Amazonプライムで配送遅延があると、お詫びに返金やプライム有効期間を延長してくれる

先日アメリカのAmazon Prime()で注文したものが、配送予定日より1日遅れていました。有料サービスを使って指定した時間に届かない場合、アマゾンから何かお詫びや見返りがあってもいいなあ、なんて思いながら調べていると、予想通り発見。

「Contact Us」のページからチャット(Start chatting now)で、「配送が遅延しているので何か見返りがありますか?」と聞くだけ。以下、自分のチャット履歴です。


カスタマーサービスの人も慣れているのか、やりとりはスムーズで、5分ほどで次回のショッピングに使える$5のクレジットがもらえました。逆に連絡しなければ何も起こらないので、配送遅延が起こったときには遠慮せずにアマゾンに文句を言いましょう。

ちなみに日本のアマゾンでも同じく、カスタマーサービスに連絡して、プライムお急ぎ便、お届け日時指定便を使用したにも関わらず商品が予定通り到着していない旨を伝えるとお詫びがもらえます。日本の場合、配送料の返金+アマゾンプライムの有効期間1ヶ月延長でした。

Kindle Unlimitedの読み放題対象タイトルのみを対象にキーワード検索する方法

アマゾンの読み放題サービス、Kindle Unlimited(キンドル・アンリミテッド)を使っていて困ったのが、「キーワード検索ができない」ということ。Amazon→Kindleストア→「Kindle Unlimited 読み放題」と進めば読み放題対象のおすすめやジャンル別の本が見れるのですが、本のタイトルやキーワードで読み放題対象の本を検索できません。ということで色々と調べてみた結果、以下の方法で検索が可能(2020年4月現在)です。

PC・デスクトップ、iPadなどタブレットのブラウザの場合

Kindle Unlimitedの読み放題対象タイトル内のキーワード検索は公式にはサポートされていません。しかし、キーワード検索したURLを直接ブラウザに入れると検索可能です。下のスクリーンショットは「ブルータス」で読み放題対象のキンドル本を検索した結果。

下のURLを直接ブラウザに入力すればでてきます。「ブルータス」の部分を自分の検索したいキーワードに変換してください。
https://www.amazon.co.jp/s/ref=as_li_ss_tl?k=ブルータス&i=digital-text&rh=p_n_feature_nineteen_browse-bin:3169286051&dc&__mk_ja_JP=カタカナ&qid=1554187091&rnid=3169285051&ref=sr_nr_p_n_feature_nineteen_browse-bin_1&linkCode=ll2&tag=usbxqlys-22&linkId=c74be1475fb18e96c198c45433960781

iPadなどタブレットのKindleアプリ、スマホのブラウザ、Kindleアプリの場合

Kindleアプリでは下のようにふつうに読み放題対象の本のみを検索することができます。スマホの場合はブラウザでも検索可能。

M-1グランプリで統計、出番順が早いと不利なのか?


みなさんご存知の通り、M-1グランプリは漫才日本一を決める大会です。2016年の審査で上沼恵美子さんや松本人志さんは「トップバッターは(場が温まってないので)不利」と言っていました。自分もなんとなくそう思いますが、実際にネタ見せの順番が早いと不利なのか?審査員はすでにこのことを経験上知っているのでそれも考慮して点数をつけてるんじゃないか?データで統計をとって検証してみました。

大会の概要

M-1は2001年から開催され2010年でいったん終了となりますが、2015年に復活して2022年現在まで合計18回開催されています。毎年、敗者復活戦勝者を含めた9~10組(2001年は10組で敗者復活なし、2002-2016は9組、2017年以降は10組)で決勝戦が争われます。

決勝戦は2ラウンド。

  • ファーストラウンド:審査員の採点を総合しての得点で上位3組が最終決戦に進出。
  • 最終決戦:ファーストラウンドとは別のネタを披露し、審査員が3組で一番おもしろいと思ったコンビに投票して優勝が決定。

データ集め

データソースはWikipediaから。開催年ごとに出場コンビ名、得点、出番順などが記録されています。

出番順の影響を見るためにファーストラウンドの得点と出番順の関係を調べてみました。利用したデータは2001年から2022年までの合計18回。年によって審査員の数が違うので、審査員一人あたりの平均スコア(100点満点)を計算しました。2018年優勝の霜降り明星の場合、審査員7人のファーストラウンド合計点は662点なので、一人あたりのスコアは94.6点(=662/7)となります。

統計結果

ファーストラウンドの審査員一人あたりの平均スコアと出番順の関係です。グレーの丸がそれぞれの出場コンビを示しています。

出番順が最初の場合は平均約86点で、最後の場合は約90点まで上がっています。1〜3番目までは総じてスコアが低く、4番目以降でスコアが高くなっています。つまり、出番順が最初の方(1〜3番目)のコンビは、それ以降のコンビよりも不利だと言えます。しかも、審査員がこのことを知ってるにも関わらず、です。

ところで各出番順で外れ値がいくつら見られますが、これはほとんど第一回目、2001年のデータです。下に書いてますが、2001年は初回ということもあってか審査のばらつきが大きいです。2001年のデータを除くと以下のようになり、かなりスッキリします。また、5番目と10番目の得点が高い傾向にあります。


残念ながらt検定では統計的に有意とは言えませんでしたが、もっと開催年が増えてデータが集まれば統計的にも結論づけられるでしょう。

開催年ごとのスコアの違い

ファーストラウンドのスコアを開催年ごとに見ると面白い結果が得られました。図の形式は上と同じで、グレーの丸がそれぞれの出場コンビを示しています。

年を追うごとに平均スコアは上昇していき、2008年以降は審査員一人あたりのスコアは平均約90点になっています。特に2001〜2004年の上昇率がすごい。これは審査員の点の付け方が変わってきているのか、それとも出場コンビのレベルが上がっているのか、、、自分は前者だと思いますが統計的・客観的には何とも言えません。

2001年のスコアのばらつきが大きいのも気になります。これは初開催ということと一般審査員票もあったりしたのが原因かと思われます。

(終了)$0.99でGoogle Home Miniが手に入るキャンペーンがSpotifyで開催中(アメリカ在住者限定)

Spotify(スポティファイ)は人気の音楽ストリーミングサービスですが、キャンペーンで$0.99払ってSpotify Premium Familyに入ることでGoogle Home Mini(グーグルホームミニ)がタダでもらえてしまいます。Google Home Miniは普通に買うと$49なのでかなりお買い得なキャンペーン。

(2018/12/19 追記)キャンペーンは終了しました。

方法

  1. まず、Spotifyが現在$0.99で3ヶ月間Spotify Premiumを試せるキャンペーンをやっているのでこちらのリンクからSpotify Premiumにサインアップします。
  2. 次に、こちらのリンクを使ってSpotify PremiumからSpotify Premium Familyにアップグレードします。$14.99/Monthと表示されますが、実際に引き落としされるのは2ヶ月後(3ヶ月のPremiumトライアルが2ヶ月のPremium Familyトライアルに変更されます)なのでその前にキャンセルすれば大丈夫です。
  3. しばらくすると「Your Google Home Mini is now available.」というタイトルでSpotifyからメールが送られてくるのでそこからGoogle Home Miniを無料(送料も無料)で注文できます。メールがなかなか来ない場合やさっさと注文したい場合にはこちらのリンクをクリックするとすぐにメールが来ます。


注意事項

アメリカ在住の方限定です。Spotifyのページによるとキャンペーンは2018年12月31日まで、もしくはGoogle Home Miniがなくなるまで、となっているのでお早目に。

iPhone 7の色域とカラーマネジメントが斬新すぎる

あまり知られていませんが、iPhone 7はカラープロファイルを使ってカラーマネジメントする世界初のスマートフォンです。2016年9月のKeynoteスピーチでPhil Schillerも広色域(Wide color gamut)に対応したカメラに触れていました。しかし新しい技術には弊害もあり、iPhone 7の写真をブログなどに使っている人は注意が必要です。





カラープロファイルとは?

カラープロファイルとは正式にはICCプロファイルと呼ばれ、International Color Consortiumが開発しています。(ちなみに職業柄ICCの中の人たちをよく知ってます)

色彩を扱うデバイスはディスプレイやプリンターやカメラなどたくさんあって、デバイス間で色情報を上手く伝え合う(カラーマネジメントする)必要があります。例えばRGB値が(255, 50, 50)だとこんな色になりますが、この色をプリンターで印刷したいなら対応したCMYK値が必要です。さらに、モニターによってこの色は違ったようにレンダリングされます。ThinkPadで見ている(255, 50, 50)とiPhoneで見ている(255, 50, 50)は違う色、もっと正確に言えば違う測色値なのです。カラープロファイルはこのようなデバイス間のコミュニケーションに使われます。カラーマネジメントの流れは以下のような感じ。

画像の色空間
sRGB, Adobe RGB
接続色空間
XYZ, CIELAB
出力先の色空間
sRGB, CMYK, etc

OSやアプリケーションが画像に埋め込まれたプロファイルを読み、接続色空間に変換し、ディスプレイのプロファイルに指定された色空間に変換します。

iPhone 7のカラーマネジメントの仕組み

iPhone 7のカメラで撮った画像にはDisplay P3のプロファイルが埋め込まれています。これをiosが読み取り、接続色空間に変換、最後に出力先(ディスプレイ)の色空間(同じくDisplay P3)に変換されて色再現が完了します。ほとんどのスマホは計算処理を少なくするためにそもそも画像に埋め込まれているICCプロファイルを読まずに、sRGBだと仮定して色処理を行なっています。自分が知っている限りICCプロファイルを読むスマホはiPhone 7だけです。

*2017年12月現在では多くのスマホがICCプロファイルを読むようになっています。

カラーマネジメントをチェックする

下にある3つの画像でブラウザーやスマホやアプリがカラーマネジメントを行なっているかどうかが分かります。中央の画像(オリジナル)はめちゃくちゃなカラープロファイルで色がめちゃくちゃにされています。左の画像(sRGB変換)が中央の画像からPhotoshopでプロファイルをsRGBに変換したもの。どのデバイスで見ても普通の女性の顔に見えているはずです。右の画像(プロファイルなし)はPhotoshopでプロファイルを捨てたもの。どのデバイスで見ても女性の顔が紫色になっています。

中央が紫色ならカラーマネジメントなし

もし中央の画像(オリジナル)が左と同じく普通に見えるなら、カラーマネジメントが行われている証拠です。逆に紫色に見えるならカラーマネジメントは行われていません。試しにこの記事をパソコンで見たりスマホで見たり、また色々なブラウザで見てください。

ところで、正確なカラーマネジメントにはデバイス(パソコン、タブレット、スマホ)とアプリやブラウザーのすべてがカラーマネジメントを行なう必要があります。例えば古いブラウザーを使っている場合にはパソコンにカラーマネジメントの能力があってもブラウザーが対応してないので中央の画像が紫色に見える可能性があります。

この記事はもともと2017年2月に書いたものですが、1年ほど経ってかなり状況が変わってきました。2017年12月現在では多くのスマホがカラーマネジメントに対応しています。2017年12月にカラーマネジメントの不可をチェックした状況がこちら。

デバイス写真アプリChromeFirefoxSafari
iPhone 6 (ios 8.1.2)×--×
iPhone 6 (ios 11.2.1)
Android 7××-
Android 8×-

iPhone 7以前でもiosのバージョンが10以降ならカラーマネジメントに対応するようになっています。AndroidではChromeブラウザがアップデートされてブラウザ上ではカラーマネジメントできるようになりました。ただしAndroid 7の場合、Chromeから中央の画像をダウンロードしてデフォルトの写真アプリで見るとまだ紫色になっています。Android 8では写真アプリもちゃんとカラーマネジメントされています。

アップル独自の色空間:Display P3

2015年にアップルがDisplay P3という広色域な色空間をMacに導入し、2016年にiPhone 7にも導入しました。勘違いしている人が多いようなのでここに書きますが、アップルが採用している色空間はアップル独自のDisplay P3でDCI-P3ではありません。Apple Developer API Referenceによると、Display P3色空間はDCI-P3と同じプライマリーを使い、白色点はD65ですが、ガンマはsRGB色空間と同じものを使っています。これはカラープロファイルを直接読むことによっても確認できます。色度図でみるとDCI-P3とDisplay P3は全く同じですが、Display P3のガンマは2.2でDCI-P3のガンマは2.6です。

色度図はこんな感じ。多くのディスプレイはsRGBをターゲットにしているのでそれと比べるとDCI-P3の色域(= Display P3の色域)はかなり広く、より鮮やかな色を表現できると言えます。ただし、DCI-P3の色域が再現できるディスプレイはアップル製品やNECとかEIZOとかのハイエンドモニターに限られていて、たとえiPhone 7のカメラで撮った画像でも普通のモニターやスマホで見ればその恩恵は全く享受できません。

DCI-P3の色度図

iPhone7で撮った写真を使うなら画像圧縮サイトに注意

アップルの色空間は通常のsRGB色空間と違うので、利用するときは注意が必要です。例えば画像をブログに使うとき、画像サイズを小さくするためにTinyPNGなど画像圧縮できるサイトを使ったりする場合。こういった画像圧縮サイトは埋め込まれたカラープロファイルのデータをそのまま捨てています。その結果、アプリケーションが画像の色空間をsRGBと仮定して色処理するので彩度が落ちたような写真になってしまいます。また画像圧縮サイトだけでなく、上に書いたようにブログ読者がスマホから見ている場合も彩度が落ちたように見えます。

一番安全な解決策は、PhotoshopなどでまずプロファイルをsRGBに変換することです。その後ならプロファイルデータを捨てたとしてもそこそこ意図した色で表示されます。

 

まとめ

新しいことにチャレンジするとその恩恵に伴って弊害も出て来ますが、Appleの色空間はまさにそのいい例だと思います。こうやって技術が進歩していくんだなあ。Macでカラープロファイルを変更してみた話も合わせてどうぞ。

ビットコインの価値は過大評価されていて、暴落の危険あり

ビットコインとは仮想通貨の1つで、国家が価値を保証しない(コントロールしない)電子マネーです。仮想通貨にはビットコインの次に取引量の多いイーサリウムやリップルを始め1000種類以上あるとされ、今後も増加傾向にあります。

しかし、ビットコインは既存の通貨とは比べものにならないほど価格変動が激しいです。2017年1月から10月の間だけで価格が4倍以上高騰しており、かなりのバブル状態。長期のチャートを見るとこれがよくわかります。

ビットコインが有名になったマウントゴックス事件で価格下落(2013/11-2014/3)が起こり、最近では中国の仮想通貨取引所が取引の全面停止を発表(2017/09/14)し、価格変動がさらに大きくなっています。

今ビットコインを購入している人は、実際にビットコインを通貨として使いたいわけではなく、ほとんどが投機目的でしょう。現在ビットコインは過大評価されすぎており、「靴磨き少年」状態と言えます。長期的にはもっと価格が下がると思われます。以下、その理由です。

靴磨き少年の逸話

ジョセフケネディ(ジョン・F・ケネディの父)は靴磨きの少年から株取引のアドバイスをもらい、1929年の株価暴落を避けることができたという逸話があります。これは少年のアドバイスが直接役に立ったわけではありません。ケネディは靴磨きの少年のように株に手を出さない人たちまでも「楽に儲かる」という噂を聞いて株に手を出し始めているという事実を知り、「こういった人たちが現れるということは相場が天井をつけたということだ」との考えに至ったのです。

少年に限らず、主婦やタクシー運転手、レストランの店員などが同じように株の話をしていれば相場は末期にあると考えられ、暴落していく可能性が高いと言えます。

ビットコインに関して言えば自分はすでに2人の友達+自分の親からビットコインの話を聞きました。これは暴落が近いのかも、、、?

ビットコインの取引量世界一は日本人

下のチャートは通貨別のビットコイン取引量の割合。なんと世界一ビットコインの取引をしているのは日本円で、その割合は世界の取引量の半分以上(日によって変動)。アメリカドル(USD)はアメリカ以外でも使われてたりしますが、日本円を使っているのはほとんど日本人なのでビットコインを取引しているのは大多数が日本人ということになります。

参考:https://www.cryptocompare.com/coins/btc/analysis/JPY

日本での過度な報道が影響しているんではないでしょうか。また日本には株、債券、オプション、先物など魅力的な金融商品が他にあまりないせいかもしれません。

ちなみに2016年までは中国がビットコイン取引量のほとんどを占めていましたが、2017年現在は政府の規制強化でレバレッジ取引ができなくなり、さらには3大取引所がすべて閉鎖される(日経新聞 2017/09/14)ことが上海市の金融当局から発表されました。

ビットコインの危険性

取引所のハッキング、不正、倒産

マウントゴックスのように取引所で不正が行われたり、取引所がハッカーの標的になったり、もしくは取引所が倒産する可能性もあります。こういった場合、自分の預けたお金が全額返ってこないということもかなりの確率でありえます。

犯罪に使われる可能性

仮想通貨は匿名性が高いので、マネーロンダリングなどの犯罪に使われやすいです。実際イスラム国が資金のやりとりで使用しているという噂もあります。

ビットコインのメリットが薄い

ビットコインなど仮想通貨のよく言われるメリットは以下の通りですが、どれも現在の通貨を置き換えるほどのメリットがあるとは思えません。

手数料が安い

確かに安いのかもしれませんが、この恩恵を享受できるのは国をまたいでお金をやりとりする場合のみなので果たして需要があるのでしょうか。日本ならビットコインで支払いできる店を増やすよりも中国人観光客を狙ってAlipayやWeChat Payに対応させた方が需要が大きいように感じます。

送金スピードが早い

日本の電子マネー事情に詳しくないのですが、アメリカではVenmoやChase QuickPayなどでスマホから簡単に送金できますし、送金スピードが遅いと思ったことは特にありません。

自国通貨の信用が低い国で安全資産になる

ウクライナでは戦争や政治的不安定により自国の通貨(グリブナ)の価値が2年間で70パーセントも減ってしまいました。(いくつかのネット上の記事によれば)それに伴いリスク回避先としてビットコインの人気が高まっているとのこと。さらにウクライナでは2017年内に150のビットコインATMが設置される予定。

しかし、自分としては、なぜ仮想通貨なのか?アメリカドルやユーロでいいんじゃないのか?と疑問に思ってしまいます。実際、ウクライナ中央銀行が仮想通貨の規制にまもなく乗り出すと発表(coindesk、2017/8/11の記事)していて混乱の様相を見せています。

別の例を挙げると、ジンバブエでは自国の通貨(ジンバブエドル)がハイパーインフレで千兆ジンバブエドル=1アメリカドルという事態になり、使い物にならなくなってしまいました。ジンバブエでは2015年からアメリカドルが政府公認の公式通貨(Wikipedia)となっています。

ビットコインの仕組みがわかりにくい

自分が仮想通貨は流行らないと思う一番の理由がこれ。マイニングやブロックチェーンといった仕組みは自分もなんとなく知っていますが、それを例えば親に説明して理解してもらうのは非常に困難です。既存の通貨の概念からかけ離れているので直感的に理解しずらく、実際自分でもしっくりきていません。果たしてビットコインの仕組みをちゃんと理解している人がどれくらいいるんでしょうか。

歴代ベストセラーからオススメするビジネス・経済本

本当に良い本というのは、古くなっても価値が変わらないものです。しかもブームが去っているので値段もお買い得。今回は過去50年のベストセラーの中から、ビジネス書、経済書、新書でおすすめ10冊をまとめてご紹介。

道をひらく(松下幸之助)

発売年:1968
売上部数:520万部

一代で松下グループを築き上げ、「経営の神様」と呼ばれた松下幸之助の名著。もう50年も前の本ですが、未だに読まれているベストセラーです。要約すると、とにかく頑張り、人を大切にすれば成功するという著者の経験談。パナソニックの新入社員は松下幸之助の本を読んで考え方を学ぶらしいです。

バカの壁(養老孟司)

発売年:2003
売上部数:439万部

バカの壁とは、現代人が考えないままに自分の周囲に作っている壁のこと。それが思考停止につながり、いろんな不幸が起こると解説している本。読んでると不快な部分もありますが、とりあえず人の話は聞こうと思えるようになりました。

脳内革命(春山茂雄)

発売年:1995
売上部数:410万部

人間は怒ったり強いストレスを感じると脳からノルアドレナリンというホルモンが分泌され、これが老化や病気を引き起こします。一方、プラス思考するとエンドルフィンというホルモンが分泌され、老化を防止し自然治癒力を高めるすぐれた薬理効果を発揮します。こんな感じでプラス思考がいかに心身に良いかを医学的に解説する本。読んで損することなし。

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(岩崎夏海)

発売年:2009
売上部数:275万部

タイトル通り、野球部のマネージャーがドラッカーの経営書に出会い、それを元に野球部を強くして甲子園を目指す青春物語。ピーター・ドラッカーは現代経営学の父で、大ベストセラー「The Practice of Management(1954)」の著者です。本書では野球を通じてドラッカー論が分かりやすく解説されています。

国家の品格(藤原正彦)

発売年:2005
売上部数:271万部

日本は世界で唯一の「情緒と形の文明」。国際化という名のアメリカ化に踊らされてきた日本人は、この誇るべき「国柄」を長らく忘れてきました。いま日本に必要なのは、論理よりも情緒、英語よりも国語、民主主義よりも武士道精神。日本がどうあるべきか、考えさせられる一冊です。

金持ち父さん 貧乏父さん(ロバートキヨサキ)

発売年:2000
売上部数:201万部

貧乏父さんであるロバートの父親は典型的な人物で、一生懸命勉強し、働き、貯金し、いい会社に入るべきとロバートにアドバイス。一方、金持ち父さんであるロバートの友達の父親は、「お金のために働かず、いかにお金が自分のために働くようにするか」を教えてくれます。日本にいるとあまり学ぶことのない金融リテラシーをつけてくれる一冊。この本を読んで多くの人が感化されたと思いますが、自分もその一人です。

伝える力(池上彰)

発売年:2007
売上部数:180万部

分かりやすく物事を伝える方法、文章力のつけ方、プレゼンを聞いてもらうためのポイントなどが書かれています。物事を深く知っていなければ相手に伝わりません。例えば「日銀とは何か、を子供に説明する。」日銀を辞書で引いてそれを読んでもいまいちピンとこないし、教科書通りの説明では伝わらないのです。

自分の経験に基づいた話で、若い頃からいかに難しいことを簡単に説明するかを考えて努力してきた結果が今の池上さんなんだなと納得しました。

話を聞かない男、地図が読めない女(アランピーズ)

発売年:2002
売上部数:178万部

男女の考え方の違いを生理学・脳科学的にわかりやすく解き明かす本。「男が話をする目的は解決策を得るためだが、女が話をする目的は人間関係づくり」などなど具体例をからめて解説されています。異性の友だち、恋人、結婚相手などなど、ケンカが絶えない方は、必読。

夢をかなえるゾウ(水野敬也)

発売年:2007
売上部数:176万部

のび太くんのような主人公の元に、象の姿で関西弁を話す胡散臭い「ガネーシャ」が現れて色々な助言をしていく話。ガネーシャが主人公にトイレ掃除させたり、誰かにサプライズプレゼントさせたり、コンビニでお釣りを募金させたり、一見意味のないことを命令していきます。

色々エピソードがありますが、この本が伝えたいことは「自分を変えるには行動すること、考えるだけじゃダメ」。ためになるし、面白い。ちなみに本家のインドの神様ガネーシャは商業・学問の神とされています。

学力の経済学(中室 牧子)

発売年:2015
売上部数:30万部

「ゲームが子どもに与える影響」「少人数学級の効果」など、今まで「思い込み」で語られてきた教育の効果を、科学的・経済学的にデータを使って議論していく本。学校教育や子育てなど、定量化しにくい教育方法を統計データを使って分析していくのが教育経済学で、著者の中室牧子さんはコロンビア大学でPhDを取った専門家。

読んでいてなるほどと思わされることが多かったです。たとえば「ご褒美で釣るとき、アウトプット(テストの点)ではなくインプット(勉強時間)に対してご褒美を与える」引用文献があって説得力があり、著者の視点がかなり中立的なのも好印象です。

ブルーライトカット効果をJINSメガネの透過率を使って検証してみた

ブルーライトカットメガネ(PCメガネ)が世に出てきて久しいですが、自分は本当に効果があるのか、わざわざ買う必要があるのか、疑っています。そしてPCメガネを売るがための宣伝で、多くの人がブルーライトについて誤解しているようです。そこでデータを使って詳しくシミュレーションなども行い、検証してみました。結果を先にまとめると、このようになっています。

  • ブルーライトが有害だとする医学的、科学的に有力な根拠はない
  • 青い光よりも白い光の方がブルーライトが多い
  • LEDディスプレイは従来のものよりブルーライトが少ない
  • 実用的なブルーライトカット率は広告表示よりも低く、色味のついたレンズで約30%、クリアタイプで約10%
  • ディスプレイの明るさを下げればPCメガネと同等の効果
  • 効果があるという人が感じているのはプラシーボ効果

以下、詳しくみていきましょう。

誤解をまねくJINSの宣伝文句

JINS(ジンズ)はブルーライトカットメガネの先駆けで、「ブルーライトを大幅にカット」という売り文句で大々的に広告を打ってヒットしました。ブルーライトカットの眼鏡は付加価値が高く、JINSの場合(JINS SCREENレンズ)は値段がプラス5,000円、ZoffのPCレンズは値段がプラス3,000円。しかもふだん眼鏡をしない顧客層もとりこめるのでビジネスとしてはかなりの成功と言えるでしょう。しかし、その宣伝文句はかなり誤解を与える書き方となっています。こちらがJINSの「ブルーライトが私たちの眼に及ぼす影響」ページからの抜粋。

日常的に浴びる光の中でもブルーライトは紫外線級に強い光。身体への影響が懸念されます。ブルーライトとはパソコンやスマートフォンなどのLEDディスプレイから発せられる強力な青色光のことを指します。紫外線と波長が近い380~500ナノメートルの光で、可視光線の中でも非常にエネルギーが高く、網膜にまで到達するほど

「ブルーライトは紫外線級に強い光」

紫外線が目に有害で、白内障などを引き起こすのはわかっていますが(安藤、1990)、日常的にふれるブルーライトが有害である(しかも紫外線級に強い)という有力な研究はありません。眼光学の専門家、筑波大学の大鹿哲郎教授によると「眼精疲労の原因として、同じ距離に焦点を固定させた作業や眼の病気、ストレスなどがわかっている。しかし、青色光が有害だとする有力な証拠はまだない」とのこと。(2012年10月30日朝日新聞)

参考:Ando, Mitsuru. “Risk evaluation of stratospheric ozone depletion resulting from chlorofluorocarbons (CFC) on human health.” Nippon Eiseigaku Zasshi (Japanese Journal of Hygiene) 45.5 (1990): 947-953.

「LEDディスプレイから発せられる強力な青色光」

「以前は問題なかったのにLEDディスプレイが登場してブルーライトの問題が深刻になってきている」ような印象を与える文章です。下に詳しく説明していますが、実際のところ、LEDディスプレイは従来のディスプレイよりもブルーライトの放出量が少なくなります。さらに、屋外の昼光に含まれるブルーライトの方がLEDディスプレイよりも圧倒的に強力です。

「網膜にまで到達するほど」

このような書き方だと「可視光の中で青色だけが網膜に届く」「網膜に届くのは危険」と思い込んでしまう人もいると思いますが、これは間違い。そもそも光は網膜に到達しなければ見えませんし、すべての可視光は網膜まで到達します。

この文章だとPCモニターや照明を作っている会社が風評被害にあってもおかしくありません。実際、東芝ライテックのページでは、かなり明るいLED照明でも青色光が人体に影響がないことが科学的に説明されています。

ブルーライトとは

そもそもブルーライトとは何か。

まず、光は電磁波の一種で、波長を持っています。人間の目に見える範囲の光を可視光と呼び、JIS Z 8120規格によると「可視放射の波長範囲の短波長限界は360〜400nm 、長波長限界は760〜830nmにあると考えてよい。」とのこと。

この可視光のうち、青色部分がブルーライトになります。ブルーライトの波長の範囲は厳密には定義されていませんが、JINS、ZOFF、ブルーライト研究会のサイトでは380nm~500nmの範囲と記載されています。

ブルーライトの量はブルーライトの波長領域に含まれる光の量で決まります。例えば下はMacBook Pro(2011年)のディスプレイに白を表示したときの分光分布。分光分布とは、波長ごとの光の強さを(分光放射輝度計で)測定したものです。この青色部分の面積がブルーライトの量ということになります。

ここでは縦軸が大切で、絶対値(単位:放射輝度 [W/sr/m2] )である必要があります。(ネット上によくある)縦軸がはっきりしないグラフや、正規化されたデータでは判断できません。

ブルーライトの量が多いのはどっち?

多くの人の誤解をとくべく、ここではいくつかの例をあげてみます。

青 vs 白

R=0
G=0
B=255
R=255
G=255
B=255

ここに青の四角と白の四角がありますが、どちらの方がブルーライトの量が多いでしょうか。直感的には青の四角の方が多い気がしますが、これは間違い。実は白の四角の方が多いのです。

そもそも白色というのは色々な波長の光が混ざってできています。ディスプレイの場合、赤、緑、青(RGB)を混ぜて白色がつくられます。こちらはMacBook Pro(2011年)で赤・緑・青の各色を表示させたときの分光分布データ。

このデータをみると、各色に波長幅があり、例えば緑はブルーライト領域にも光を出していることが分かります。なので上の青と白の四角の例では、ディスプレイの青チャンネルからの出力は同じですが、白の四角は緑チャンネルからの出力もあるのでブルーライトの量が多くなります。実際、MacBook Pro(2011年)のディスプレイの分光分布データを使ってシミュレーションした結果、白色の方が青色よりも10%ほどブルーライトの量が多くなりました。(数値はディスプレイの光源によって異なりますが、常に白色の方が青色よりもブルーライトの量が多くなります)

ブルーライトの量はブルーライトの波長領域に含まれる光の絶対量で決まります。青色に見えるからといってブルーライトの(絶対)量が多いとは限りません。逆に黄色に見えて(=青みが少ない)いても、すごく明るい光ならブルーライトの量が少ないとはいえません。

昼光 vs LED

LEDモニターと屋外の昼光ではどちらがブルーライトの放出量が多いでしょうか。まず、LEDモニターと屋外の昼光の分光分布の形を比較するとこのようになります。縦軸は最大値を1に正規化した相対値。

これだけ見るとLEDモニターには青色領域に大きなピークがあり、危険そうに見えますが、ピークの大きさと有害性には関係がありません。(蛍光灯にはもっと強いピークがいくつかありますが、それによる健康への被害は報告されていません)上に書いたように光の絶対量が重要なので、屋外の一般的な明るさ(輝度:10,000 [cd/m2] )とモニターの一般的な明るさ(輝度:300 [cd/m2] )を考慮してグラフを描くと、このようになります。(縦軸は絶対値)

屋外の方が明るいので当然ですが、昼光の方がLEDモニターよりもブルーライトの放出量が圧倒的(約44倍)に多くなります。他のモニターでも検証した結果、昼光の方が約35〜45倍もブルーライトが多いことがわかりました。ちなみに最近のスマホはどんどん明るく表示できるようになってきています。例えばiPhone 7の最大輝度は約600 [cd/m2]、Galaxy S8の最大輝度は約1,000 [cd/m2]です。しかし、それでもなお屋外昼光に含まれるブルーライトの方が10倍以上多くなります。

LEDモニター vs 従来のモニター

ブルーライトカットメガネの宣伝では、あたかもLEDが従来の光源にくらべてブルーライトが多いように書かれています。本当にそうなんでしょうか?一般的なパソコンやテレビのモニターはLCD方式で、その光源には主にLEDやCCFL(蛍光管)が使われています。今回比較するのはこのLCD(LED光源)モニター、LCD(CCFL光源)モニター、そしてCRT(いわゆるブラウン管)モニター。3つのモニターの明るさ(輝度:300 [cd/m2] )が同じ、白色点が同じ(D65)になるようにシミュレーションした分光分布がこちら。

3つのモニターのブルーライトの量を計算すると、CCFLモニター(0.40)、CRT(0.39)、LEDモニター(0.32)となり、LEDモニターのブルーライトの量が一番少ないという結果(単位:放射輝度 [W/sr/m2] )に。LEDのスペクトルはピークが高いぶん細くなっていて面積(=ブルーライトの量)自体は少なくなっています。

ナナオの研究でも同様にLEDだからブルーライトが強いとはいえないとのこと。

ブルーライトカット率の真実

PCレンズの広告で表示されているブルーライトカット率は正しいのでしょうか。JINSのメガネの波長ごとの透過率(=分光透過率)がこちら。この線をトレースしてシミュレーションに使いました。よく見ると400nm〜500nmの範囲が2倍に引き伸ばされてますね。見えやすくしているのかもしれませんが、研究者的には受け入れがたいグラフ。

JINS PC ライトブラウンレンズは「ブルーライトを約50%カット」と記載されていますが、このカット率はどんな(分光分布の)光をみるかによって変わってきます。380nmから500nmの範囲の透過率を単純に平均すると50.2%になったので、JINSの計算は各波長一定の強さの光をみた場合を想定しているようです。

実際は、ブルーライトをかなりカットしている短波長領域(約430nm以下)に多くの光を放出する光源はモニターなどには使われません。なので、実用的にみればカット率は50%を大きく下回ります。例えばJISで規定されているブルーライトカット率の計算では波長によって重み付けされています。また、神奈川県が15種類のブルーライトカット眼鏡の透過率テストを行なっており、広告に表示されているカット率とJIS規格でのカット率が大きく違うと報告しています。

JINSのPCメガネの分光透過率と、上の3種類のモニターの分光分布を使ってブルーライトカット率を計算した結果がこちら。カット率はクリアレンズが15〜10%、ライトブラウンレンズが35〜30%でした。宣伝されている50%をかなり下回る結果になりました。

JINSに限らずブルーライトカットの眼鏡を購入するときは、各社が独自に計算したカット率ではなく、JIS規格のカット率を聞いてみるといいでしょう。

ディスプレイを暗くすれば同等の効果

ブルーライトカットメガネを買わなくても、ブルーライトの量は減らすことができます。やり方は簡単。パソコンやスマホのスクリーンの明るさを約30%下げれば、色味のあるPCレンズをかけるのと全く同じ効果が得られ、約10%下げれば、クリアタイプのPCレンズをかけるのと全く同じ効果が得られます。

また、明るさを保ちつつブルーライトの量だけ減らしたい場合、スクリーンの白色点をずらして青みを減らす(=黄色くする)のも有効です。先ほどの3つのモニターの分光分布で計算した結果、白色点をD65からD50に変えるとブルーライトの量を約25%減らすことができます。Macならカラープロファイルで簡単に設定できますし、アンドロイドやiPhoneならブルーライトカットのアプリがあります。

ただし、暗くしすぎたり青みを減らしすぎたりして見えにくくなると逆に目が疲れて本末転倒なのでご注意あれ。自分がオススメするのは単純にスクリーンを見やすい明るさ(明るすぎず暗すぎず)に調節して、こまめに休憩しながら作業すること。

PCメガネを使ってみた効果

自分も何日かPCメガネを試してみましたが、少し黄色っぽく見えるだけで目の疲れが軽減されるような効果は感じられませんでした。しかし、普通に生活しているなかでブルーライトの有害性はほとんどないにもかかわらず、PCメガネを使って効果があったという人がかなりいます。これはなぜでしょうか。

多くの場合、プラシーボ(プラセボ)効果という思い込みによるものだと考えられます。人間のプラシーボ効果は非常に強く、治験薬の効果を調べるときなどは必ず考慮されます(参考:武田薬品工業)。

ブルーライトカットメガネの場合にもそのような検証をする必要があります。例えば、被験者を2つのグループに分け、グループ1にブルーライトカットメガネを与え、グループ2には普通のメガネを与えます。このとき、グループ2の人には「ブルーライトカットメガネです」といって普通のメガネを与える必要があります。こうするとグループ1と2に現れる効果は以下のとおり。

  • グループ1:プラシーボ効果+ブルーライトカット効果
  • グループ2:プラシーボ効果

グループ1とグループ2の差をみることで、プラシーボ効果を取り除き、ブルーライトカットメガネの効果のみを検証することができるのです。自分の調べた限り、このようにプラシーボ効果を除いてブルーライトカットメガネの効果を検証した研究はありませんでした。こういう研究はお金を生まないのでなかなか進まないのが現状。

Macでカラープロファイルを変更してみた


ディスプレイとかカメラとかの色管理に関してはアップルは非常にいい仕事をしてます。一昔前アップルはグラフィック制作用にガンマを1.8と設定してましたが、Mac OS X v10.6 Snow Leopardから一般的なガンマである2.2に変更しました。カメラで撮影する画像のほとんどがsRGBで閲覧するように最適化されているので理にかなっている変更です。最近では新しいカラープロファイルである「Display P3」をiPhone 7で導入したり、相変わらず躍進的。

というわけで自分のMacBook Proには満足しているんですが、今回変更したのはMacBookと一緒に使っているASUSのモニター。デュアルモニターで作業してるとホワイトポイント(白色点)の違いが非常に気になるんです。自分の場合MacBookに比べてセカンドモニター(ASUS製)が青っぽい。早速ASUSモニターのディスプレイプロファイルを補正してみました。

ディスプレイプロファイルの補正

設定→ディスプレイ→カラーで”Calibrate”(補正)をクリックして設定に入ります。

ホワイトポイントの設定で、「ネイティブ・ホワイトポイントを使用」のチェックを外し、MacBookに合うようにASUSのホワイトポイントを調節。あとは名前をつけて保存して適用して完了。Macだとホワイトポイントやガンマが簡単に調節できるので楽でよい。

ところでこの色温度が5800Kだからといって実際に5800Kの白色点を表示しているとは限りません。ディスプレイを測定してみたら6500K(D65)だったり、D65に設定して測定したらD75に近かったなんてことはよくあります。Apple製品はこのあたりの精度が非常に高いので信用できますが、他のメーカーはちょっと注意が必要。

より正確なディスプレイキャリブレーションをしたい

本格的にディスプレイキャリブレーションがしたい方は、それ専用の機器が必要です。ソフトプルーフィングや画質評価の現場でよく使うのはX-Riteのi1 Display Pro。Easyモードは簡単で誰でも使えて、Advancedモードは多少知識が必要かも。

キャリブレーションが終了すると、ディスプレイプロファイル(iccプロファイル)を出力してくれるので、それをWindowsやMac側でモニターのデフォルトのプロファイルとして設定。

ただしWindowsではけっこうやっかいで、
まずプロファイルを正しく設定するのが一苦労。さらに、プロファイルを設定したにもかかわらずアプリケーションによってはモニターのプロファイルを使わないものもあり、注意が必要です。例えばWindows Photo Viewerは正しく表示してくれますが、Faststoneはモニタープロファイルを適用してくれません。

余談

キャリブレーションやカラープロファイルは万能ではなく、実際のところハードウェアによりけりです。

例えばほとんどのディスプレイはAdobeRGBを表示できないんですが、プロファイルとしては一応選択出来るようになっています。簡単にチェックしたいなら、鮮やかな緑を表示して、ディスプレイの設定を「sRGB」→「adobeRGB」に変えて、緑がより鮮やかに見えればadobeRGBを表示可能、ほとんど一緒なら表示不可能。

別の例では、安いNECのノートパソコンで、ブラックレベルが高すぎる(真っ黒を表示しても黒さが足りない)のでキャリブレーションを行なってみても全く改善されませんでした。これは液晶がバックライトを100%ブロックできてなくて光が漏れてる状態なので、ソフトウェアではどうしようもありません。

Facebook, Microsoft, Apple, Google, TIエンジニアの手取り年収比較

アメリカのテクノロジー企業で働くエンジニアは高給取りと言われていますが、まさにその通り。今回は有名どころのFacebook, Microsoft, Apple, Google, そしてTexas Instruments (TI)の給料を比較してみます。TIはあまりなじみがないかもしれませんが、半導体を作る大企業です。





 

比較対象は(税引前)年収、ボーナス等含めた総税引前年収、手取り年収、そして本社近辺の家賃です。あとで述べますが、アメリカの多くの会社は家賃補助がないので家賃を考慮に入れて年収を考えます。手取り年収は総年収にそれぞれの本社がある州の税率を適用して算出しました。職種はソフトウェアエンジニアに絞って比較。以下がその結果です。

AppleFacebookGoogleMicrosoftTI
税引前年収$122,771$125,361$127,349$104,279$95,389
総年収$147,606$203,007$167,207$117,808$103,805
手取り年収$91,070$124,008$102,893$83,472$74,461
家賃$2,306$2,306$2,306$1,600$1,138
手取り - 家賃$63,398$96,336$75,221$64,272$60,805

まず年収ですが、やはりシリコンバレーの企業(Google, Apple, Facebook)の給料は軒並み高く、ボーナスまで含めるとFacebookはなんと年収2000万円超え(1ドル100円換算)です。一方テキサスに本社を置くTIやシアトル近郊のRedmondのマイクロソフトの給料はそれほど高くありません。

次に手取り収入。面白いことに税引後は一気に給料の差が縮まります。これは各州で税率が違うことと、所得階層によって税率が違うことが寄与しています。カリフォルニアの所得税はアメリカで一番高く、一方でワシントン州とテキサス州は所得税ゼロです。(ただし所得税は州だけでなく連邦にも払います)

最後に家賃ですが、シリコンバレー(サンノゼ、サンフランシスコ)エリアはアメリカ随一家賃が高いエリアで1ベッドルームが一ヶ月$2,300。年間の家賃を引いた手取り年収を比較すると非常に面白い結果が得られました(上のテーブルの最後の行)。年収の差はさらに縮まり、Apple, Microsoft, TIは数千ドルの違いのみでほとんど同じ収入(約$60kから$64k)です。

 

データソース

給料はGlassdoor、税引後(手取り)年収はpaycheckcity、家賃はZillow Rent Indexから引っ張ってきました。Glassdoorは以下のような感じで職種別、地域別、経験別に年収をみることができます。給与とボーナスの種類(現金、ストックオプションなど)までチェックできます。

 

Zillow Rent Indexは以下のようになってます。メジャーな地域は網羅されていてベッドルーム別に家賃がみれます。




家賃手当、交通費支給はなし

日本の会社と違い、アメリカでは家賃手当や交通費支給といった福利厚生は普通ありません。交通費は税金控除の対象にはなりますが、支給されません。そのぶん給料に上乗せされてる感じでしょうか。

 

年功序列なし、競争社会、すぐリストラ?

アメリカには年功序列はなく、競争社会で、出来ない人はすぐ首をきられる、とよく日本と比較して言われますが、程度が日本ほど激しくないだけです。アメリカにも少なからず年功序列があるし、競争社会かもしれませんがすぐクビにするほど無慈悲ではありません。日本と決定的に違うのは新入社員の給料で、最初の給料が高くて、年齢を重ねても日本ほどは上がっていきません。給料は年齢よりも役職により、マネージャー(課長職)になると給料が1.5~2倍になり、ディレクター(部長)になればたぶん平社員の数倍はあるんじゃないでしょうか。ちなみにアップルに行った人たちの話では博士卒で入社すれば相場は年収$120,000+ストックオプション$20,000くらいらしいです。

 

まとめ

アメリカのテクノロジー企業の給料は高いですが、税金と家賃を考慮すればかなり現実的な数字になりました。家賃補助がある日本企業と比べれば意外と待遇は変わらないかもしれません。