アメリカ住宅ローンの金利とクレジットスコアの関係

アメリカでは住宅ローンの金利に影響を及ぼすのはローンの金額頭金の割合、そしてクレジットスコアです。クレジットスコアは高ければ高いほど金利が下がります。クレジットスコアと金利(APR)の関係をFICOのサイトからとってきてグラフにしてみた結果がこちら。(2017年6月現在)

金利は常に変動しているので縦軸はあまり参考になりませんが、クレジットスコアとの関係はほぼ変わらないはず。普通の人はだいたい700-759の範囲で、悪くても600点台後半はあると思うので金利は3.8±0.2%といったところです。具体的な金額で言うと、(300,000ドルの30年ローンを組む場合)月々40ドル程度の差なのでそれほど大差ありません。

住宅ローン会社のクレジットスコアの使い方

ローン会社はEquifax, Experian, TransUnionの3つの信用報告会社に問い合わせてスコアをゲットします。そして3つのスコアの中央値(平均ではない)を基準にして金利を決定します。もし夫婦なら二人の中央値の低い方が最終スコアになります。例えば夫婦のクレジットスコアが以下の場合、最終スコアは718です。

信用報告会社BorrowerCo-Borrower
Equifax696794
Experian785808
TransUnion718782

これはFredie MacとFannie Mae(政府がスポンサーする、ローン会社と投資家の仲介組織)の規則なのでどのローン会社でも同じです。ただし信用報告会社ごとにどのスコア(FICO 8、FICO 5、VantageScore 3.0など)を使うかはローン会社次第なので、問い合わせるローン会社によって金利が違うわけです。

さらに詳しく掘り下げると、以下が多くのローン会社で使われてるスコアになります。詳しくはFreddie Macのサイトに載ってますがかなりの知識が必要。

信用報告会社スコアの種類
EquifaxBeacon 5.0 (= FICO 5)
ExperianFair Isaac Risk Model V2SM (= FICO 2)
TransUnionFICO Risk Score, Classic 04 (= FICO 4)

クレジットスコアの詳しい話はこちらにまとめてるのでご一読あれ。

Rate-shoppingでクレジットスコアは下がる?

車や住宅ローンなどで、ローン会社を選ぶとき(Rate-shopping)には何度もHard Inquiryする必要があります。やりすぎるとクレジットスコアが下がるんじゃないか?とお思いの方、ご安心あれ。Rate-shoppingの場合、VantageScoreでは14日以内、FICOでは14〜45日以内(バージョンによりけり)のHard Inquiryはまとめて一回とカウントされます。

参考:
https://your.vantagescore.com/resource/46
http://www.myfico.com/credit-education/credit-checks/credit-report-inquiries/

 

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