アメリカ大学院受験のためのTOEFLのライティング、そして博士論文(英語)の執筆のために英文を自動で添削してくれるサービス、Grammarlyを使っていました。無料版をずっと使っていて、有料版も最後の仕上げに1ヶ月x2回使いました。自動文章校正といっても侮ることなかれ、けっこうすごいですよ。
Grammarlyの使い方
すべて英語ですが、使い方は簡単。まずは無料版でアカウントを作成。(パソコンからやると最初にブラウザーの拡張機能をインストールするように言われるのでインストール。その後アカウントを作成します。)GrammarlyのマイページでNewをクリック、文章をコピペすると数秒で以下のように添削してくれます。
ページ下に小さく3 ADVANCED ISSUESとあり、ここをクリックすると、以下のページに飛びます。
Faulty Tense Sequence(間違った時制文)、Punctuation in Compound/Complex Sentences(重文での句読点の使い方)、WordChoice(語彙の選択)の問題がこの文章にはあるようですが、どこなのかは分かりません。有料版のプレミアムプランにすると詳細が分かるようになっており、なんともむず痒い感じ。
無料版と有料版の違い
有料版(プレミアムプラン)では直さないといけないところだけでなく、直した方がいい箇所も指摘してくれます。さらになぜ直した方がいいのか、その理由も教えてくれるのでけっこう勉強になりました。
有料版では例えば以下のような指摘をしてくれます。
- 冗長な表現
- 受動態の多用
- 分かりにくい前置詞の使い方
有料版も使ってみた
具体的にはこんな感じで、この文章では”exactly”をどこに置けばベストか説明してくれてます。
自分は2011年にTOEFL受験と志望理由書(Statement of Purpose)作成に向けて、2015年に博士論文の仕上げに、それぞれ1ヶ月だけプレミアムプランを使いました。2017年10月現在は1ヶ月$29.95。他にもクオーターごと、一年ごとのプランなどがあります。詳しくはアカウント作成後の公式ページでチェックしてみてください。
プレミアムプランは最初の1週間はお試し期間になっていて、気に入らなければキャンセルして返金してもらうことも可能。
Grammarly offers a 7-day money-back guarantee to first-time purchasers. If you’d like to cancel your Grammarly Premium account for any reason, just request a refund within the first 7 days of your subscription by submitting a help desk request here.
とあります。
Grammarlyを使ってみた感想
- ワードのスペルチェックでは未発見のミスも指摘して、ワードよりも正確
- 人にお願いするのと違い、何回でも使える
- 直すたびにミスが減り、文章の質の向上を実感しやすい
- ディープラーニングで文章校正アルゴリズムは日々進化している
最後の点に関しては、自分が最初に使ったのが2011年ですでに良いなと思ってたので今ならなおさらです。さらに最近Grammarlyが1億1000万ドルの資金調達をしたニュースがTechCrunchに上がっており、AIを使った添削がどんどん進歩していってる模様。
逆に悪いところは、1ヶ月も使っていると指摘が単調だったり細かい指摘が多いなと感じました。志望理由書はけっこう力を入れていたので2人のアメリカ人に校正してもらいましたが、Grammarlyが指摘する細かい点についてはあまり気にならないようでした。
最後に
志望動機書の校正では一人は英会話スクールの先生だったので無料で添削してもらえましたが、もう一人はオンラインで頼んだので1万円くらいでした。Grammarlyの校正は機械的ですが何回でも使えるし、校正してもらうのを待つ必要もありません。何度使っても定額なGrammarlyと高価だけど質のいい手動の文章校正をうまく組み合わせるとコスパが良く、いい文章が書けるようになります。ココナラで英文添削してもらうという手もアリ。