TOEFLスコアの国別ランキング!日本の順位は?

日本人は英語が苦手と言われて久しいですが、他の国と比べて実際どれくらいのレベルなのでしょうか。親切なことにETS(TOEFLやTOEICやGREを作成する団体)がTOEFLの統計データを公開しているので、最新データ(2022年)を元に国別にスコアを比較してみました。

全世界のTOEFLスコア比較

こちらが全世界のTOEFLスコアをビジュアル化した図。オレンジ色になるほど点数が高く青色になるほど点数が低くなっています。世界一位はオーストリアで101点、最下位はトーゴで60点となっています。気になる日本は、全173カ国中(データのない国は除外)146位

スピーキングに限ると、ベトナム、カザフスタンに続き日本はなんと全173カ国中ワースト3位という結果。

アジアのTOEFLスコア比較

アジア諸国だけをまとめて比較した結果がこちら。

1位はシンガポール。公用語も英語なので納得。インド、香港、パキスタンがそれに続きます。これらの国はいずれもエリアによっては公用語が英語だったり、日常的に英語を使う国です。近所の韓国は86点、台湾が87点、中国が90点となっています。2019年に16位だった中国が2022年には6位に躍り出ているのも興味深いです。そして日本は下から3番目の73点。

先進国のTOEFLスコア比較

最後に先進国だけをまとめてスコアを比較。先進国とは厳密には定義されていませんが、統計などではOECD(経済協力開発機構)加盟国を先進国として扱うことが多いです。現在のOECD加盟国38カ国のTOEFLスコアでランキングを作成してみました。

こちらの画像を見ると分かるように、日本は圧倒的に最下位。むしろ逆にこんなに英語が出来なくても先進国の仲間入りできていることに日本の底力を感じます。OECDはヨーロッパが中心の団体なので仕方ないといえば仕方ないですが。

アメリカは25位と意外と下の方にいますが、これはおそらく受験者の多くはアメリカ人ではなくアメリカで勉強している留学生でしょう。ほとんどのアメリカ人はTOEFLを受験する必要がないので。英語圏のニュージーランドが上位でないのも同様の理由と考えられます。

注意事項

データを読むにあたって注意しなければいけないのは、「受験者数は不明」なことと「国によって受験者の特性が違う」ことです。国によっては、英語が得意な人、高学歴な人ばかりが受験する場合や、モチベーションが低く半ば強制的に受験させられている人が多い場合が考えられます。なのでETSが公開するTOEFLのスコアに国民の英語力が反映されているとは言い難いのが現状(ある程度相関はあると思いますが)。ETSのドキュメントにも以下のように記載されています。

The TOEFL test provides accurate scores at the individual level; it is not appropriate for comparing countries.

参考:ETS TOEFL iBT Scores

ココナラで大学院留学相談と英文添削を始めました

ココナラとは、知識やスキルを売り買いできるフリーマーケットサイトです。

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ざっと見た感じ、実際に販売実績があるサービスは500円〜数千円でそれ以上は怪しげなサービスが多い印象。購入するときは販売件数をチェックするようにしましょう。

 

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ココナラは海外在住でも使えるので、自分も大学院留学の相談と英文添削を始めてみました。

「大学院留学の相談」では、留学準備、TOEFLやGREの英語試験準備、留学先とのやりとり、大学の募集要項をみても英語でよく分からない場合など、自分の経験をもとに大学院留学に関する不安・疑問にお答えします。

 

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英語勉強にオススメなAmazon Kindleの洋書、難易度別まとめ

Amazon Kindle(キンドル)の英語の洋書は和書よりも圧倒的に多く430万冊もあります。さらに辞書やWord Wise(下で説明)機能などがあり、英語の学習に最適です。今回はKindleで自分が読んでみたオススメの洋書を、簡単なものから難しいものまでご紹介。

Kindleでオススメの洋書

The Wonderful Wizard of Oz

難易度:★☆☆☆☆

言わずと知れた「オズの魔法使い」。子供向けの童話なので読みやすいです。kindle unlimitedプランに入っていなくても誰でも無料で読むことができます。

Alice’s Adventures in Wonderland

難易度:★☆☆☆☆

こちらもご存知「不思議の国のアリス」。易しい内容と文量少なめで初めて洋書を読む人にはオススメ。

Funny English 1: Funny Mistakes Japanese Make in English

難易度:★★☆☆☆

日本人がよく間違える英語を英会話講師がまとめた本。非常にためになります。例えば、「Did you see the thunder last night?」という文章は間違い。thunderは音なので見ることはできません。正しくはlightning。

THERE’S A BOY IN THE GIRLS’ BATHROOM

難易度:★★☆☆☆

心を閉ざした小学生ブラッドリーとカウンセラー、カーラの話。138ページと短めで、英語も簡単なので洋書初心者に最適です。アメリカの著名な児童文学作家、Louis Sachar(ルイス・サッカー)著で内容も非常に面白くまとめられています。他にもサッカーの「Holes(穴)」は有名どころ。

Data Analytics: Master The Techniques For Data Science, Big Data And Data Analytics

難易度:★★★☆☆

データサイエンスの導入本。49ページと短めなので読みやすく、興味がある人にはオススメ。

What If?: Serious Scientific Answers to Absurd Hypothetical Questions

難易度:★★★☆☆

「地球上のみんながいっせいにジャンプしたらどうなる?」のようなしょうもない質問に元NASA研究員の著者が科学的に答えていく本。理系でなくても楽しめるし、理系ならさらに楽しめると思います。図もあるので比較的読みやすい。

Harry Potter and the Philosopher’s Stone

難易度:★★★★☆

ファンの多いハリーポッターシリーズの第1作、「ハリーポッターと賢者の石」。自分もハリーポッター(のオーディオブック)で英語を勉強しました。324ページと長めで魔法用語もあったりするので読むのはちょっと大変かもしれません。映画を一通り見ていればかなり読みやすくなります。ちなみにシリーズ全7冊ともにkindle unlimitedで読むことができます。

The 7 Habits of Highly Effective People

難易度:★★★★☆

日本では漫画版も出ているベストセラー自己啓発本「7つの習慣」の英語版。啓発本にしては分かりにくく、439ページと長めなので難易度は高め。

The Hunger Games

難易度:★★★★★

簡単に言えばバトルロワイアルのアメリカ版。映画にもなってます。ふつうの英語小説なので日本人にはなじみのない言い回しや例えが出てきて読むのは大変。ハリーポッターと同じく先に映画を見てから読めば読みやすいです。

Kindle洋書の売れ筋ランキング

上で挙げた以外にも、Kindle洋書の売れ筋ランキングからおすすめ本を探すのもあり。有料版ランキングと無料版ランキングがあり、有料版でもkindle unlimitedと記載があれば読み放題プランに含まれます。kindle unlimitedについては下に詳しく書いています。

Kindleで使える4つの機能

辞書

単語を長押しすると辞書がポップアップして、分からない単語はすぐに調べられます。

Word Wise

難しい単語にあらかじめ簡単な英語で説明をつけてくれるのがこのWord Wise機能。上に紹介した洋書はすべてWord Wise機能に対応しています。

説明を表示するレベルを調節することもできます。

Word Wiseに対応した洋書は2017年10月現在、300万冊もあり、そのうちKindle Unlimitedに含まれているものも約100万冊あります:アマゾンでの検索結果はこちら

Word Runner

文字を一定の速度で表示してくれる機能。英語の速読や集中して読みたいときに効果を発揮します。速度調節も可能。

Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能)

その名のとおりテキストを読んでくれる機能です。これでKindle本がオーディオブックに早変わり。残念ながらこの機能はKindle端末に限られていて、iPhoneやアンドロイドのKindleアプリで読んでいる人は使えません。

Kindle Unlimitedの無料お試しは使うべき

Kindle Unlimited(キンドル アンリミテッド)とは、アマゾンの電子書籍読み放題サービスのこと。月額980円で、最初の1ヶ月は無料でお試しできます。上でオススメした洋書はすべてkindle unlimitedに含まれています。1ヶ月に3冊以上読む人なら月額980円の元が取れる計算。アマゾンで売られている電子書籍すべてが読み放題ではありませんのでご注意を。

無料期間が終わると自動更新されるので、月額料金を払いたくない人はその前に解約する必要があります。解約方法は簡単で、Amazonホームページ上部にある「アカウントサービス」から「お客様のKindle Unlimited」をクリック。

「Kindle Unlimited会員登録をキャンセル」をクリックすれば完了です。

TOEFL iBT対策ライティング、オススメの参考書

ライティングセクションは、スピーキングよりも取り組みやすく、比較的高得点が狙えます。純日本人でTOEFL100点超えを狙うなら、ライティングは足を引っ張らないよう25点くらい欲しいところ。自分は最初に受けたTOEFLのライティングが17点、最後が24点(最高25点)という結果でした。

問題形式

ライティング問題は2問あり、解答時間は合計50分。

1. Integrated Writing

スピーキングのIntegrated Taskと同様、リーディング、リスニングが組み合わされた問題。約3分でパラグラフを読み、約3分のリスニングを聞き、その後20分で解答。要約問題で、自分の意見は書きません。ETSによると、良いエッセイは150〜225字。

2. Independent Writing

短い問題文に対し、自分の意見を30分で解答します。ETSによると、良いエッセイは最低300字。問題は、例えばこんな感じ:

Nowadays, food has become easier to prepare. Has this change improved the way people live? Use specific reasons and examples to support your answer.

ライティングのコツ

基本的に練習あるのみなのでひたすら問題を解く、モデルアンサーを見る、自分の文章と比べる、たまに添削してもらう、を繰り返していきましょう。以下、細かい点。

採点基準

ETSによると、両方のタスクで求められているのは以下のとおり。日本人は文法は得意なので、いかに語彙力をつけるか、そしてそれを使いこなせるかが鍵になります。

  • 説得力のある内容
  • 適切な語彙
  • 多様な表現(語彙)
  • ミスの少ない文法

テンプレートは点数にならない

TOEFLはテンプレートで解答することを非常に嫌がるので、テンプレートは文章の大枠を構成する程度にとどめておくのが無難です。例えば、In conclusion, from the above reasons, I consider …というような部分はいくら長く書いても内容がないので点数になりません。参考書などである程度スタイルを確立させたら豊かな表現で内容を充実させることに集中しましょう。

添削してもらう

スピーキングと同じく、アウトプットの学習はときどき評価してもらわないとどんどん自己流になってしまいます。ここでオススメなのが英文を自動校正してくれるグラマリー(Grammarly)。通常使うぶんには無料版で十分で、誤字・脱字、文法など基本的なミスは指摘してくれます。自分は最後の仕上げのときだけ有料版にアップグレードして使っていました。

さらに、自分はウェブトフルのIndependent Writing添削コースを一度受講しました。生身の人間に添削してもらうのはやっぱりためになります。そのぶんお金もかかりますが。

関連記事:アメリカ博士修了者がオススメするオンライン英文校正サービス、Grammarly

使用した参考書

Barron’s Writing for the TOEFL iBT

これだけあればiBT100点目指すのには十分だと思います。練習問題が大量。Writing Sectionは①Integrated Taskと②Independent Taskがありますが、参考書の内容は、①の取り組み方、②の取り組み方、共通して使える役に立つ表現、モデルエッセイという感じ。説明はすべて英語ですが、それほど難しくないですし、英語に慣れる訓練になります。特に良かったのが、②に関するモデルエッセイが185種類!もあること。TOEFL PBTではこの中のどれかから必ず出題されていました。

ちなみに下の参考書がいろんな方からオススメ(Amazonのレビューも高評価)されていたんですが、これはPBT用で古いバージョンです。自分も買ってみたのですが、185種類のエッセイをはじめ、全部内容が上のiBT用の参考書に含まれているので買う必要はありません。

Hackers TOEFL Writing

これはウェブトフルのライティングコースで使用されてた教材です。Web TOEFLの葛山さんも書いていますが、問題がすごく良い。特にIntegralの問題はBarron’sよりもHackersの方が断然いいです。自分の場合、IndependentはBarron’s、IntegralはHackersと使い分けていました。Hackersは韓国の参考書で、解説が韓国語で読めないのが残念なところ。(解答は英語なので問題ありません)しかし、実際スコアもLimited→Goodまで上がったのでかなりいい教材でした。

TOEFL iBT対策スピーキング、勉強方法とおすすめの参考書

TOEFLのスピーキングは日本人が一番苦手なセクションです。実際、自分は7回受けて最高22点、最低15点とかなり苦戦しました。純ジャパニーズには厳しいですが、しっかり時間をかけて勉強してなるべく他のセクションの足を引っ張らないようにしましょう。英語の4技能はお互い関係していて、スピーキングの勉強がリスニングやライティングにも役立ちます。

問題形式

問題は全6問で20分と短め。最初の2問が簡単な質問に答えるIndependent Tasks、あとの4問が文章を読んだり聞いたりしたあとに答えるIntegrated Tasks。後半はスピーキング力だけでなくリーディング・リスニング力も要求されます。

1・2問目:Independent Tasks

準備時間:15秒
回答時間:45秒

1問目は、例えば「今まで一番楽しかった思い出は?」など、身近なことについての質問。この質問に対する回答を15秒で考えて、45秒の間しゃべらなければなりません。日本語でも難しい。。他にも「一番尊敬する人は誰か」「どこに旅行したいか」「将来の夢は」など。できるだけ具体的に答えられれば良し。2問目は2つの意見があってどちらに賛成するか聞かれます。例えば、「レストランやカフェで友達と時間を過ごすのが好きな人もいれば、家で友達と時間を過ごすのが好きな人もいます。あなたはどちらが好きですか?」1問目と同じく具体的に答えられれば良し。

3・4問目:Integrated Tasks 1

リーディング時間:約45秒
リスニング時間:60~90秒
準備時間:30秒
回答時間:60秒

短い文章(約100字)を読み、それに関連したリスニングパートを聞き、質問に答えます。問題は例えばこんな感じ。

  • 読む文章はある授業の宿題のプリントアウト
  • リスニングは宿題についての学生男女2人の会話
  • 質問:男子学生は何を主張していますか?(=男子学生の意見を要約せよ)

個人的には1・2問目ほどアドリブ力が必要ないので3問目以降の方が簡単に感じます。

5・6問目:Integrated Tasks 2

リスニング時間:60~90秒
準備時間:30秒
回答時間:60秒

3・4問目のリーディングがないだけで質問形式は同じです。授業の内容を要約したり、2人が言い合っていてどちらの意見をサポートするか理由と共に述べたりします。

採点基準

スピーキングはコンピューターではなく人間によって採点されています。1人の受験者につき3人から6人の採点者が採点し、特定の採点者によるバイアスが排除され、適正な採点基準が保たれています。文法ミスがいくつあったから何点減点、という機械的な採点ではなく、採点者によって総合的に判断されます。以下、ETSの公式ページに基づいた情報。

3つの採点項目

スピーキングには3つの採点項目があります。

  • Delivery(発音とアクセント)
  • Language Use(文法と語彙)
  • Topic Development(話の構造)

日本語にはあまり抑揚がなくアクセントが弱いですが、英語ではアクセントがしっかりしていないと通じなかったりします。アメリカに何年も住んでいるので分かりますが、アクセントは発音以上に大事なので何度も聞いて使いこなせるようにしましょう。話の構造とは、いかに話し上手か、話がまとまっているか、です。

テンプレートを使いすぎない

色々なサイト・ブログでテンプレートが大事!と書かれていますが、テンプレを作りすぎるのはよくありません。ETSの公式サイトで

“Don’t memorize responses before the test, memorized responses will lower your score. They sound different and the content is different.”

とあるように、覚えた文章を「読んで」いるとそれが採点者に簡単に見抜かれてしまいスコアが下がります。

接続語を使って自然にしゃべる

  • Because
  • So
  • After that
  • On the other hand
  • I want to mention
  • What this means is

のような接続語を使って自然にしゃべるように回答しましょう。

回答に構成は必要ない

ライティングのように前置きやまとめは必要ありません。

勉強方法

短期間で伸ばせるのは小手先の技術(テンプレートを覚える、問題形式に慣れる)で、点数の伸びには限りがあります。さらにスコアを上げるには時間をかけて本質的なスピーキング力を伸ばしていかなければいけません。自分を含め、普通に日本で生まれ育った人は英語を話す機会がほとんどないので他のセクション以上に継続的に勉強して体に染み付かせる必要があります。

下に紹介してある「TOEFL TEST対策 iBTスピーキング」などの参考書を使って、想定される問題にひたすら取り組みましょう、できれば毎日。自分は、問題をやって、スピーキングを録音して、聞き直し、ちょっと凹み、モデルアンサーを見て、流暢に答えられるようになるまで復習、を繰り返しました。

スピーキングの練習は1人では限界があり、たまに誰かに客観的に評価してもらわないとどんどん自己流になってしまう可能性があります。周りにそういう友達がいればいいですが、いなくてもDMM英会話レアジョブなどのオンライン英会話で対策できます。

自分の場合、一人で取り組みにくいIndependent Tasksをレアジョブでやってました。講師がTOEFLスピーキングで出そうな質問をしてくれるので、それに回答し、そのまま評価してもらいます。自分がよくお願いしていた先生は「発音が悪い」とか「イマイチだね」とか自分の意見をズバズバとストレートに言う人でちょっと不快ですが非常に勉強になりました。笑

使った参考書

自分がスピーキング対策に使った参考書はただ1つ、「TOEFL TEST対策 iBTスピーキング」。多くの人がオススメしていて、TOEFLスピーキングといえばまずこの参考書です。

問題量が多くてやりごたえがあります。しかもモデルアンサーが2種類ついており、こういう言い方もあるのか、と勉強になります。自分の回答はだいたい具体性に乏しいということにも気づかされました。

最後に、お金を使わず勉強したい方はMagooshがYoutubeにサンプル問題を無料公開してます!
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=INYFYq_D_Xc]

他にも、CIEEがIntegrated Taskの例題を公開していたり、探すと色々出てきますよ。

 

TOEFL iBT対策リスニング、10ヶ月で19点から28点までスコアをあげた勉強法

TOEFLのリスニングは非常に難しいです。なぜかというと、

リスニングが長い。

3分から6分の文章を(メモを取りながら)聞き、問題に答えます。長すぎて内容が把握できなかったり、メモを取るのに夢中で意味が分からなくなったり、集中力が切れてついていけなくなったり、TOEICの短いリスニングに慣れた人(自分を含め)は非常に苦労するセクションです。しかし、日本人にとってスピーキングやライティングを伸ばすのはかなりの時間が必要なので、TOEFL100点超えを目指すならリスニングは高得点(27点以上)を狙いたいところ。

TOEFLリスニングが初めての方はまず以下のサンプル問題をやってみてください。解答は記事の最後。

サンプル問題

問題:
Now listen to a conversation.

質問:
1. What are the speakers mainly discussing?

  • A: Their plans for next semester
  • B: Why the woman can’t go to the concert
  • C: Their favorite band
  • D: Finding a tutor

2. What will the woman do on Saturday?

  • A: Teach a class.
  • B: Mark tests.
  • C: Visit her cousin.
  • D: Go to a concert.

3. What can be inferred from the conversation?

  • A: The woman never works on weekends.
  • B: The man and woman take the same courses.
  • C: The speakers live in the same dorm.
  • D: The man stayed after class for help.

4. How does the male student feel about the woman’s weekend plans?

  • A: He feels sorry for her.
  • B: He is excited for her.
  • C: He is worried about her.
  • D: He is jealous of her.

リスニング問題の傾向

各パッセージは3分から6分のリスニングで、質問数は6問(講義形式)か5問(会話形式)。通常6パッセージで合計60分の試験時間(ダミー問題が含まれる場合は9パッセージ90分)。内訳は講義形式4パッセージと会話形式2パッセージとなっています。講義形式の方が会話形式よりもリスニング時間が長め。

各問題形式はおおよそ以下のような内容になっています。

  • 講義形式
    • 教授が一人でしゃべる
    • 教授がしゃべりつつ学生が質問する
  • 会話形式
    • 学生と教授のオフィスアワーでの会話(授業内容についての質問など)
    • 学生と大学職員の会話(大学の体育館の使い方など、学生から職員への相談)
    • 学生同士の会話(テスト内容に関する話など)

リスニングのスコアを上げるには?

ディクテーションする

リスニングの文章を一文ずつ再生し、ディクテーション(書き取り)します。ディクテーションと言っても(時間がかかるので)ちゃんと書き取る必要はなく、頭の中で文章が書ければオッケー。聞き取りづらいところは何度か聞き、できるだけ答えの文章を見ずに耳だけで聞き取れるようにしましょう。分からなかったところは自分が知らなかった発音なので、復習して忘れないように。

大量の英文を聞く(=リスニング自体に慣れる)

ディクテーションのように丁寧に聞くのも大事ですが、日本では英語に触れる機会が圧倒的に少ないので大量の英語に触れてリスニング自体に慣れる必要があります。これは1日1時間程度の参考書の勉強では全く足りません。リスニングに慣れていないうちは、すべてを聞き取ろうと力んでしまいます。知らない単語が出てきただけで「この単語どういう意味だろう」と考え出し、次の文章が全く頭に入ってきません(経験談)。TOEFLの問題は学術的なので知らない専門用語が確実に出てきます。

リスニングに慣れてくると読むスピードについていけるようになり、多少知らない言葉があっても内容は理解できるようになります。日本語の映画や小説で知らない言い回しがあっても前後の文脈で意味を判断するような感覚です。どうでもいい箇所は聞き飛ばし、重要なところはしっかり聞けるようになります。TOEFLリスニングのほとんどの問題が細部ではなく大枠を問う問題なのでこのスキルはけっこう重要です。(実際留学してもこのスキルは重要)さらに、そこまで集中力を使わずに済むようになり、長時間聞いていても疲れなくなります。

参考書のリスニング問題に長時間、継続的(毎日)に取り組める人は別として、継続してリスニングをこなすには面白いコンテンツが最適です。自分がやっていたことは、

  • TED TalkやYoutubeで興味のある英語コンテンツを見る
  • 英語で映画を見る(できれば英語字幕つき)
  • オーディオブックを聴く(詳しくは別記事にて)

自分はハリーポッターが好きだったので長い通学時間を利用して全巻オーディオブック(アメリカのアマゾンで聴けます)で聴きました。

問題に慣れる

TOEFLリスニングが特徴的なのは、「数分間聞き続ける」ことと「聞きながらメモを取る」こと。この2つに慣れる必要があります。特にメモ取りはやってみると分かりますが、聞きながらメモするのは非常に難しいです。メモをしているときはあまり聞けないのでメモを取りすぎないようにしましょう。メモはあくまで自分が思い出すために必要なものなので、単語を完全に書き出す必要はありません。長い単語は一部だけ書けばオッケー。自分の場合、メモを見て話の流れがだいたい分かる程度にメモしていました。例えば上のサンプル問題をやってみたメモがこちら。

メモを最小限にして、固有名詞や数字が出てきたときだけ書き出すというのもあり。

使用した参考書

自分がリスニング対策に使った参考書は2つ。1つ目は「TOEFL TEST対策 iBT リスニング」。この参考書がいいところは1つの文章が長いこと。基本的に本番より長めで、10分近いものもあり。この長さに慣れておいて本番に挑むとだいぶ楽に感じられます。かなり難しめの問題集です。

 
上の参考書が難しすぎる場合、問題が易しめなアルクの「iBT対応TOEFLテスト完全攻略リスニング」から始めると良いでしょう。

 
最後に、サンプル問題の解答と全文:
1:B、2:B、3:D、4:A
全文を見る
 

TOEFL iBT対策リーディング、文章量に慣れるのが大事

TOEFLリーディングは約700字の文章が3パッセージで60分(ダミー問題がある場合は4パッセージで80分)のセクションになります。日本人が最も得意なのがリーディングなので、このセクションは高得点を狙えます。逆にTOEFL100点超えを目指すならほぼ満点近く取りたいところ。色々説明する前に、まずはどんな雰囲気なのか、下のサンプル問題の一部(第一段落)で体感してください。(答えは記事の一番下にあります)

サンプル問題:

Growth, reproduction, and daily metabolism all require an organism to expend energy. The expenditure of energy is essentially a process of budgeting, just as finances are budgeted. If all of one’s money is spent on clothes, there may be none left to buy food or go to the movies. Similarly, a plant or animal cannot squander all its energy on growing a big body if none would be left over for reproduction, for this is the surest way to extinction.

1. The word squander in the passage is closest in meaning to

  • A: extend
  • B: transform
  • C: activate
  • D: waste

2. The word none in the passage refers to

  • A: food
  • B: plant or animal
  • C: energy
  • D: big body

3. In paragraph 1, the author explains the concept of energy expenditure by

  • A: identifying types of organisms that became extinct
  • B: comparing the scientific concept to a familiar human experience
  • C: arguing that most organisms conserve rather than expend energy
  • D: describing the processes of growth, reproduction, and metabolism

リーディング問題の傾向と対策

ほぼすべての問題は段落ごと

問題は各パラグラフごとに出されるので、文章をすべて読んで解答する必要はありません。効率的に問題を解くには、段落ごとに読み、段落ごとに解答していくのがベストです。上のサンプル問題も一段落しか載せてませんが、そこを読むだけで3つの問題が解けます。

最後の問題は文章要約

リーディング問題の最後はいつも文章要約問題。通常の問題は配点が1点なのに対し、要約問題は2〜4点と配点が高いです。この問題だけは全文を見返す必要があります。完全解答する必要はなく、一部間違えた場合には部分点がもらえます。

完璧な答えよりも最善の答え

難しい問題になればなるほど「あ、これだ!」と思う解答がありません。そういうとき(かなり頻繁にあります)は消去法で確実に不正解の選択肢を見極めます。例えば選択肢にmost、always、neverなどがあると不正解な可能性が高いです。

模擬テストで時間配分に慣れる

TOEFLのリーディングはあまり時間に余裕がありません。1パッセージ20分で、問題数が12から14あるので1問2分以下で解答することになります。ただし、3パッセージ合計して60分なので、極端な話1パッセージに40分かかっても残りの20分で他の2パッセージを終わらせれば問題ありません。制限時間内ならパッセージ間を移動できるので、よくわからない問題はささっと解答して、全部解いてから時間があれば見直しするのがおすすめ。時間配分は慣れなので、模擬テストを解いて感覚をつかみましょう。

リーディング力を鍛えるには?

上で述べた対策はいわば小手先のテクニックで、英語のリーディング能力が本当に高ければ必要ないものです。長期的にTOEFLのスコアを上げていきたいなら本質的なリーディング力を鍛えることと語彙を増やすことに時間をかけましょう。肝はリーディングセクションの文章量に慣れること。自分が教材として使った本は2種類で、両方ともTOEFLリーディング用の本ではありませんが意外と使えますよ!

まずは書店でもよく見かける「速読英単語」シリーズ。文章の読解と単語の暗記、両方を兼ねているオススメ参考書です。文章量がちょうどTOEFLリーディングの1パッセージと同じくらいで、ちょうどいい訓練になります。速読英単語シリーズはたくさんあるので自分にあったレベルから始めるといいでしょう。

 

英語は質より量という考えのもと、いかにストレスなく長時間英語を勉強し続けられるのか考え抜いた結果、行き着いたのがこの「The Japan Times News Digest」。全く知らない、つまらない学術的な内容の文章を英語で読むより、少し背景知識のある内容や興味ある内容を英語で読む方が楽しく勉強できるし、人間は自分に関係していることなら物覚えが良くなるものです。例えばこのvolume 66では、以下のような内容のニュースが英語と日本語でダイジェストされています。

  • 引退の真央さん、運命のソチ五輪では
    Mao said, “I’m so sorry” for the fall
  • テロリストの最新兵器は自動車
    Cars are weapons of the time
  • 北朝鮮ミサイルで日本の漁民が悲鳴
    N. Korea missile threat looms over fishermen

参考書のようなテスト対策ガチガチの文章ではなく生きた英語の文章。案外ここに出てくる英単語がTOEFLに出てきたりします。速読英単語シリーズと同じく、文章量がちょうどなのも良いところ。こちらもたくさんシリーズ作があり、数年前のものは中古で数百円だったりするのでお買い得です。The Japan Times社説集シリーズもあり、こちらはもうちょっと硬い、TOEFL寄りの文章。

自分は当時、英語を読む機会には恵まれており(修士課程の研究で英語論文を読んだり、洋書を読んだり)、かつリスニング、スピーキング、ライティングが駄目駄目だったのでリーディングでは極力精神力を使わなくていいような学習をしていました。なのでTOEFLリーディングの文章に触れるのは模擬テストのみ。ただし、GREにも役立つので単語の暗記には相当力を入れました。TOEFL(とGRE)の英単語学習については別記事に詳しく書いています。

最後に、問題の答え。1:D、2:C、3:B

 

TOEFL Practice Onlineなど、自分がやってみたTOEFL模擬試験

TOEFLのテストは一回の受験料金が$235(2018年現在)と超高額なので、最初のうちは模擬試験や練習問題で問題形式に慣れることをおすすめします。以下、自分が使ってみたサービスと参考書。自分の場合、模擬テストはすべて公式のものを使ってました。

TOEFL Practice Online

TOEFL Practice OnlineはTOEFLを開催するETSがオンラインで提供している練習問題。一回$45.95で、本番と同じようにテストを受けられます。過去に出題された実際の問題が出てきます。問題内容だけでなく、ユーザーインターフェースも本番と同じなのでテストの再現性はかなり高いです。唯一違うのは、スピーキングとライティングは本番と違ってコンピュータ採点なこと。全セクション採点してもらえて結果も24時間以内に出るのでかなり良い。2万円以上かけて本番受けるよりも初めのうちはこっちで十分かと。残念なのはリスニングのスクリプトがないことと、テキストじゃないので書き込めないこと。自分は紙媒体がけっこう好みなので、復習したいときに思うようにできなかったのが残念でした。

TOEFL Practice Onlineのスコアは過大評価?

そんなTOEFL Practice Onlineですが、点数はどうも過大評価ぎみ。以下は自分が受けたTOEFL Practice Onlineの結果とその直近の本番の結果です。本番のスコアは明らかに低いですね。

日付'09/9/26'09/11/3'09/12/30'10/2/7
形式本番練習練習本番
Reading17292724
Listening19232819
Speaking17151514
Writing17222221
Total70899278

よんたんさんも自分と同じ結果だったようで、ほぼ同時期に受けたTOEFL Practice Onlineと本番のスコアはそれぞれ100点と95点で本番では点数が下がっています。2度目のTOEFL Practice Onlineと直後の本番も108点と98点で同様の傾向。また、Mixi掲示板の匿名の方も「本番はTOEFL Practice Onlineより13点低かった」とのこと。ということで本番ではTOEFL Practice Onlineで出た結果よりも低めの結果になると思っておくといいでしょう。

過去出題された問題なので、参考書ですでに対策されていたりして無意識のうちに取り組みやすくなっているのかもしれません。あと、本番では周りの音に負けない集中力が必要となります。自分の場合、リスニングセクションをしている最中に別の受験者がスピーキングセクションに入ってしまい、リスニング内容を頭に入れるために相当な集中力が必要でした。笑

ETS公認ガイド TOEFL iBT

こちらはETSが出版している、5回分の練習テストが受けられる問題集。すべてETSのオリジナル問題です。5000円弱でテストが5回も受けれるのでお買い得。自分はできるだけ実際のテストに近い環境(時間を守る、リスニングを聞き直さない等)にして問題集に取り組んでいました。TOEFL Practice Onlineと違い、復習がしやすいのもいいところ。

無料のTOEFL練習問題

インターネット上には無料のTOEFL練習問題が色々とあります。クオリティはいまいちなものもあり、本番の問題とはちょっと雰囲気が違ったりしてますが、とりあえず無料でTOEFL iBTがどんな問題なのかチェックしてみたい人にはおすすめ。その中でもMagooshの練習問題PDFはかなりクオリティが高く、解説付き。PDFには音声リンクがあるのでリスニング問題もちゃんとできます。(Magooshは他にもTOEFLやGRE用のオンライン教材を有料&無料で提供してます)

次にETS公式のサンプル問題。贅沢に2回分のテストが無料で公開されています。リスニングを除けばなんと4回分が公開。公式なだけに問題の質は完璧。

さらに、ExamEnglishtestdenにもオンラインでできる練習問題があります。

こういったサンプル問題は日本語だとあまりありませんが、英語で探すとけっこう出てきます。例えばグーグルで「toefl ibt practice test filetype:pdf」と入れて検索するとPDFの検索が可能。
 

独学で挑むGREの勉強法

GREはTOEFLよりも難しいと言われていますが、自分が思うにテスト対策はTOEFLよりも簡単です。極論を言えば単語を覚えるだけ。(覚える単語が尋常じゃないほど難しいですが。笑)勉強のウェイトはVerbal8割、Quantitative1割、Writing1割くらい。

自分の場合、出願の約1年前からGREの単語を暗記していき、約5000語を暗記。3回受験して最終的にVerbal:650点(現在のスコアで163点)、Quantitative:800点(現在のスコアで170点)、Analytical Writing:3.0という(ライティング以外)満足のいく結果でした。スケジュールの話スコアの話は別記事をチェックしてみてください。

使用した参考書は1冊のみ、「Barron’s GRE」です。2年ごとに最新版が出ているようなので出来るだけ新しいものを買いましょう。現在の最新版は2017年6月に出版。600ページ以上あるボリューミーな内容になってます。購入するとオンラインで受けれる模擬試験(解答・解説付き)が2回分ついてきます。

セクション別のGRE対策

Verbal

Barron’s GREにはMaster Word ListというGRE頻出単語リストがあり、これがけっこうテストに出ると定評です。自分はこのリストをメインに単語を暗記していました。他にも模擬テストで出た単語、TOEFLで勉強した単語など、一度目にした単語は忘れないように復習。長期的に続けられるように単語の暗記は色々な方法(語呂合わせ、語源、連想、iKnow!)を駆使しました。詳しくは別記事にて。

Quantitative

Quantitativeは簡単なので、問題形式に慣れる程度でオッケー。理系なら満点近く、文系でも高得点が狙えるはず。Barron’s GREにある問題をちょくちょく解いていれば十分でした。

Analytical Writing

TOEFLのライティングに力を入れていたのでGREのライティングは数ヶ月しかやっていません。Quantitativeと同じく、Barron’s GREの問題にひたすら取り組んでいました。ライティングは上達に時間がかかるので毎日継続することが大事。書くたびにGrammarlyを使って改善点を発見するようにしてました。あとはScoreItNow!というGRE公式のライティング添削サービスがあり、$20と有料ですがわりと役に立つアドバイスをくれるので2回使いました。

最後に

GRE公式の模擬テストが誰でも無料で2回受けれるのでこれでテスト形式になれましょう。本番は$205(2017年現在)もしますからね。。ソフトウェアをダウンロードして実際のテストのように受けれます。

 

TOEFLとTOEICとGREの全スコアを公開するよ

アメリカ大学院の博士課程に留学した人はTOEFL、GRE、TOEICの英語のテストで実際どれくらいの点数をとったのか?いつ頃どれくらいの点数を取るべきかの目安になれば、と思い自分のスコアを体験談を交えて公開。「留学準備について」と「TOEFLとGREがどんなテストか」はこちらに詳しく書いてます。

TOEFL iBT

まずはTOEFLから。テストは7回受けました。金が飛んだ。。

Date'09/9/26'10/2/7'10/4/11'10/5/8'10/5/22'10/6/12'10/7/10
Reading17242527253030
Listening19192426232428
Speaking17141517221920
Writing17212122242524
Total707885929498102

 

TOEFLの累積スコア横軸が日付、縦軸が総合得点になってます。幸い、回を重ねるごとにスコアが綺麗に上がっています。

 

TOEFLのセクション別スコア
こちらはセクション別のグラフ。スピーキングがいかに足を引っ張ってるか分かります。

最初にテストを受けたとき、「あと半年、ものすごく頑張れば100点は取れる」と思い取り組んでいたので、2010年2月の結果は本当にショックでした。「TOEFLは難しい」と色々なところで聞いていて、このとき自分でも実感しました。

これをきっかけに勉強方法を改めて考え、「質」を重視した勉強→「質+量」の勉強へと変更(そのときの話はこちら)。また、この頃にウェブトフル葛山さんのブログを発見、隅々まで読み、まずはリーディングとリスニングを伸ばすことに。やはりインプット(特にリスニング)が出来てないとアウトプットは伸びない。その後のテストではリーディングとリスニングで点数を稼ぐ形になりました。日本人ならこの方法が理想形かと思います。そして、スピーキングは本当に時間がかかるので早いうちからやっておくのが得策。2010年3月頃からRarejobで毎日25分英会話してましたが、伸びだしたのは3ヵ月後くらい。スピーキングのおかげでリスニング・ライティングもできるようになってくる感覚があったし、平行してやっておく価値はあると思います。

GRE

次にアメリカ大学院受験で必要なGRE。以前の記事でGREがいかに難しいテストか説明しましたが、まずはETS(GRE、TOEFL、TOEICを開催している団体)が公開している目安となる得点をごらんください。

GREの統計データ

ETSの2016年の統計データによると、GRE全体の受験者数は58万人で、平均スコアは

  • Verbal: 149.9(170点満点)
  • Quaititative: 152.7(170点満点)
  • Writing: 3.5

一方、日本人は受験者数1,177人で、GREの平均点は

  • Verbal: 146.4
  • Quantitative: 158.2
  • Writing: 3.1

日本人はQuantitativeは得意ですが、VerbalとWritingが足を引っ張っている模様。妥当ですね。

自分のGREスコア

こちらが自分のGREスコア。2010年に受験したので以前のスコアシステム(800点満点)になっています。カッコ内の数字はETSのGREスコア変換表で現在のスコアに変換したものです。

Date'10/8/1'10/9/25'10/11/28
Verbal360 (143)470 (151)650 (163)
Quantitative780 (163)780 (163)800 (166)
Writing3.53.03.0

ライティングのしょぼさが残念ですが最後のテストでverbalで650(現在のスコアで163)も取れたのは本当に奇跡です。実力的には500点台前半(現在のスコアで145くらい)だと思うんですが。これがどれくらいすごいことかというと、、、下のGREのパーセンタイルランク(自分よりスコアの低い人がどれくらいいるかの割合)とスコアの関係を示すグラフをみると分かるように、163点のパーセンタイルランクは92。つまり、(アメリカ人も含めた全受験者の中で)上位8%に入っていることになります!アゴス・ジャパンの出願データでも160点台はほとんどいないので日本人なら上から数番目のスコアの良さかも知れません。これは一生自慢できる。笑

GREスコアとパーセンタイルランクの関係

面白いのは9月と11月で覚えた単語数はほとんど変わってないのに点数が上がってること。問題への慣れと単語の意味の深い理解を追及したのが良かったせいかも知れません。例えば、smirkは「笑う」という意味ですが、どういう文脈で使い、その笑いにはどういう意味が含まれているのか?っていうのを覚えてました。もはやマニアの域ですね。

TOEIC

最後にTOEICのスコア、留学とは関係ないですが。大学2年時に650点、大学4年時に815点。このとき留学は考えてませんでしたが英語はけっこう好きでした。

修士課程のときから留学準備にとりかかり、TOEFLの勉強など開始。留学準備が全て終わり、日本で就活するときに有利かなと思い修士2年のときに3回目のTOEICを受験しました。一応過去問を一通り解いて問題形式に慣れたあとに受験。その結果、なんと975点もとれてしまいました。リスニングは満点の475点(満点といっても点数は偏差に基づいているので1、2問間違えたかも)。TOEFLリスニングやオーディオブックに慣れたせいか、TOEICのリスニングがめちゃくちゃ簡単に感じられました。TOEICの勉強だけだとここまでたどり着けなかったに違いないです。

アゴス・ジャパンの出願データ

アゴス・ジャパンが受講生の海外大学院受験の出願結果を公開しており、非常に参考になります。メールアドレスを登録する必要がありますが、無料で2005年から現在までのAGOS受講生の出願結果データが見れます。

例えばハーバードのMBAに合格したAさんはどれくらいのTOEFL・GRE・GPA・IELTSのスコアがあるのか、私費か企業派遣か、逆に不合格だったBさんはどれくらいのスコアなのか、など情報の宝庫。ぜひご一見あれ。