不動産エージェントを探す – アメリカで家を買う

不動産エージェントはRealtor:リアルターとも呼ばれます。物件を探すのとほぼ同時期にエージェントも探すことになります。






エージェントの役割

エージェントは売り手側と買い手側にいて、それぞれが売り手と買い手を代表して連絡を取り合います。エージェントの役割としては、物件検索、物件の案内(Schedule a showing)、オファーレターの作成など、契約完了まで色々面倒を見てくれます。さらにローン会社、ホームインスペクター、弁護士、保険会社などオススメもしてくれます。

 

誰がエージェントにお金を払う?

物件を購入する場合、つまり買い手の場合はエージェントにお金を払う必要はありません。

アメリカでは売り手が売り手側と買い手側のエージェント両方にお金(コミッション、手数料)を払います。コミッションは物件価格の約6%(物件価格が$100,000なら$6,000)になり、通常は3%が売り手側エージェント、3%が買い手側エージェントにいきます。

余談ですが、エージェントによって個人でやっている人とブローカー会社に登録してやっている人がいます。後者の場合はブローカー会社とコミッションを折半するのでエージェントの収入は物件価格の1.5%程度でしょう。

 

エージェントとの契約:Buyer Agreement

ある程度物件探しが進んでいったりオファーをする場合は、Buyer Agreement(Exclusive Buyer Representation Agreementとも言う)という契約書にサインすることになるかもしれません。この契約書はエージェントと買い手との関係を書面で明確化したものです。Buyer Agreementは注意してサインしてください。というのも、 いったんサインすると家の購入はそのエージェントを通してすることになり、別のエージェントにかえることができません。契約違反の場合は何かしらのペナルティがあります。サインする安全なタイミングはオファーをしたときでしょう。契約書を催促してくるエージェントはいただけません。ちなみに僕のエージェントは特に何も言って来ず契約書もありませんでした。

 

探し方

オンラインか、人づてです。なるべく経験の多いエージェントがいいですが、忙しかったり固定客がいたりしてあまり見つかりません。会社の人に聞いたり、友達に聞いたりして探してみてください。




自分の体験談

今まで4人のエージェントに多少なりともお世話になりました。以下それぞれの印象。

エージェント1:
アパートを探したときにお世話になった若手の男性エージェント。いい人なんですが、口数が少なく聞いてもあまり答えてくれないし有益情報も特になし。結局このエージェントには頼まず。

エージェント2:
友人から紹介されたエージェント。賃貸がメインだけど売買もやるよと言われたのでしばらくお願い。しかし、駅から徒歩10分圏内と言っているのに徒歩25分くらいの距離にある物件を送って来たりしてあまり言ってることを聞いてくれないのでフェードアウト。

エージェント3:
物件をオンラインで検索したときその物件の担当だった女性エージェント。セールスや人と話すのが好きというだけあって話すのは楽しいが経験が浅くて下調べしまくっている自分の方が詳しいんじゃないかと思うレベル。自分がかなりいいと思った割安(価格は安いけど価値はありそう)な物件を見に行ったとき、「建物が古い、汚い、眺めが悪い、ちょっと値段をあげればもっといい物件がある」と言われる。結局その物件はすぐ売れたのであまり経験がないのかなという感じでした。

エージェント4:
友人からの紹介で知り合ったアジア系エージェント。英語がわかりやすい、聞いたことに答えてくれる、責任感がある、仕事が早い、経験が多い、といいとこづくめでした。結局このエージェントとコンドを購入。

ところでエージェントがいくらいい人だったとしても、エージェントの意見を丸呑みするのは危険です。エージェントは仕事としてやっているので当然あなたに物件(さらに言うと高価な物件)を買ってほしいわけです。エージェントの意見は参考程度にして、決断するのは自分だということを忘れないでください。

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