドルくらいでボランティアしてくれる人が。自分はこのとき急いでいたので志願しませんでした。

理系と文系の分野別アメリカ大学院ランキング(2017年)

文系分野からは日本人にも人気なMBAとロースクールのアメリカ大学院ランキング、理系分野からは工学(エンジニアリング)とコンピュータサイエンスのアメリカ大学院ランキングを1位から10位までご紹介。データは2017年のものです。

それぞれの分野で順位、大学名、州、年間授業料、学生数をリストアップしています。州立大学の学費は州内在住の学生と州外からくる学生とで違うので2種類のせています。

MBA

順位大学名学費/年学生数
1Harvard Universityマサチューセッツ州$64,0001,871
1University of Pennsylvania (Wharton)ペンシルベニア州$68,0001,708
3University of Chicago (Booth)イリノイ州$67,0001,185
4Massachusetts Institute of Technology (Sloan)マサチューセッツ州$68,000809
4Northwestern University (Kellogg)イリノイ州$66,0001,301
4Stanford Universityカリフォルニア州$67,000833
7University of California, Berkeley (Haas)カリフォルニア州$56,000 (州内)
$58,000 (州外)
502
8Dartmouth College (Tuck)ニューハンプシャー州$66,000567
9Columbia Universityニューヨーク州$69,0001,326
9Yale Universityコネチカット州$64,000694

ハーバード、MIT、スタンフォードなど有名どころが並んでいます。第7位のUCバークレーは州立大学で唯一トップ10入り。

ロースクール

順位大学名学費/年学生数
1Yale Universityコネチカット州$60,000632
2Stanford Universityカリフォルニア州$58,000579
3Harvard Universityマサチューセッツ州$61,0001,771
4University of Chicagoイリノイ州$60,000603
5Columbia Universityニューヨーク州$65,0001,234
6New York Universityニューヨーク州$62,0001,369
7University of Pennsylvaniaペンシルベニア州$61,000749
8University of Michigan, Ann Arborミシガン州$55,000(州内)
$58,000(州外)
929
8University of Virginiaバージニア州$56,000(州内)
$59,000(州外)
893
10Duke Universityノースカロライナ州$60,000676
10Northwestern Universityイリノイ州$60,000661

順位はだいたいMBAと似ています。MBAと同様、授業料はかなり高額で年々高くなっています。

工学

順位大学名学費/年学生数
1Massachusetts Institute of Technologyマサチューセッツ州$48,0003,124
2Stanford Universityカリフォルニア州$50,0003,675
3University of California, Berkeleyカリフォルニア州$11,000(州内)
$26,000(州外)
2,076
4California Institute of Technologyカリフォルニア州$46,000543
5Carnegie Mellon Universityペンシルベニア州$43,0003,737
5University of Michigan, Ann Arborミシガン州$24,000(州内)
$46,000(州外)
3,570
7Georgia Institute of Technologyジョージア州$13,000(州内)
$28,000(州外)
8,850
8Purdue Universityインディアナ州$10,000(州内)
$29,000(州外)
3,744
9University of Illinois, Urbana-Champaignイリノイ州$18,000(州内)
$33,000(州外)
3,806
9University of Texas, Austinテキサス州$9,900(州内)
$18,000(州外)
2,362

州立大学が多くランクイン。第4位のカリフォルニア工科大学(通称カルテック)は学部教育もかなり評判が高いです。

コンピュータサイエンス

順位大学名
1Carnegie Mellon Universityペンシルベニア州
1Massachusetts Institute of Technologyマサチューセッツ州
1Stanford Universityカリフォルニア州
1University of California, Berkeleyカリフォルニア州
5University of Illinois, Urbana-Champaignイリノイ州
6Cornell Universityニューヨーク州
6University of Washingtonワシントン州
8Princeton Universityニュージャージー州
9Georgia Institute of Technologyジョージア州
9University of Texas, Austinテキサス州

4校が同率一位でランクイン。その中でもカーネギーメロン大学は特にコンピュータサイエンスで有名。コンピュータビジョンやロボット工学で有名な金出武雄教授も教鞭をとっています。

より詳細な分野のランキングはU.S. News & World Reportにて。

アメリカで処方箋なしでコンタクトレンズが買えるのか?

日本の眼科ですでに処方箋があってコンタクトを買い足したいだけという場合など、処方箋なしでネットで購入したいときがあるかと思います。

結論から言うと、アメリカでは処方箋なしでコンタクトレンズを購入することはできません。これはオンラインで購入してアメリカに届けてもらう場合も同じ。2012年ころまではカナダのサイトから輸入すれば処方箋不要で購入できていたんですが、現在はFDAの規制によって他国から購入する場合でも必ず処方箋が必要となっています。

自分の場合、以前使っていたコンタクト(アキュビューオアシス2週間)がなくなったので買い足そうと思っていたところ、この規制があることに気づきました。そこでアメリカで眼科に行き、処方箋をもらい(保険適用で100ドル弱かかった)、医者からオススメされたところでコンタクトレンズを買おうとしたら、値段が高い!結局、一番安かったレンズモード(処方箋不要)で購入し、日本の実家に送り、帰省したときに受け取り、アメリカに持って帰るという本末転倒ぶり。視力がちょっと下がっていたので一応眼科にかかった意味はありましたが。