ワードプレスを使ってブログを始めてみたいけど、どのレンタルサーバーを使えばいいか分からないという初心者に是非オススメしたいサーバーをまとめて比較しました。ここでいうブログ初心者とは、ブログ経験があまりなく、まずは1ヶ月のPV(ページビュー)=1万を目指すというような方です。
WordPressおすすめサーバーの比較
今回まとめたサーバーはWordPressユーザーに特に評判のいいエックスサーバー、ロリポップ、さくらインターネットの各種プラン。
ロリポップ(ライト) | ロリポップ(スタンダード) | さくら(スタンダード) | さくら(プレミアム) | エックスサーバー(X10) | wpX | |
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初期費用 | 1,500円 | 1,500円 | 1,029円 | 1,029円 | 3,000円 | 5,000円 |
月額料金(12ヶ月契約) | 250円 | 500円 | 515円 | 1,543円 | 1,000円 | 1,000円 |
ディスク容量 | 50GB | 120GB | 100GB | 200GB | 200GB | 30GB |
転送量 | 60GB/日 | 100GB/日 | 80GB/日 | 120GB/日 | 70GB/日 | 50GB/日 |
自動バックアップ | 有料 | 有料 | × | × | ○ | ○ |
独自ドメイン数 | 20 | 50 | 20 | 30 | 無制限 | 10 |
MySQL数 | 1 | 30 | 20 | 50 | 50 | 10 |
表示速度(ミリ秒) | 701 | 309 | 1,588 | 1,237 | 112 | 146 |
注意事項
どのサーバーもワードプレスの簡単インストール機能付きで、独自SSLは無料となっています。独自SSLでサイトをhttpからhttpsにした詳しい話はこちら。
エックスサーバーとwpXの自動バックアップは無料ですが、バックアップデータを受け取るときに費用がかかります。エックスサーバーは10,800円(サーバー領域データ)と5,400円(MySQLデータベース)、wpXは5,400円、となかなかいい値段します。
「表示速度」は鯖メシさんが測定したWordPressサイトの表示スピードを引用しています。
http://sabameshi.server-party.com/entry/rental-server-for-wordpress
初心者が気にすべきこと
価格を抑える
ブログを始めたばかりのときから高性能で値段が高いサーバーを選ぶ必要はありません。まずはブログのコンテンツを充実させるのが第一。手頃な値段から始めて、上手くいきだしたらプランを変更したり、サーバーを移転したりすればいいでしょう。例えば自動バックアップがなくても手動ですればお金をかけずにバックアップできます。サーバー性能が低くて制約が多いということは学ぶ機会が多いということです。
WordPressユーザーが多いサーバーを選ぶ
ユーザー数が多い=問題が起こったときに検索すれば解決しやすいと言えます。実際、自分もロリポップで管理画面にログインできなくなりましたが、検索ですぐに解決できました(そのときの話はこちら)。この記事で紹介しているサーバーはどれもWordPressユーザーが多い人気のサーバーとなっています。
複数サイト運営ならドメイン数とMySQL数は2つ以上
はじめから複数サイトを運営予定ならドメイン数とMySQL数がそれぞれ2つ以上のサーバーを選ぶといいでしょう。1つのMySQLで複数のWordPressブログを動かすことは可能ですが、サイトの挙動が遅くなる可能性がありオススメしません。
初心者が気にしなくていいこと
ディスク容量
この記事で紹介しているサーバーの容量はどれも十分すぎるほどなので、初心者が心配する必要はありません。たとえばこのブログは記事数71で、ディスク容量は約325MB。容量上限の数十GBまでは程遠い感じ。
転送量
データ転送量とPV数の関係は、1PV=0.5〜2MBの転送量。なので、たとえば1日の転送量が60GBに達するには1日3万ビューほど必要になります。ブログ初心者でも記事がバズればありえなくはないですが、まず心配することはないでしょう。
サーバーの速度
測定基準がないので、各社サイトからはわからないのがサーバーの速度。上の比較表をみると表示スピードに定評のあるエックスサーバーやwpXが圧倒的に早く、さくらインターネットがかなり遅い(しかも高い)という結果になっています。プランによっても差があり、ロリポップのスタンダードプランはライトプランより約2倍早いという結果に。
ただし、初心者のうちは表示スピードにお金をかける必要はありません。「サイトの記事がいかに充実しているか」の方が確実に評価され、表示速度は二の次です。逆にサーバーが遅いなら、遅いなりにどうしたら表示速度を早くできるか(WordPressのキャッシュ系プラグインを使う、画像サイズに気をつける等)、いろいろ学ぶ機会ができます。
ちなみにネット上には「ロリポップが遅い」という記事が多いですが、2015年10月にモジュール版PHPを導入(スタンダードプラン)して以来、表示速度が格段に早くなっています。
サーバーごとの特徴
ロリポップ
ロリポップの特徴は格安の月額費用。このブログでもロリポップのライトプランを使っています。現在約1万PV/月ですが、問題なく使えています。ライトプランだとWordPressブログを1つしか開設できませんが、もし2つ目のブログを作りたくなったらスタンダードプランにアップグレードすればよし。ワードプレスの表示速度は遅めですが、これもモジュール版PHPの使えるスタンダードプランにアップグレードすればかなり高速になります。
さくらインターネット
さくらインターネットのレンタルサーバはロリポップと同じく初心者向けプランが充実していますが、さらに上級者向けのプランまで幅広くそろえているのが特徴です。1996年から運営されている老舗で、信頼度も高め。デメリットはスペックのわりに値段が高いこと。
エックスサーバー
安定性や表示速度の速さで評判が高いのがエックスサーバー。そのぶん値段も高め。
wpXサーバー
wpXはエックスサーバーが始めたWordPressに最適化した高速で快適なレンタルサーバー。聞こえはいいですが、月額費用はエックスサーバーのX10と同じなのにスペックは低めで上の表の全ての項目でX10を下回っています。表示速度もX10と同程度なのであまりメリットが感じられないのが正直なところ。WordPress以外のプログラムは使えないのでちょっとHTMLファイルを入れたり、ということもできなくなっています。