アメリカ大学院の博士課程に留学した人はTOEFL、GRE、TOEICの英語のテストで実際どれくらいの点数をとったのか?いつ頃どれくらいの点数を取るべきかの目安になれば、と思い自分のスコアを体験談を交えて公開。「留学準備について」と「TOEFLとGREがどんなテストか」はこちらに詳しく書いてます。
TOEFL iBT
まずはTOEFLから。テストは7回受けました。金が飛んだ。。
Date | '09/9/26 | '10/2/7 | '10/4/11 | '10/5/8 | '10/5/22 | '10/6/12 | '10/7/10 |
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Reading | 17 | 24 | 25 | 27 | 25 | 30 | 30 |
Listening | 19 | 19 | 24 | 26 | 23 | 24 | 28 |
Speaking | 17 | 14 | 15 | 17 | 22 | 19 | 20 |
Writing | 17 | 21 | 21 | 22 | 24 | 25 | 24 |
Total | 70 | 78 | 85 | 92 | 94 | 98 | 102 |
横軸が日付、縦軸が総合得点になってます。幸い、回を重ねるごとにスコアが綺麗に上がっています。
こちらはセクション別のグラフ。スピーキングがいかに足を引っ張ってるか分かります。
最初にテストを受けたとき、「あと半年、ものすごく頑張れば100点は取れる」と思い取り組んでいたので、2010年2月の結果は本当にショックでした。「TOEFLは難しい」と色々なところで聞いていて、このとき自分でも実感しました。
これをきっかけに勉強方法を改めて考え、「質」を重視した勉強→「質+量」の勉強へと変更(そのときの話はこちら)。また、この頃にウェブトフル葛山さんのブログを発見、隅々まで読み、まずはリーディングとリスニングを伸ばすことに。やはりインプット(特にリスニング)が出来てないとアウトプットは伸びない。その後のテストではリーディングとリスニングで点数を稼ぐ形になりました。日本人ならこの方法が理想形かと思います。そして、スピーキングは本当に時間がかかるので早いうちからやっておくのが得策。2010年3月頃からRarejobで毎日25分英会話してましたが、伸びだしたのは3ヵ月後くらい。スピーキングのおかげでリスニング・ライティングもできるようになってくる感覚があったし、平行してやっておく価値はあると思います。
GRE
次にアメリカ大学院受験で必要なGRE。以前の記事でGREがいかに難しいテストか説明しましたが、まずはETS(GRE、TOEFL、TOEICを開催している団体)が公開している目安となる得点をごらんください。
GREの統計データ
ETSの2016年の統計データによると、GRE全体の受験者数は58万人で、平均スコアは
- Verbal: 149.9(170点満点)
- Quaititative: 152.7(170点満点)
- Writing: 3.5
一方、日本人は受験者数1,177人で、GREの平均点は
- Verbal: 146.4
- Quantitative: 158.2
- Writing: 3.1
日本人はQuantitativeは得意ですが、VerbalとWritingが足を引っ張っている模様。妥当ですね。
自分のGREスコア
こちらが自分のGREスコア。2010年に受験したので以前のスコアシステム(800点満点)になっています。カッコ内の数字はETSのGREスコア変換表で現在のスコアに変換したものです。
Date | '10/8/1 | '10/9/25 | '10/11/28 |
---|---|---|---|
Verbal | 360 (143) | 470 (151) | 650 (163) |
Quantitative | 780 (163) | 780 (163) | 800 (166) |
Writing | 3.5 | 3.0 | 3.0 |
ライティングのしょぼさが残念ですが最後のテストでverbalで650(現在のスコアで163)も取れたのは本当に奇跡です。実力的には500点台前半(現在のスコアで145くらい)だと思うんですが。これがどれくらいすごいことかというと、、、下のGREのパーセンタイルランク(自分よりスコアの低い人がどれくらいいるかの割合)とスコアの関係を示すグラフをみると分かるように、163点のパーセンタイルランクは92。つまり、(アメリカ人も含めた全受験者の中で)上位8%に入っていることになります!アゴス・ジャパンの出願データでも160点台はほとんどいないので日本人なら上から数番目のスコアの良さかも知れません。これは一生自慢できる。笑
面白いのは9月と11月で覚えた単語数はほとんど変わってないのに点数が上がってること。問題への慣れと単語の意味の深い理解を追及したのが良かったせいかも知れません。例えば、smirkは「笑う」という意味ですが、どういう文脈で使い、その笑いにはどういう意味が含まれているのか?っていうのを覚えてました。もはやマニアの域ですね。
TOEIC
最後にTOEICのスコア、留学とは関係ないですが。大学2年時に650点、大学4年時に815点。このとき留学は考えてませんでしたが英語はけっこう好きでした。
修士課程のときから留学準備にとりかかり、TOEFLの勉強など開始。留学準備が全て終わり、日本で就活するときに有利かなと思い修士2年のときに3回目のTOEICを受験しました。一応過去問を一通り解いて問題形式に慣れたあとに受験。その結果、なんと975点もとれてしまいました。リスニングは満点の475点(満点といっても点数は偏差に基づいているので1、2問間違えたかも)。TOEFLリスニングやオーディオブックに慣れたせいか、TOEICのリスニングがめちゃくちゃ簡単に感じられました。TOEICの勉強だけだとここまでたどり着けなかったに違いないです。
アゴス・ジャパンの出願データ
アゴス・ジャパンが受講生の海外大学院受験の出願結果を公開しており、非常に参考になります。メールアドレスを登録する必要がありますが、無料で2005年から現在までのAGOS受講生の出願結果データが見れます。
例えばハーバードのMBAに合格したAさんはどれくらいのTOEFL・GRE・GPA・IELTSのスコアがあるのか、私費か企業派遣か、逆に不合格だったBさんはどれくらいのスコアなのか、など情報の宝庫。ぜひご一見あれ。